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小規模大会を1年超主催してみての話
私が個人で小規模な大会をいくつも開催していたことは、半数以上のフォロワーさんはご存じの通りと思います。2023年末に始まり、2024年になってからは毎週のように開催していた時期もあった小規模な大会。これは2025年元日の「新春ホコ8888祭'25」を一区切りに、次回開催未定となりました。
え、なぜやめてしまったの…という疑問をお持ちの方も1人くらいはいらっしゃるかと思いますが、そもそもなぜ大会を主催するようになったのか。そして、運営していく中でどのようなことを感じたのか。既に忘れかけている部分が多いですが、これ以上の風化をさせないために書き留めておこうと思いました。
なお、この記事を最後までお読みいただいても、大会運営の具体的な方法やタイカイサポートの使い方については触れませんので、あらかじめご了承ください。
最初の大会
さかのぼること、2年半超。2022年4月、嘘を言っても怒られない素敵な保険がありました。エイプリルフールです。それを利用し、6月の誕生日に大会を開催する旨を、X(当時はTwitter)にて画像付きで告知しました。
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「6月19日(土)、スプラトゥーン2のガチボコボコバトルの大会を開催」…。。。最後には「嘘です」とも丁寧に書かれており、全体的になかなか寒くて恥ずかしいネタ画像を作ったものだと、今思いました。今です。ただ、これを嘘で済まそうとは、考えていませんでした。エイプリルフールはあくまでも“保険”でした。←
そう、このころはスプラトゥーン「2」であり、当然のことながら「タイカイサポート」はありませんでした。つまり、すべてが手動。募集はイカナカマでするとして、組み合わせは?各チームへの連絡は?発表は?大会運営がやらなければならないことは多岐にわたります。
まずはイカナカマに大会概要と募集要項を投稿します。有名かつ大きなサイトなので、スプラの大会に出たい人はまずイカナカマを見ると言っても過言ではないほどです。
次は参加者の集計です。チームのパワーに応じてトーナメント表を作成するつもりでしたので、Googleフォームを使い申請していただきます。当然、連絡先も全員分把握します。
そして大会進行のためのサーバー運営です。対戦表を発表するまではXでも良いのですが、試合がどこまで進んでいて、次の対戦相手はどういう状況なのか?などがわかるようにしなければならないため、当時は大会サーバーが必須でした。
さらにこの「619杯」は実況配信もしましたので、配信枠の通達と実況しながらの集計、トラブル対応をしてゆきます。
上記を全て一人で同時に行いました。それはそれは大変でしたが、多くのご参加をいただき大盛況に終えられたと思っています。
(まさかのアノ方々もご参加いただきましたよね!)
タイカイサポートの登場
そして時は経ち、同年9月にスプラトゥーン3が発売。さらに年月は進み…2023年11月のことです。あら、1年以上進んじゃった。スプラトゥーン公式が突如、公式アプリの新たな機能を発表しました。そう、タイカイサポートです。
まずはお試しとして、トーナメント形式の大会のみが実装されました。翌12月にはリーグ戦形式での大会も開催できるようになり、正式リリースとなりました。
私は発表された瞬間、タイカイサポートに飛びつきました。「これだ!」と。何が「これ」なのか自分でもわかりませんでしたが、とにかく「ぼんやり欲しかったものが現れたのではないか?」という喜びと期待でいっぱいでした。
私は11月に使えるようになった時点ですぐに試してみることにしました。まずはソロで戦えるもので、数人で。そうだ、ヤグラを奪い合う大会、その名も「最強移動砲台決定戦」!。11月16日、参加者3名。これがタイカイサポート最初の主催大会となりました。
タイカイサポートの使い心地は上々、ゲーム内に専用の対戦部屋が自動で作成されたり、結果も自動でまとめられ、対戦相手も自動で決定する。先の619杯をやってみて、最も大変だったのは「戦績の集計」でした。トーナメント戦だったので戦績さえわかれば対戦相手は自ずと決まるのでそれだけでよかったのですが、リーグ戦となるともっと複雑になっていきます。現在実装されているスイスドローなんてやった日にはもう…。
とにかく。タイカイサポートは期待通り、いやそれ以上のものだと感じました。
はじめての公募タイカイ
タイカイサポートを使用して、年末には1つ大会を開きたいと考えました。数回のテスト運用を経て、12月16日(土)に、3対3のヤグラ大会を企画しました。この大会はただの3対3ではなく、観戦でコーチングができるという、特殊なものでした。
