日本の接客は笑顔盛りすぎ?

日本の接客笑顔盛りすぎ問題、みなさまはいかがお考えでしょうか?

サングラスをみつくろいにメガネ屋へ行ったら、飛び切りの笑顔の店員さんが近づいてきて「なにかご不明な点がございましたらなんたら」などと言う。

わたしは一人でじっくり考えないと決まらないタチ、というか店員からスキあらば逃げようとしてしまう不審者なので、生返事をして店からいったん離れた。

それでも先ほど手にとったフレームが良さそうに思えたので、店へ戻ってその店員さんに「このフレームでサングラスをつくりたい」と申し出た。

店員さん、また飛び切りの笑顔で応えてくれたよ。そこまではいいのだけれど、この店員さん、一段落ごとに飛び切りの笑顔を見せるのだ。承知いたして、お待ちを願って、椅子をご案内して、カウンターへ導き、用紙に記入を促し。そのたびに、こぼれんばかりの笑顔。きっとこの店の接客マニュアルに決められているのだろう。

度が過ぎると「ああ、これはマニュアルで強いられてつくっている笑顔なんだろうなあ」といちいち意識してしまい、かわいそうに思えて悲しくなってくる。

そんな強烈な笑顔が出てくるほど本当に好意を持っているなら、店員さんが渡してきた名刺の裏あたりに携帯番号とキスマークでも付いていないと釣り合わないのだけれど、もちろんそんなものはなかった。

まああまりツッケンドンなのもよくないけれど、最低限の暖かささえ感じられれば、個人的には店員がガムを噛んで接客していてもいい。そして、接客マニュアルで笑顔を強いるなら、せめて「笑顔は口元の控え目な微笑程度のほうが自然です」と一筆付け加えたい。

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