日記:2022.7.10(日)晴れる屋吉祥寺店 プレミアム予選(73人参加/7ラウンド)
結論から申しますと5-0-2の1没でした。
試験的に大会記録として軽く書いていこうと思います。
持ち込んだデッキはエスパーコントロール。
元々は青白コントロールを使用していましたが、ボロスヒロイック、スピリット等の速いデッキに対して《冥途送りの行進》が遅く感じた点。
また《老樹林のトロール》《茨の騎兵》擁する緑信心に《至高の評決》が効きづらい点などで青白コントロールに対してやや疑問を抱く事が多々ありました。
勝ちこそはしたもののヒイヒイ言いながらの勝ちが多かったため、もう少し楽に勝てないかと検討してみた結果、黒を足す事を決意しました。
目当てはやはりこの二枚。《消失の詩句》と《絶滅の契機》です。
テンポが非常に速いこの環境は有力なクリーチャーが単色である事が多い事が特徴の一つです。
刺さらない多色のクリーチャーといえばラクドスの《税血の収穫者》、パルヘリオンシュートの《大牙勢団の総長、脂牙》あたりでしょうか。
前者は《致命的な一押し》、後者は《パルヘリオンⅡ》に《消失の詩句》を当てる事でカバーが可能な範囲内です。
裏目としてはバントスピリットの3マナかつ多色である《天穹の鷲》、《呪文捕らえ》が該当しますが、逆に言えばこれらぐらいしか存在しないため、割り切ります。
特に緑信心に対しては《老樹林のトロール》《茨の騎兵》の死亡誘発をさせずに処理できる最強の2マナ除去と言っても差し支えないでしょう。
《絶滅の契機》は緑信心に対してかなり意識を割いたものになっています。《ラノワールのエルフ》《エルフの神秘家》のマナクリ、主力である《老樹林のトロール》《茨の騎兵》は全て「奇数」です。
また、イゼットフェニックスも《氷の中の存在》《帳簿裂き》《孤光のフェニックス》といったクリーチャーが全て「偶数」となっており有効な全体除去として働きます。
サイドから入ってくる2マナの《若き紅蓮術士》、そこから生まれるエレメンタルトークンもまた偶数です。
欠点としては、やはり奇数と偶数が分散されたデッキに対して全体除去としての役割を担いづらい点。とはいえ、《致命的な一押し》《消失の詩句》などで奇数/偶数を多少コントロールすることは可能です。
青単スピリットに対しては間違いなく打ち消されない《至高の評決》の方がいいでしょう。この二択についてはメタに応じて選択していくことになるでしょう。
アッ! 気楽に書いていくつもりがついつい長く語ってしまった!! もはや癖になってしまっている……他にもたくさん書く事はあるんですが、この辺りにしておきます。
もし気になる方がいらっしゃいましたら、直接お尋ねくださいませ。
そんなわけで、調整を重ねて緑信心やイゼットフェニックスに対して青白コントロールよりも有利が取れる構築にできた! とウキウキしながら出陣したのでした。
1戦目:ロアホールドシュート
1G目:後手/1マリガン 相手1マリガン
2ターン目《テイガムの策謀》。あっ……(察し)
とりあえず2マナ立ててエンド。相手の3ターン目、《わめき騒ぐマンドリル》を探査で1マナで唱え、残った2マナで……《新生化》! ロアホールドシュートだ!