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少し脱線しますが、私の主催大会は最初の619杯を除き「大会サーバー」なるものを設けておりません。これには明確な意図があります、が、詳しくは後述するつもりで端折ります。
つまりは参加者同士でコミュニケーションが取れないことを意味します。それだけではありません。運営からの全体連絡はXのポストになりますし、参加者のアカウントを把握していないので参加者に直接連絡することができません。
問題の方が多いスタイルですが、それ以上に「気軽に参加できるインスタント大会」を目指していた部分が大きく、最後まで大会サーバーは設置せずに終わりました(ただこれも一長一短で一概に気軽とは言えず...後述)。
話を戻します。結論から言うと、初めての公募タイカイは参加人数不足により中止となりました。開催に必要なチーム数は8、締切までに集まったチームは6...。惜しい、惜しすぎる。十万石まんじゅうは贈り物に最適です。(埼玉ネタ)
6チームとなれば24人もの方が大会のために集まっていただいたと言うことになります。私は、もどかしさでいっぱいになりました。では開催すれば良かったのでは?と思う方も少なくないかも知れません。しかし、最低でも8チームが参加した大会で結果を残す前提で参加される方もいるかも知れません。規定より少ない参加人数で行われた大会の結果は何か不満が残るかも...。
大会サーバーが無いため参加者の意見を募ることも出来ず。私の独断と偏見で、初回は中止になったのです。
はじめてのカイサイ
次に企画したのは「新春ホコ8888祭」でした。先の反省をイカし、開催に必要な最低エントリー数を4チームに引き下げました。すると予想を上回り、定員を越えるエントリーがありました。おお…この違いは何だったのか...。
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ひとつは、コスト制だったことです。後々わかってきたことなのですが、私の開くタイカイのほとんどはパワー無制限なのですが、たまに開くコスト制の大会の方が、比較的参加者が多いのです。
もうひとつは、元日。案外、正月って暇なのでしょうね←
冗談はさておき。たまたまコスト制大会を思いついたわけでありますが、私はコスト計算すらも省いて、もっと気軽に参加できる大会を目指しておりました。ですので、多くの大会が無制限&組み合わせランダムでした。
しかし。ところがどっこい…(著作権料発生)。無制限というのがどうも“気軽に参加できる大会”ではなく、むしろ「どんな強い相手が来るかわからない」不安から“嫌遠される大会”の部類であることが後々わかってきました。
せっかくの大会ですから、コスト計算や通話サーバー、運営サーバーへの参加等、丁寧にやりたいというのはよくよく考えれば頷けます。
また話は逸れますが、私が初めて非公式大会に出場したのはドラフト形式でした。私にとっては参加者のほぼ全員がはじめましての中でチームを組み、練習し、作戦を練り、本番に挑んだのはとても楽しいひと時でした。大会の楽しみはチームでいろいろな活動をする部分も大いに含まれているのだと、改めて思い出させられたのです。
さて、また本線に戻さねば。大会の楽しみ方は十人十色、主催者の思想も十人十色ということです。
大会サーバーナシ
私の大会は、大会サーバーを設けずに運営しているとお話しました。これも先述した通りの「気軽に参加できる大会を目ざして」省いたものになります。
私が初めて出場した例のドラフト大会では、とあるコミュニティサーバーで行われたものでした。コロナ禍でどこへも出かけられず、自宅でゲームをするくらいしか娯楽が無かった時期に、X(当時はTwitter)にゲームアカウントを作成。ほどなくして加盟のお誘いがあったのです。
Discord。未知の領域でした。アプリそのものはリリース当初すぐにダウンロードしたものの、電話チャットアプリか何かと思って特に使っていませんでした。LINEで済むし。
ところがどうでしょう。オンラインゲームで仲間と連絡を取り合うために最適化されたサービスではないですか。とまあ、今となればそう思えるのですが、誘われた当初は使い方もままならないまま見ず知らずの人と通話しながらゲームをするのは、恐る恐るなものでした。
前振りが長くなりました。私が経験した「Discordの敷居」というのは、オンラインゲーム初心者ならばきっと恐らくたぶん絶対あるだろうな、と思ったのです。なので、「いつも遊んでいる人同士で」「いつものやり方のまま」参加できればいいな、と考え、大会サーバーを設けない方針としたのです。
