問われる死生の命、死を見つめ生を讃歌する -ICDD-
Imperial Circus Dead Decadence単独公演
「夜と霧の中、死生の命を問う______。」
東京キネマ倶楽部(鶯谷)
セットリスト
SE.情念ノ獄ヨリ
1.腐蝕ルサンチマン、不死欲の猿楽座
2.百鬼夜行-Pandemonic Night Parade-
3.嚮導BRING+瞳EYES=死DEATH+齎INVITE
4.獄
5.因果律ノ咎人、境界面上ノ運命
6.分裂した道化と≒発狂の修道女
7.黄泉より聴こゆ、皇国の燈と焔の少女。-殯-
8.ギターSolo
9.ドラムSolo
10.LUNA SEAみたいなドラムとベースのセッション
11.禊祓の神産は宣い、禍祓の贖罪は誓う。
12.夜葉:罪と罰の螺旋――。
13.悲痛なる跫音は哀しき邂逅 mode:α
14.悲痛なる跫音は哀しき邂逅 mode:Ω
15.天聲
encore
16.劇愛の呼声が溺愛の叫声を喰らう
17.断罪の焔と恋人たちの輪舞曲
18.邪神の婚礼、儀は愛と知る
19.謳
Imperial Circus Dead Decadence(以下、ICDD)のライブに行ってきた
どんなバンドか知らない人も多いと思うけど、退廃藝術を掲げる日本のエクストリームシンフォニックデスヘヴィメタルバンドです(余計分からない)
そしてあらゆるものが長い
まず、バンド名が長い
さらに曲名も長い(いまだに覚えられない)
そして曲も長い
メンバーの髪も長い(ドラムのShuheiさんだけ今は短いけど昔は長かった)
楽曲的には「速い・重い・複雑」の三拍子が揃ったバンドです
だけどどのメンバーもICDDをメインで活動しているという感じではなくて、他のバンドのサポートや他の仕事をしてる感じ(ボーカルのリブユウキさんに至っては同人漫画家)でライブもそんな本数多くやらないし、2ndアルバムから3rdアルバムを出すまでに11年かかってたりあんまり活動も活発的とは言いづらいため、そんなICDDがワンマンライブを、しかも鶯谷という比較的近い場所でやるので重い腹と腰をあげて行ってきた
開場の17時頃に東京キネマ俱楽部に着くと、圧倒的な黒服率、
ロン毛、メタルTの多さに度肝を抜かれる
Arch EnemyやEmperor、No God、SLAYERとかとか
元々キャバレーだった建物をライブハウスにコンバートしたレトロで少しゴスな雰囲気もあり、ICDDに合ってる気がする(ガゼットのRedのPVもここで撮影したらしい、れいた…RIP…)
定刻の18時になると流れているSEが一気に大きくなって会場の明かりも暗くなる
そしてメンバーが順番に出てきて始まったのはの「腐蝕ルサンチマン~」!!
少し意外な1曲目だったけど、好きな曲なので一気にテンション爆上がり!!
そしてドラム!!!ブラストビートが速すぎてマジでマシンガンをぶっ放してるみたいなエグイ音がしてる・・・そしてめちゃくちゃ手数も多くて速いのになんかめちゃくちゃ涼しい顔してドラム叩いてらぁ
というよりドラムに限らずだけどメンバー全員上手すぎる
普通にCD聴いてるかと錯覚するぐらいに音源と遜色ない演奏
一曲目から圧倒されまくって鳥肌がすごかった
そして3曲終わってMCタイム
厳か演奏中の雰囲気とは裏腹にほんわかぽわぽわな感じだった
今回のライブはカメラ撮影を入れてるけど特に映像で出す予定も無く、ワンマンの記念的に入れてるとのこと
ライブタイトルは最近悲しいことや辛いことも多いけど、そんな中でも生きていく、そしてその理由は自身の中にあるとのこと
次の曲だけ観客も撮影可能という前振りで始まったのは「獄」
あのMCのあとに地獄に叩き落とすがごとくのハード曲だった
途中のボーカルだけになるブレイクダウンでリブユウキさんが
「唯、血だ。我血だ。踏み躙る」
とシャウトするところが完璧すぎてマジですげぇって震えてた
てかリブユウキさん、グロウルやホイッスルボイス、ヘッドボイスとありとあらゆるシャウトを使いまくるし、普通のメロもめちゃくちゃ安定して良い声で歌いまくるし、声帯が化物すぎるし、安定感がやばい
「獄」の後は「因果律~」と意外な曲を挟みながらもとうとう「黄泉より聴こゆ~」キターーーーーー!!!!!
ほんまにめっっっちゃ好きやねん、この曲
この曲にはICDDの魅力が全部詰まってる気がする
シンフォニックな雰囲気に、メロスピ的クサメロにギターソロ、デスメタル的アプローチなブラストビートに、ストーリー性を感じさせるような展開
てかこの曲、サビですらめちゃくちゃ強いのにその後にくる大サビがマジで強すぎる・・・!!