はい。
その後に《黄金牙、タシグル》から2回目の《新生化》をしてきましたが、そこも《吸収》。
《ドミナリアの英雄、テフェリー》と《放浪皇》が並び無事終了と相成りました。
2G目:後手/お互いにマリガンなし
入っているパイオニアのディスコード鯖でロアホールドシュートの話題になった時の事を思い返します。
「サイド後は《無効皮のフェロックス》とか《探索する獣》とか入れて、《神秘の論争》も入れてクロパみたいな感じでやるんですよね」
▼out
《致命的な一押し》3枚
《影の評決》1枚
《覆いを割く者、ナーセット》1枚
《ドミナリアの英雄、テフェリー》1枚
▼in
《至高の評決》1枚
《思考囲い》1枚
《霊気の疾風》2枚
《ドビンの拒否権》1枚
《消失の詩句》1枚
こんな感じのサイドだったと記憶しています。
2マナ以下のクリーチャーは存在しないため《致命的な一押し》と《影の評決》、それから論争が強く突き刺さる《覆いを割く者、ナーセット》と後手で打つ暇もなさそうな《ドミナリアの英雄、テフェリー》を減らします。
打ち消されない《至高の評決》、対コンボのお供《思考囲い》《ドビンの拒否権》、緑だらけなので《霊気の疾風》をイン。
《消失の詩句》は《ヴェロマカス・ロアホールド》には刺さらないものの、《新生化》からしか出ないためカウンターの当て先とします。
それ以外のクリーチャーは全て単色であることから、有効な除去であろうと判断しました。
お互いに静かな立ち上がり。相手の《有事対策》《異世界の凝視》等はもちろんスルー。
少ししたら《厚かましい借り手》の姿が。アタックを通し、エンド時に《サメ台風》X=1で立たせます。これに対して相手はやや悩みつつ、《新生化》で《厚かましい借り手》を生贄に。
手札にはカウンターがあるものの、《消失の詩句》があることからこれを許可。サーチ先は《探索する獣》。もちろんそこに《消失の詩句》を合わせます。
その後は《放浪皇》が着地。相手は《無効皮のフェロックス》を2枚唱え、並べてきたところで《絶滅の契機》偶数指定で一掃。相手のサイドボーディングを理解するのも重要だと改めて実感しました。
カウンターを構えつつ《放浪皇》の侍トークンでしばいていきながら《記憶の氾濫》をフラッシュバックまで唱えたところで投了。
こういったコンボデッキに強いのもコントロールの利点ですね。《ドビンの拒否権》様々です。
2戦目:マルドゥミッドレンジ
1G目:先手/お互いにマリガンなし
相手の土地がマルドゥであることから、「パルヘリオンかな?」と警戒したものの、動き出しがかなり鈍い。
《鏡割りの寓話》をカウンターしたところ、ルーティングの予定だったであろう土地を置き続け、特にアクションもなし。《スカルドの決戦》もカウンターで対処。
《記憶の氾濫》から《ドミナリアの英雄、テフェリー》が着地し、後はこちらのゲームレンジに持ち込んだことで相手が投了。
あまりデッキの中身がわからなかった事もあり、墓地利用のカードも見られなかったことから曖昧なサイドボーディングをしていたと記憶しています。
2G目:後手/お互いにマリガンなし
《しつこい負け犬》、《死の飢えのタイタン、クロクサ》、《消失の詩句》などが出てきたことで《消失の詩句》や《スカルドの決戦》のために白をタッチしたラクドスミッドレンジと判明。
《しつこい負け犬》が文字とおりしつこく奇襲し続け、相手のライフが危険域に入ったところで《ストーム・ジャイアントの聖堂》で詰めるプランへシフト。
そこで相手が悩んだ結果《思考囲い》を自分に対象、《死の飢えのタイタン、クロクサ》を捨ててそのまま脱出し壁として立ち塞がりました。
こちらはアタックするしかなく、脱出し続ける《死の植えのタイタン、クロクサ》にライフを削られたことでこちらの負け。
3G目:先手/お互いにマリガンなし
土地も9枚ほど並び、かなり長期戦になったと記憶しています。あまり覚えてないとも言う。
《記憶の氾濫》で悩んだ末に《ヴァントレス城》をボトムに落としてしまった点、また《放浪皇》によって速めに攻めに転じなかった点が反省点。
とはいえ、最終的には《放浪皇》の侍トークンと《ストーム・ジャイアントの聖堂》でライフを詰め切り、勝利。
相手の《スカルドの決戦》が土地3枚だったのも勝因で、運が良かっただけでしたね。
3戦目:イゼットフェニックス
1G目:先手/相手1マリガン
仮想敵キター! と思いきや、《感電の反復》から《宝船の巡航》でなんか6枚引いてくるロケットスタート。
こちらのドローも《絶滅の契機》2枚《影の評決》1枚を引いてしまうという渋さもあり、《ストーム・ジャイアントの聖堂》に殴り殺されて死亡。