通話しない人もいれば、通話アプリがDiscordではない人もいるはず。そんな考えでした。
浮き彫りになる不便さ
と、ここまでは思想の話です。実際に大会サーバーナシで運営するにあたり、良かった点と問題点が出てきます。
まずは良かった点。大会の準備が楽です。圧倒的に楽です。参加者との直接のやりとりはありませんし、何より確認事項が公式アプリにエントリーしているかどうかのみという、非常に段取りが少ないスタイルです。もちろん進行も自動なのでこれまた楽の上乗せです。結果報告をすると自動的に次の対戦相手が決まり、ゲーム内に対戦部屋が作られる…。これ設計した人って神かそれ相応の何かでは??基本的に配信もしなかったので、619杯に比べると100倍くらい消費カロリーはオフでした。毎週のように開催できた要因でもあります。
そして、問題点。これから挙げるものは想像の域を出ないものばかりですが、致命的なものもあります。まずは参加者への連絡ができないこと。おっといきなり最大の問題点を挙げました。開始時間に現れなかったり、試合結果を報告しなかったりしても、催促や案内ができない。それくらいならまだいいのですが、煽り行為やラグ、回線落ち、レギュレーションに則らないギア構成等が発生した場合、参加者自身でジャッジし、大会進行を中断、運営に報告しなければならず、私としてもDMを待つしかないのです。
これは運営として大変なウィークポイントとなるのですが、イカナカマの大会概要には「何かあればアプリより報告し必ずDMでもご連絡下さい」といった旨を記しています。最後まで読む人など少ないとはわかりつつも、書いてあることで周知の規則とさせて頂いています。あれです、規約を読まないと進めなくしているが、実際にはスクロールして終わりってやつです。そうです、実のところこれは運営の怠慢なのです。
大会概要には運営の連絡先を記しているので、参加される方からご挨拶をいただけることもしばしばありました。それは必須ではありませんが、紳士的でとても素晴らしいことですよね。私の大会は、例えコスト制大会だとしてもパワーの証明になるものを提出しなくてよい事になっている等、自己申告を虚偽なく、紳士のスポーツをしていただくようお願いしていますから、とても嬉しいです。
かと言って、中には「タイカイサポートのリンクはどこですか?」「パワーの提出はこちらでいいですか?」「回線落ちしたのですが再試合でしょうか?」といったお問い合わせは絶えませんでした。上記すべて、概要に記載されているものです。
本当に気軽だったのか
ともあれ、運営側が楽なのは大変よろしいことかと思います。しかしここまでお読みいただいた方には、良くない側面が見えてきましたよね。大会サーバーが無いことは、果たして参加者にとってどうだったのか?という点です。参加者は気軽で楽だったのか。
これには明確に「NO」が言えるでしょう。レギュレーションをしっかり把握し、相手のブキやギアに目を凝らし、違反があれば自分たちで報告する。しかも、気軽に聞ける場も無い(あると言えばありますが、XのDMをいきなり送るのに抵抗がある方は一定数いますよね)。そう、参加者の負担が大きいのです。
タイカイサポートそのものは、運営にとっても参加者にとっても便利なものでしょう。しかし、私の大会はそのタイカイサポートに頼り切り。「サポート」なのに「メイン」で運用しているのです。なんならサポートはX(Twitter)ですね。Xこそが開催情報の告知をなされる場であったり、問い合わせ窓口であるわけですから。おかしな話です。
そして次項につながってゆくわけです。
大会を開くワケ、やめたワケ
大会サーバーはあった方が良いだろうということは、次第に確信になっていきました。しかし、頑なに大会サーバーを立てなかったのには「他大会との差別化」が理由にあったと思います。今となっては毎日のように非公式大会が開かれていますから、普通の大会では大きいものに埋もれるし、面白味もない。ですから私は、ユニークな大会を日々考え続けていました。
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タイカイサポートは、現在に於いては目にするほとんどの大会が採用するほど浸透し、先の公式オンライン大会すらもタイカイサポートでした。リリース当初からぶん回していた私としても、とても嬉しいことです。
なぜか親のようなツラをしたところでようやく本題の1つめ。
「なぜ小規模大会を開催し続けたのか」という部分ですが、答えはひとつなのです。それは『誰にも指図されない自分だけの予定』を作りたかった、というものです。
予定というのはいろんなものがあると思います。来週の仕事のシフト。週末の旅行。あした友達とランチ。今日の家事の段取りも、立派な予定です。様々な予定がある中で、誰に言われたわけでもない、自分が自分の時間を約束する予定。私にとってのそれが、大会の主催だったのです。
