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デビットリンチ監督 追悼

小学生の時に観たエレファントマン、恐怖でしかなかった、が、ぼくが大学生になって、ときどきどきどき美術館をするようになって、いつも売店においてあったエレファントマンの販売用DVDが気になって、まてよまてよと思い、いろいろ調べてみると、この映画は光と影のアートなんだという、それではと改めて観てみたら…  暗闇のなかの光は美しく、光のなかの闇も美しく、どちらの彼もなんとも愛おしかった、映画も見方を変えれば、こうも変わるもんかと、モノクロの神秘の世界に、ぼくは完全にノックダウンだった、そして、遡って観たイレイザーヘッドは、さらに強烈で、異様で、グロテスクで、気持ち悪くて、トラウマになるくらいで、だけども何かあったかさみたいなもんが忘れられなくて、もしかして自分の奥底、もしかして人の奥底、共通意識にあるのかもと思ったりして、忘れられない世界観だった  

そして名作マルホランド・ドライブは、スリルとサスペンスの時空間の旅、大いに知性はくすぐられ、何度見ても楽しいし、何度見ても新たな発見があった、そもそも時間はパラレルなんだと、監督のメッセージが伝わって来る、そしてさらに進化したツインピークスは、まだまだ謎だらけ、ぼくが死ぬまでに何回も観たい映画のリストにある作品たち、こんな素敵な映画体験があって今のぼくがある、そう思うと感謝でしかない、ありがとうデビットリンチ、ほんとうにありがとう、心からご冥福をお祈りいたします。

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