要所要所で悩む素振りを見せ、ケアしてくる動きが多かったところから、試しに《ストーム・ジャイアントの聖堂》を起動できるシーンで土地を1+3枚ずつ立てて《致命的な一押し》のブラフを仕掛けてみたところ、かなり悩む素振りを見せていたので「相手の動きをしっかり見てくる人だな」と感じました。
2G目:先手/相手1マリガン
確か3ターン目に《墓地の侵入者》を出し、相手のアップキープに《若き紅蓮術士》を除去するなどで夜を維持し、《墓地の侵入者》が無茶苦茶し続けて勝ったと記憶しています。
《墓地の侵入者》を出した瞬間、嫌な顔をしたのを見て(こりゃ除去抜いてるな)と思ったのを覚えています。
メモを見ると対戦相手のライフが20→17→13→9と減ってました。除去抜いたところに《墓地の侵入者》が最高にぶっ刺さった形となりました。愛してる。
サイドボードの《墓地の侵入者》はイゼットフェニックスに対して強く意識したものとなっています。
青白系コントロールにサイドボードから入れてくるカウンターは《神秘の論争》《軽蔑的な一撃》《呪文貫き》、除去は《丸焼き》が代表的ですが、この《墓地の侵入者》は先手3T目であればこれらのどれにも一切当たりません。
無警戒ななところに叩き込むと非常に効果的な一枚であることが改めて実感できる一戦でしたね。
3G目:後手/相手1マリガン
相手が色々考える素振りをしながらサイドを入れ替えていたので、おそらく《未認可霊柩車》も睨める《削剥》辺りを入れてくるんだろうなと判断。
それに対抗してカウンターのバックアップつきで《墓地の侵入者》を出そうと考えました。とにかくアド損を強いていきます。
初期ハンドには……《思考のひずみ》。はい、この時点でゲームプランは決まりました。
6マナまでに場に出てくるであろうクリーチャーやプレインズウォーカーを対処しながら、6ターン目で即《思考のひずみ》。これで概ね勝てるでしょう。
さて、順調に土地が伸びていき6枚目の土地も置けました。相手は何やら4枚の手札で構えている様子ですが、気にせず《思考のひずみ》。
この呪文は打ち消されませんし、《ナーセットの逆転》を採用しているリストはほぼありません。
対戦相手の方も《思考のひずみ》のイラストのような表情を浮かべ、手札を全てテーブルに落とします。そこには《宝船の巡航》を筆頭に、全て「土地でもなくクリーチャーでもないカード」、つまりオールハンデス。0枚と相成りました。
その次のターンに《覆いを割く者、ナーセット》から《ドビンの拒否権》を引っ張り、追加ドローを禁止しつつ蓋する体制が整ったところで《放浪皇》。そのまま侍ズが殴りきって勝利しました。
総じてイゼットフェニックスに対して意識を割いた部分である《墓地の侵入者》《覆いを割く者、ナーセット》《思考のひずみ》が強く突き刺さる一戦となりました。
4戦目:イゼットフェニックス
1G目:先手/お互いにマリガンなし
確か初期ハンドには《かき消し》《覆いを割く者、ナーセット》あたりがあった気がします。
相手の2T目《氷の中の存在》に《かき消し》、その返しに《覆いを割く者、ナーセット》が着地。1回起動後は《炎恵みの稲妻》をケアし、起動せず維持。
その後は《ドミナリアの英雄、テフェリー》が着地。+1能力を起動し続け、メインから《記憶の氾濫》を打ったところで相手が投了。
ナーセットとハゲが並んだ時点でほぼゲームセットですね。
2G目:後手/お互いにマリガンなし
こちらは除去をあまり引けず、相手の《氷の中の存在》を対処できず負けたと記憶しています。隣に《氷の中の存在》がいるのに、《若き紅蓮術士》に対して《虚空裂き》したのが明らかな反省点ですね。
3G目:先手/お互いにマリガンなし
初期ハンドに《思考のひずみ》。
とりあえず《放浪皇》もあるので、返しの《孤光のフェニックス》に対処できるだろうということで6ターン目に《思考のひずみ》をぶっ放しました。
対戦相手の方も《思考ひずみ》のイラストのような表情に。デジャヴを感じる。
しかしながら、《孤光のフェニックス》2枚、《氷の中の存在》1枚が残りダメージは思ったよりも浅い。落ちたのは確か《宝船の巡航》《神秘の論争》《パズルの欠片》あたりでした。
当然ながら返しに《孤光のフェニックス》で殴られ、続いて2枚目の《孤光のフェニックス》。
そこに《放浪皇》の-2能力を合わせ、後は《消失の詩句》やらで適当に対処し、《記憶の氾濫》を引き込んだところで相手が投了だったと記憶しています。
《思考のひずみ》最高!