忙しくても無理やり自分のための予定を入れることは、精神衛生上よいと言われています。上記以外にもいろいろなサイトがあるので調べてみてください。「独りの時間」について言及するものが多いですが、なにも「独り」じゃなくてもいいそうです。
ちなみに、私の主催大会で、私都合で中止にさせていただいた大会は1つのみでした。平日開催予定だったものですが、仕事の都合でどうしても無理になってしまったのです。しかし1つだけ。そう考えると、凄い事です。開催予定を立てたら、ほぼ必ずその日その時間は大会のために空けていたのですから。
さて、本題2つめ。なぜやめてしまったのか。
これにはいくつかの理由がありますが、最たるものは『本当の意味で気軽な大会を開けているとは言えない』ためです。先述した通り、大会サーバーを立てず、参加者の連絡先を把握せず、また参加者同士の交流も難しい状況では、気軽に参加できるものでは無いのではないかと思うのです。
主催側も、参加者が果たしてどこの誰なのか、公式アプリの表示のみから把握することは非常に困難です。
お互いに気軽ではない部分がある以上は、根本的解決が見えるまで一旦おしまいにしよう、という考えなのです。
それと、回を重ねるごとに参加者が減っていく傾向にあったことです。無制限大会はもちろんですが、最後の「新春ホコ8888祭'25」も昨年に比べ倍の参加枠を設けたにも関わらず、昨年よりも少ないエントリーでした。この大会に関してはコスト制なので、パワー帯が関係していると考えられます。
スプラトゥーン3は発売から2年が経ち、プレイ人口がかなり減ったと考えられますし、8888祭のコスト平均はXP2222ですので、そのあたりのプレイヤーが居なくなったのだろうと考えられます。
加えて、定期的にシリーズとして開催していた「BeONE League」というパワー2000未満限定の大会があったのですが、こちらは第3回大会のエントリー数が規定に満たず中止となり、全4回予定していた最終回は半永久延期となりました。
小規模大会の役割は終わりに近づいていると、感じたのです。
他に、仕事関係で春からの新プロジェクトに向けての動きがなかなかに忙しくなってきた点も挙げられます。「忙しくても無理やり予定を作る」点では矛盾してしまいますが、今回の案件は自らが率先してやっていくものになっているので、「主導でやる」という点はひとまずクリアしているのかなという見込みです。しかしあまりにも自身の主張が通らない場合ならば、また大会を開く運びになるかも知れません。
それと最後にもうひとつだけ。タイカイサポートの金バッジを、このたびいただきました!やったね!
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延べ1000人もの方にご参加いただいていたなんて、本当に嬉しい限りです。最後の「新春ホコ8888祭'25」にご参加いただいた方で、ちょうど1000人を達成しました。なんという偶然。
大会の思い出は大会の数だけ、個々の思い出は参加者の数だけありますから、1000は数字でしかありませんし、バッジも形でしかありませんが、とても大事にしますね。
いったん終わりに
さて、語りたいことはまだ山ほどあるのですが、私が多くの大会を個人主催した経緯や、開催をやめてしまったワケは、少しでもお伝えできたでしょうか。思いついたことを一人で書いただけなので駄文長文修羅シュシュシュとなっているかと思いますが、気になることがあったら気軽に質問していただければ快くお答えいたします。インタビュー形式ならもっといろんなことを話せたかも知れません。
ここまで読んでいただきありがとうございました。目次から飛んできた方も、アクセスありがとうございました。大会の主催は好きなので、またどこかで主催者ぱねおかをお見掛けする機会があれば、生暖かい目で見て頂けたらと思います。
タイカイのキロク
イカに、タイカイサポートで開いた大会の一覧画像を貼っておきます。たくさんやったなあ~
※上ほど新しい大会です。
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「ブキを信じてバトルする大会」は初のスイスドロー形式の大会です。
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現在ではそのバグは修正されています。
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すべてのブキを自由に使える、普通の大会になってしまいました。トホホ(古い)
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