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荒技

これが人生2本目の万年筆だと思います。
数年前までカタログに載っていた製品ではないかな。
高校に入学した時、だれかから、これまたパイロットの、
ショートタイプの万年筆をいただいたんです。
このショートタイプっていうのが気に入らず、
スタンダードなものが欲しいと言って、
デパートで親に買ってもらったのがこれ。
書いてみるとどちらもガリガリで、こんなに書きにくいのかと、
すぐに放り出してしまい、実家で永いお眠りに。
何十年か後、御徒町のペンショップ(というよりは万年筆屋)のおばさんに引き留められ、ペリカンのぬるぬるを体験し、それからペンの底なし沼に。
実家に帰った時、父親が溜めていたガラクタの中に、これが残っていたのです。
やはり、ガリガリで、我流のインク研ぎをいくらやっても書きにくい。
それで、セーラーのカタログに載っていた長刀研ぎの画像を思い出し、
ラジオペンチを手に取って、思い切って…。
画像をご覧あれ。

EF28-90mmで接写

先端部分が反り気味になっているのが分かります?。
奇跡の生まれ変わりが起きました。
EF極細とは思えないほど、滑る滑る。
今から思えば、よくも14金のペン先をラジオペンチでひねるなど、
何かに取りつかれていたのでしょう。
格から言うと、カスタム74と同格くらい、ねじ込みでないキャップ、
カスタム74より細身、閉じて136mm、開いて151mm。
キャップに、カスタムグランデ(Eは2つ)って書いてありました。

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