「皇国の灯を~」のところからシンガロングせざるおえないっっ!!!!!
「黄泉より聴こゆ~」で最高潮になり前半戦が終了して上手ギターKIMさんのギターソロコーナー
シンフォニックな雰囲気に合わせてクラシカルかつオリエンタルなギターソロ・・・良い・・・すんごい良い・・・
てかギターのことは詳しくは分からないけどこの人もめちゃくちゃ上手いよね!?!?!
下手ギターのIyodaさんはNo Godのギターサポートしてるって時点でめちゃくちゃ上手いのは分かるし、ベースの本石さんはもう見た目でベース上手い
KIMのギターソロ後はShuheiさんのドラムソロ
ひとしきり叩いた後客席に名前を呼ばせるの、SIAM SHADEのJUNJIのドラムソロを思い出した
そしてベースの本石さんも出てきてベースとドラムセッション
この後のMCでも言ってたけどLUNA SEAを意識してたらしいし、それもめちゃくちゃ伝わった笑
ここから後半戦スタート
「禊祓の神産は宣い~」キターーーーーーー!!!!
よっしゃ!!!!!ICDDで1番好きな曲!!!!
もうイントロからヤバすぎるよね、この曲
俺の葬式で流してほしいぐらい好き
サビの「壊れた世界の~」のところでマジで泣きそうになったし、1番最後の「命の焔が~」のくだりで号泣しながらメロイックサインを掲げざるおえないっっっ!!!!!
神曲だよ、ネ申
「悲痛なる~」からは3rdアルバムでもラストの「天聲」で参加した声優の小岩井ことりさんが参加
俺はあまり存じ上げないんだけど、小柄で女性らしい見た目だけど
メタル好きでオーディション前にArch Enemy聴いて向かってたりしてたらしい
音源では「天聲」だけだったけどライブでは3曲も参加してくれたし、さり気なくシャウトもしてた笑
そしてもちろん・・・「天聲」も披露!!
HELLOWEENを思わせるようなパワーメタルにメロスピの王道を感じさせるようなギターワーク
これまでカオティックにかつ退廃的な楽曲が続く中、最後に希望を感じさせる、まさにパンドラの箱のような楽曲に客席も大団円
なんかもうありとあらゆるものが昇華された気がする
これにて本編は終了し、ここからアンコール
始まったのは「劇愛の呼声~」!!来そうだなとは思ってたけど、ここで来ますかぁ~!!
2ndの実質1曲目でサビの男女混合のボーカルワークが好きなんですよね
その後は「断罪の焔と~」(レア曲らしい)、「邪神の婚礼~」で首をステージ迄持ってこいとDir en greyの京さんばりに煽られて、この日の最終
楽曲「謳」
もうね、最後の最後にこれを持ってこられると・・・感動せざるおえないんですよ・・・ヤバすぎ・・・
「失われたのではなく、形を変えて想いは生まれ続ける。」
「生きるという戦いは 惨禍の中で 命を愛する心だということ
そして私は生き 愛することを謳おう どんな困難な道も越えて叫び続けよう――。」
「"生きる"という戦い、惨禍の中で命を愛する心――私は"生きていく"ことを讃歌しよう――。命を見た、其処には心がある。たとえどんな困難が待っていようとも、私はここで叫び続ける――。」
怒涛のツーバスとギターリフの刻みに乗せながら、苦しみや凄惨さも承知のうえで生きるということを讃歌し、駆け抜ける超名曲
最後の最後にこの曲を演奏してくれて本当に良かった
生きるってめちゃくちゃしんどいし、面倒なことだらけで諦めたくなる瞬間なんて腐るほどあるけど、それでもそこに誰かが居てくれるなら、もう少し抗って、戦って、自分は自分の立ち位置で生き抜いていこう、生を讃歌しようと思えてめちゃくちゃグッと来た
本当に行って良かった
約束は出来ないけど、今曲は作ってて今年中に出したいって言ってくれたし、久々のライブでこんな満足出来るとは思わなかった
てかこの楽曲でクオリティを落とさず2時間半もライブやるのすごすぎ!!
ライブ後このセットリストでApple musicのプレイリスト作ってひたすら聴いてます笑
摩天楼オペラの人とかゲストで観に来てたらしいし、ICDDと摩天楼オペラの2マンライブとかあったら絶対面白いだろうなぁ~
強いて言えば、楽器隊とボーカル陣のボリュームバランスがあまり良くなくて、時々ボーカルが聞こえにくいところがあったぐらいかなぁ、難点は
あといまだに曲名を全然覚えられないどころか読めない笑
(セットリストは終演後写真撮った)
でも本当に素晴らしいライブをありがとうございました
お願いだから週1回ライブしてください、大好きですICDD