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私の髪を愛せよ③縮毛も愛おしい

この投稿で、今回の髪の毛の話はお終い。

美容師さんと前髪パーマについて相談することになった私は、緊張でいっぱいだった。相手は仕事なのだから不親切にすることはないだろうが、私が考えていることが「可能な範囲のこと」かは分からなかった。

当日は定時を過ぎて退勤し(いつもそうだけれど)、美容室へ向かった。夜遅くまで営業しているところも、この美容院へ決めた理由のひとつだった。担当してくださった美容師さんは、丁寧にカウンセリングをしてくださった。そして、前髪パーマは「アリ」だと分かり、やってみることにした。

私の縮毛は、前髪の部分だけ中途半端に強い。内側がうねうねしてしまうので、今まではストレートアイロンで無理やりのばしていた。今回は、そのうねりをパーマでまぎれさせる。

方向性が決まって、あとは美容師さんにお任せした。仕事終わりで疲れて、ぼんやりしているうちに全てが終わっていた。鏡をみて、前髪がふわふわしているのが新鮮で、なんだか自分らしい気もして、嬉しかった。自撮りなんかも撮ってしまった。



この日から、ヘアアイロンはほぼ使わなくなった。毎朝、ヘアオイルで髪を落ち着かせるだけになり、支度がずいぶんと楽になった。そして、新しい発見もあった。

ヘアアイロンで髪を真っすぐにしなくなってから、私の髪は全体的にゆるいウェーブがかかっていると分かった。何もしなくても、毛先をコテで巻いているみたいにふんわり丸くなっていた。

そのままの髪が好きではなかった私が、「そのままの私を直さなくてもいいんだ」と思えた出来事だった。

雨の日は湿気で縮毛が活発になるし、ちょっと風がふけば意志の強い髪たちはもさもさと空気を含ませていく。ときどき、さらつやの直毛が綺麗だと思うときもある。

でも、「どうにか直したい」が「これもありだな」に変わったことがとっても嬉しかった。ぴしっと隙のない整った美しさも素敵だけれど、今の私はゆるくふわふわしていたい。縮毛も愛おしい。

これからも私らしいを受けれて、嬉しくなれますように。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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