【3分読書】Think Right ー ロルフ・ドベリ

こんにちは。この春から社会人になったKSKです。
今回も3分で読めるブックレビュー、要約をしていきたいと思います。

さて、今回取り上げる本は前回の「Think Smart」に続いてロルフ・ドベリさんの「Think Right」です。
早速見ていきましょう。

・思考の落とし穴

結果だけを見て評価を下してはいけない。悪い結果が出たからといって適切な判断が下されなかったことを意味するわけではない。その逆も然り。

幸せや成功を追い求める時、他人の結果だけを見て真似しようとしていないだろうか。ほんとに自分にも可能なのかよく考えてみよう。

権威がある人を信じると自分で考えなくなってしまう。権威を持つ人を批判的な目で見るほど他人の影響を受けなくなり、自分を信じれるようになるだろう。

専門家の予測のほとんどは外れている。予測に対しては疑いの目を向けよう。

統計的に見て、一方向に偏っていたものは、すぐに平均に回帰することが多い。何かのおかげで良くなったと勘違いしないように気をつける。

自分の貢献度が高いと思ったときは、だいたい間違いである。勘違いをしないためにありのままの真実を伝えてくれる友人を持とう。

・比較の罠

比較するものがあると純粋な価値を判断するのが難しくなる。

物の価値は欲しい人が多いほど過大評価されやすくなる。人気があるものが優れているとは限らない。

人は珍しいものには価値があると思い込んでしまう。希少性だけではなく、どれくらい役に立つのかを基準に判断する。

・誤った判断

直観的に判断すると、ストーリー性のある話に飛びつきがちである。重要な決断を下すときはそういった話には耳を貸さない方がいい。

私たちは早く判断し、過剰に行動に移す傾向がある。だから状況がはっきりしない時には何もしない。自分の気持ちを抑えよう。

私たちの脳は別々の物事を結びつけて考える癖がある。そうしてできた先入観にとらわれると合理的な行動ができなくなる。

費用や損失などのサンクコストを無視してこそ合理的な判断ができる。これまでに何を費やしていようが、今とこれからの見通しだけに目を向ける。

これまでの経験やイメージしやすい出来事だけで判断してしまうことを避けるには、自分と考えが違う、異なる経験をしている人と協力する。

・人の思考のクセ

人は自分の考えと一致しない情報を、見ないようにする傾向がある。賢い人ほど自分の誤りを証明するものに目を向ける。

人は自分の成功の可能性を過大評価してしまう。それを防ぐためには過去の失敗の事例をできる限り調べてみる。

選択肢が多いと考えることをやめ、その結果不満を感じる。完璧なものなど選ぶことはできないと考えるようにする。

人は目立つ一つの視点だけにとらわれて、全体を推測してしまう。相手の特性を見抜くには、目立つ特徴には焦点を当てないようにする。

時期が現在に近い物事ほど目先の利益にとらわれ、合理的な損益計算ができなくなる。

同じものでも、自分のものになると、そうでなかった時よりも価値があると感じてしまう。そのような意識を無くすために、宇宙から一時的に借りたものと考えるようにしよう

・他者との関わり

誰かに好感を抱く時の3つの要因は、外見が魅力的、自分と似ている点がある、相手が自分に好意を抱いてくれていること。

報酬の与え方を誤ると、受け取り手は沢山もらえるように小細工をしてしまう。

人は利益よりも損失の方が響く。だから他人を説得するときは発生する恐れのある損失を防ぐことを根拠にすると良い。

グループ行動では手を抜いてしまうというデメリットを取り除くには個人の業績をはっきりさせること。

・正しい思考につながるポイント

どんな情報も聞こえをよくする枠組みを通して描写されている。どんな枠組みに基づいているのかよく見極めよう。

偏った情報や考え方に浸らないために自分の考えと反対の情報を探すようにする。

本物の知識を持ち合わせている人は、自分のが知っていることと知らないことをよく分かっている。

あらゆる予測に対して疑いの目を向け、どんな計画にも悲観的なシナリオを考えるようにする。そうすれば現実的に判断できるチャンスを手に入れられる。

日記に様々なことに対して思いついた予測を書き留めておくと、自分はうまく予測できるという自己過信を防ぐことができる。

判断が間違っていた時も成功につながった時も、どうしてそのように判断したのか考えるといい。

グループの中で意見が一致する時こそ注意をして、必ず自分の意見を言うようにする。

ある出来事がどのような繋がりで起こっているのか正しく見るようにする。原因と結果の方向が反対の時もある。

リスクは目に見える形では確認できない。だから起こる可能性のある選択肢にはいつも気をつける。

ビギナーズラックを才能と勘違いしないためには、自分には才能があるという推測が誤っていることを証明しようと試みると良い。

・幸せに生きるために

幸せを長く感じ続ける3つのポイントは、通勤や騒音など慣れることができないネガティブな現象を避けること、車や家といった物質的な喜びの効果は短期間しかないと知っておくこと、できるだけ多く自由な時間を手に入れて自分の意思で行動すること。

自分の人生を全てコントロールすることはできない。本当に自分自身で影響を与えられることだけに専念し、その中で最も重要なことだけに集中しよう。

自分の才能がどこにあるのか見つけ出さなければ、自分の能力を超えたところで成功しようとしてみじめな人生を送る羽目になる。

人は危険が全くないゼロリスクしか価値があると思えないことが多い。しかし何一つとして確実なものなど存在しない。そう考えて生きていこう。

この世に確実なものなど存在しないが、自分の内側から沸き起こる幸福感は失われにくい。幸せな人は何が起ころうと幸せであり、不幸せな人はいつでも不幸せである。

・KSKの個人的レビュー

自分のものになると、途端に貴重なものに感じてしまうことは、私自身もよく経験しますが、すべてのものは宇宙から借りている物なのだという考えは目から鱗でした!
また、ロルフベドリさんの著書では一貫して、自分の内側から起こる幸福感が大切だというお話をされています。私も自分のコントロールできる範囲に幸せの基準を置くようにしたいと思います。

だからこの記事が誰にも読まれなくても幸せなんです...と思えるように努力しなくては!

それでは!



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