5戦目:緑信心
1G目:先手/1マリガン
ここで初めてのデッキチェック。やや緊張しつつも、問題なしということで+9分をいただき続行。
ひたすら凌ぎまくるも、止まらない《収穫祭の襲撃》。《大いなる創造者カーン》、挙句の果てには《アーク弓のレインジャー、ビビアン》まで出てきました。投了。
とはいえここはかなり反省の残るゲームでした。《ドビンの拒否権》、《思考囲い》を適切に使っていれば勝っていた可能性があります。
2G目:先手/1マリガン
相手は即キープ。嫌な予感がするぜ。
とはいえ《茨の騎兵》にはかき消し、《老樹林のトロール》に《消失の詩句》を合わせ、適所適所で《ドビンの拒否権》などでカウンターし最終的には《ドミナリアの英雄、テフェリー》が定着し勝利。
3G目:後手/お互いにマリガンなし
《ラノワールのエルフ》《エルフの神秘家》らが4枚、《老樹林のトロール》が並んだところに《絶滅の契機》で一掃。相手のハンドもなくなったところで、《放浪皇》の-1能力による侍トークンと《ストーム・ジャイアントの聖堂》の10点クロックを2回送り出し、勝利。
ところどころ展開が混ざっているような気もしなくはないですが、《消失の詩句》《絶滅の契機》が強く突き刺さり、黒を足したメリットが最大限に感じられた試合でした。
ここまで5戦全勝により、二連続IDでTop8確定。やったぜ。
SE1戦目:緑信心
1G目:先手/お互いにマリガンなし
予選5戦目の方との再戦。《老樹林のトロール》には《消失の詩句》をぶち当て、《ドミナリアの英雄、テフェリー》が最速で着地からそのまま定着。予想以上に速い決着でした。
2G目:後手/お互いにマリガンなし
土地6枚、ハンドには《船砕きの怪物》と《かき消し》《致命的な一押し》だった気がします。相手の盤面は《大いなる創造者、カーン》も着地しており、なかなか厳しい盤面。
《ヴァントレス城》でアンタップインランドを探し求めたところ、《ラフィーンの塔》《致命的な一押し》。悩んだ末、2枚ともボトム。
引いたカードは《霊気の疾風》。まあ……次の《ヴァントレス城》でいけるでしょう。再度起動。……土地がない!?
ということで、《ラフィーンの塔》のタップインが正着だったというお話でした。ここは最大の反省点です。
3G目:先手/お互いにマリガンなし
《かき消し》《消失の詩句》2枚。理想的なハンドです。後は時間を稼ぎつつ、《記憶の氾濫》《ドミナリアの英雄、テフェリー》《放浪皇》辺りが来てくればいけるでしょう。
そうして耐え続けた十数ターン。どれも来ませんでした。R.I.P.
というわけで残念ながら予選ラウンド全勝からのSE1没でした。かなc。ちなみに権利を得たお二人の方は3戦目と5戦目で対戦した方でした。おめでとうございます!
予選を得るための旅はまだまだ続くようです。ゆっくりまったり楽しんでいきたいと思います。次はパイオニア神にてお会いしましょう。
▼余談
2021年12月にテーブルトップに復帰してから記録を残し続けており、これを一回整理して数字として出してみたところ思ったより勝っている事に気づきました。
定期的にこのNoteで言語化をしていき、一貫したゲームプランや環境に対する適切なアプローチが出来ているおかげかもしれませんね。
また、MTGを通してとても親切な方々とも出会い、MTGに対するモチベーションが高く維持できる環境にも恵まれていると痛感する日々です。
この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
了