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【実装】AI集客アドバイスボットで集客の自動化を実現する4 〜GPTs実装編〜
完全自動化という夢に向かって、一歩一歩着実に。
「AIで集客を自動化したい!」 そんな想いを持って開発を始めた私たちですが、実際に取り組んでみると、安定した品質を保ちながら完全自動化することの難しさに直面しました。しかし、その過程で見えてきた大切なことがあります。
それは、「自動化の前に、各要素を丁寧に作り込み、十分に検証することの重要性」です。
今回は、現在取り組んでいる「自動化のための土台作り」について、具体的な実験と検証の過程をお伝えします。
■ まず、私たちが気づいたこと
完全自動化に向けて実験を重ねる中で、大きく3つの課題が見えてきました:
データの質 「たくさんの情報を入れれば良い」というわけではありません。AIが適切に理解し、活用できる形で情報を整理する必要があります。
文脈理解の精度 商品の特徴やターゲット層の理解は、断片的な情報だけでは不十分です。背景にある「なぜ?」まで含めた文脈の理解が重要でした。
一貫性の維持 複数の出力を生成する際に、トーンや方向性の一貫性を保つことが予想以上に難しいことがわかりました。
■ 私たちのアプローチ:4つのGPTs開発
これらの課題に対して、段階的なアプローチを試みました。 それぞれの役割に特化したGPTsを開発し、一つ一つの機能を丁寧に作り込んでいきます。
【背景情報整理bot】
▼目的:データの質の向上
・情報の構造化
・重要ポイントの抽出
・関連性の可視化
■ 背景情報整理botの詳細
「AIを使えば、もっと効果的な販売ページが作れるはず...」 「背景情報が重要なのはわかるけど、具体的に何を準備すればいいの?」
多くの方が、このような悩みを抱えています。
確かに、AIは与えられた情報を基に驚くほど的確な提案をしてくれます。しかし、そこには重要な前提があります。それは、「適切な情報をインプットすること」。
私たちは、この「適切な情報」を整理するプロセスこそが、最初の重要なステップだと考えました。
そこではじめに作ってみたのが、背景情報整理botです。
このbotは、7つのカテゴリー、合計37の質問に答えていくことで、必要な情報を自然な流れで引き出していきます。まるで、経験豊富なマーケティングコンサルタントとの対話のように。
【質問カテゴリーと主なポイント】
商品・サービスに関する情報(8問)
基本的な特徴
独自の強み
提供価値
販売者プロフィール(5問)
経験やスキル
専門性
信頼性の要素
ターゲット顧客に関する情報(6問)
具体的な属性
抱える課題
実現したい理想
市場環境と競合情報(5問)
市場の特徴
競合との違い
市場ニーズ
提供方法・サポート体制(4問)
具体的な提供形態
サポート内容
利用環境
プロモーション戦略(5問)
訴求ポイント
販売チャネル
コミュニケーション方針
成果を証明する要素(4問)
具体的な実績
顧客の声
期待される効果
各カテゴリーの質問に答えることで、マーケティングに必要な背景情報を包括的に整理できます。この土台があることで、後続の施策(販売ページ作成、セールスファネル構築など)がより効果的に展開できるようになります。
■ 販売ページ作成botの詳細
マーケティングの世界には「正しい情報を、正しい人に、正しい方法で届ける」という鉄則があります。 しかし、その「正しい方法」を見つけ出すのは、意外と難しいものです。
特に販売ページの作成では、 ・どんな構成にすべきか ・どんな言葉で表現すべきか ・どのように魅力を伝えるべきか 多くの試行錯誤が必要でした。
そこで開発したのが、販売ページ作成botです。
【シンプルな入力で、包括的な提案を】
たった4つの質問に答えるだけで:
ターゲット顧客は?
商品やサービスの特徴は?
お客様の悩みは?
提供する内容は?
bot は以下を自動生成します:
販売ページの最適な構成案
導入からCTAまでの流れ
各セクションの目的と内容
重要な訴求ポイント
4種類のセールスレター
それぞれ異なるアプローチ
多様な表現方法
異なる訴求ポイント
背景情報整理botで集めた情報と組み合わせることで、より効果的な販売ページの作成が可能になります。
■ プロンプト生成botの可能性
多くの○○式のプロンプトの作成方法があると思いますが、その中で今回は7つのポイントに基づいた実践的なプロンプトを生成します。
【7つのポイント】 ・Role(役割):AIに求める専門性と立ち位置 ・Request(依頼内容):具体的な要望 ・Reference(参照情報):背景や参考にすべき情報 ・Require(必須要件):絶対に含めたい要素 ・Restrict(制限事項):避けるべき表現や範囲 ・Result(期待する結果):出力のイメージ ・Review(評価基準):品質をチェックする基準
これらの要素を適切に組み合わせることで、AIからより質の高い、目的に沿った回答を引き出すことができます。
特に、背景情報整理botで整理した情報と組み合わせることで、より文脈に即した、効果的なプロンプトを生成することが可能になります。
■ セールスファネル構築bot ~情報を戦略に変える~←調整中
これまでのbotで整理・構築してきた情報を、実践的なマーケティング戦略へと昇華させる。 それが、セールスファネル構築botの役割です。
背景情報整理botで収集した情報を入力すると、マーケティング戦略に必要な7つの重要要素を自動で設計します。
【出力される7つの要素】
ターゲットセグメント
提供サービス概要
プロモーション戦略
セールスファネル構築
広告・LP要素
ウェビナーストーリーボード
目標KPI
このbotの特徴は、単なる情報の整理や提案に留まらず、実行可能な具体的な戦略として出力する点です。
■ まとめ:自動化への着実なステップ
私たちが目指す「集客の完全自動化」。 その道のりは、想像以上に挑戦的なものでした。
しかし、一つ一つの要素を丁寧に作り込み、検証を重ねることで、確実な一歩を踏み出すことができました。
【4つのbotが実現する可能性】
背景情報整理bot → 散在する情報を体系的に整理
販売ページ作成bot → 効果的な訴求と構成の自動生成
プロンプト生成bot → AIとの効果的な対話を実現
セールスファネル構築bot → 戦略的なマーケティング展開のデザイン
これらは、完全自動化への通過点に過ぎません。 しかし、この過程で得られた知見は、次のステップへの確かな道標となるはずです。
次回は、これらのbotを組み合わせた、より高度な自動化への挑戦についてお伝えする予定です。