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💮【難度D】流氷ダイビングで生のクリオネを見る

費用 30万円
時間 50時間
難易度 S・A・B・C・・E・F
達成日 2022.2.10

流氷ダイビングとは

冬の北海道で、約1ヶ月間だけ見ることができる流氷。
この流氷の真下に潜るのが、流氷ダイビングだ。

流氷ダイビングの特徴

流氷ダイビングをする際の海水温度は、−2℃。
そんな中に潜るというのだから凍えちゃうんじゃないかと思うが、ドライスーツという完全防水の保護服を着るので、意外とそこまで寒くない。
ただ、口や頬については割と素肌がモロ見えなので、一瞬寒く感じる。
でも大丈夫!すぐに寒さで感覚が麻痺する。
口周りはノーガード
ネットとかの情報によると、流氷ダイビングのサービスをやってるのは、世界で北海道だけらしい(未確認)。
そもそも世界的に、流氷を見られる場所自体がそこまで多くないので、「北海道が世界唯一」というのもあり得る話かもしれない。
なお、流氷ではなく、例えば湖の氷の下をダイビングする、ということであれば、世界中の多くの場所で可能だ。
海の下から見る流氷
海の上から見る流氷
ちなみに、「北海道のような寒い場所では海が凍る」と勘違いしてる人もいるが、日本近海では、基本的に海水は凍らない。
北海道にやってくる流氷は、北海道から1000kmあたり北のオホーツク海で作られる。
それが2ヶ月ほどかけて、どんぶらこ〜どんぶらこ〜と南下して、北海道の北東にやってくる。
ちょっと可愛いよね。

クリオネ

クリオネは、流氷の天使と呼ばれるほど可愛らしい見た目が特徴。
身体が半透明で、心臓とか血液が丸見え!
人間でも、血管が透けてる皮膚薄い人って魅力的だよね!
クリオネは、流氷と共に日本にやってくるので、流氷ダイビングをすれば、割とたくさんのクリオネを見ることができる。
ちなみに、クリオネは雌雄同体。オスでもありメスでもある。
北海道で見られるクリオネは0.5cm以下とかだけど、北極海では7cmくらいになるらしい(笑)可愛くなさそう…
クリオネの食事シーンは有名で、頭がパッカーンと割れて、獲物を捕食する。人によっては、残虐に見えるらしいので、YouTube等で見てみてください♪(僕は別に何とも思わない)
さらにクリオネは、ほとんど食事をしない。というのもエサがミジンウキマイマイというレア生物で、クリオネ1000匹に対してミジンウキマイマイが2〜3匹くらいの割合しか存在しないらしく、ほとんどのクリオネがミジンウキマイマイを食べずに一生を終えるらしい。ただ、クリオネは何も食べなくても1年くらい生き続けるらしいので大丈夫みたい(赤ちゃんの時に植物プランクトンを食べてるみたいなので、大人になったら別に食べなくてイイ、という感じらしい)。
クリオネ。ピントが合ってない😢

流氷ダイビングの実現方法

現在日本で流氷ダイビングのツアーを提供しているのは、ロビンソンダイビングサービス(札幌)のみ。
このツアーでは、参加者に、最低でも①中級ダイビングライセンス(PADIならadvanced open water)と、②真冬の海のダイビング経験を要求している。
僕は、沖縄の恩納村で初級ライセンスを、小笠原諸島で中級ライセンスをとった。
初級ライセンス取得には、3万円弱の費用と12時間くらいの訓練時間がかかった(旅費や移動時間除く)。
中級ライセンス取得には、6万強の費用と12時間くらいの訓練時間がかかった(旅費や移動時間除く)。
さらに、真冬の海のダイビング経験もしていきたかったのだけれど、コロナとか仕事とかで一切練習できないまま、流氷ダイビングに挑んでしまった。
運良く無事に帰ってこれたけど、良い子の皆さんはちゃんと練習して挑むようにしてください。
なお、流氷ダイビング自体には、6〜7時間と10万円前後の費用がかかる。
なので、しっかり練習を積んで流氷ダイビングに挑む場合、合計で30万円と50時間ほどが必要になると思う。

『流氷下 潜れ』の旗

流氷ダイビングをやった後は…

①世界のどんなところにでも行けるような自信がつく
②死を近くに感じることで、生の尊さに気づく。
③北極海ダイビングで7cmの生クリオネを見たくなってくる
オリジナルTシャツは購入したほうがいい。

まとめ

とてもイイ経験だったと思う。
難易度は低いけど、なかなか他では見られない景色が見られるし、他に経験してる人も少ない。
興味のある方は是非。
わたくし。

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