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【遊戯王】ディフォーマー昔話と《テレホン》の大罪【お気持ち表明】

1.はじめに

こんにちは、なごにゃんです。
今回は、往年の名テーマ【ディフォーマー】について語ります。
強いランダム性高い最大値を併せ持つパチンコ系デッキの開祖で、そのギミックは【アダマシア】の礎になったとも考えられています。
トーナメントレベルにこそ届かなかったものの、その爆発力と独特の使用感に魅せられた愛好家も多かったのではないでしょうか。
(※ 今でこそ忌避されそうなジャンルですが、当時は展開系デッキそのものが珍しく、フリー対戦に持ち込んでも嫌な顔をされることはなかったと記憶しています。)

そんな【ディフォーマー】ですが、たいへん悲しいことに、2024年現在では完全に構築意義を失っています。

???

……察しがついた人がいるかもしれません。
主要カードが規制されたとかインフレに飲まれたとかそんな次元の話ではなく、デッキを組む理由がなくなってしまったのです。たった1枚の、身内を騙る悪魔のせいで。

よろしければお暇つぶしにでも、最後までお付き合いください。

2.【ディフォーマー】ってどんなデッキ?

【ディフォーマー】の主役は、なんと言っても《D・モバホン》です。

🎲

効果モンスター
星1/地属性/機械族/攻 100/守 100
(1):このカードは表示形式によって以下の効果を得る。
●攻撃表示:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
サイコロを1回振り、出た目の数だけ自分のデッキの上からカードをめくる。その中からレベル4以下の「D(ディフォーマー)」モンスター1体を選んで召喚条件を無視して特殊召喚し、残りをデッキに戻す。

●守備表示:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
サイコロを1回振り、出た目の数だけ自分のデッキの上からカードを確認する。

不確定ながらノーコストでテーマモンスターを呼び出せる効果を持っており、構築を寄せれば「《モバホン》の登場≒ボードアドバンテージ+1」に換算できます。これは2008年当時において破格の性能と言えました。

さらに、この効果には名称によるターン1制限がないため、2枚目・3枚目の連鎖に対応しているのはもちろん、使用済の《モバホン》をフィールドから離して出し直すことでも再利用可能です。
この《モバホン》の使い回しこそが【ディフォーマー】の核で、《死者蘇生》《ジャンクBOX》《D・リペアユニット》《シンクロキャンセル》といった豊富な蘇生カードを駆使して繰り出し回数を稼げば、圧倒的な物量で盤面を埋め尽くすことができました。
テーマ内に2種の蘇生カードを擁していたことも考えると、おそらくこれはデザイナーズコンボだったのでしょう。

これだけ聞くと強そうですが、カジュアルテーマらしくお茶目な欠点がいくつかあります。

  • 《モバホン》をフィールドから離す方法が不安定

蘇生手段こそ豊富ですが、肝心の《モバホン》を墓地に送るのにひと工夫要ります。
(※ 今なら《リンクリボー》1枚で解決する問題ですが、当時はリンク召喚の概念すらありません。)
能動的に《モバホン》を墓地に送るにはシンクロ素材orコストにするしかなく、ひいてはチューナーや《D・パッチン》《D・チャッカン》をめくれるかどうかに左右されます。
せっかく蘇生カードをたくさん持っているのに、《モバホン》の電波が悪くて全部腐るというのはよくある話でした。

こんなんばっか
  • 《モバホン》以外のディフォーマーの展開力が低い

全体パンプアップの《ラジオン》、2回攻撃の《ラジカッセン》、直接攻撃付与の《ボードン》など当時基準で強力な下級モンスターが揃っていたものの、シンクロせずにそのまま殴った方が強いアタッカーばかりです。
横並べする気があるのは《モバホン》《スコープン》くらいなもので、どうにも構築を展開に特化しきれず、ビートダウンとの中途半端な折衷プランになりがちでした。
(※ 「メインデッキのモンスターは素材!」と割り切っている現在の価値観とは違い、この頃のテーマは、下級モンスターだけである程度戦闘をこなせるようにデザインされていました。エクストラデッキがなかった時代の名残です。)

強いは強いんだけどね

ここまでを振り返ると、「ソリティアができるものの始動・継続ともに不安定で、構築を特化できるほどカードプールに恵まれていない」状態だったと言えます。

もっとも、時代を考えれば、これは納得の行くバランス調整です。
まともに組ませる気のない名前だけテーマが多数存在した中、名称カードを束ねるだけでもデッキになる【ディフォーマー】が高水準なテーマだったのは間違いありません。

競技的にはデメリットであるランダム性の高さ・ビートダウンとの折衷になっている点も、「試合ごとに展開が異なるため飽きにくい」メリットと言い換えることもできました。
ある時は真っ当にシンクロソリティア、ある時は泥臭い《ラジカッセン》ビートとして振る舞い、またある時は《モバホン》が圏外のポンコツになることもありましたが、それもご愛嬌です。どう転んでもギャラリーが沸いてくれるため、カジュアル適性が非常に高いテーマと言えました。

サイコロ持参は【ディフォーマー】使いの証

また、原作再現の難しいテーマが少なくない中、【ディフォーマー】は龍亞の使用カードの多くが採用圏内で、

  • 《D・スコープン》+レベル4ディフォーマーで容易にシンクロ召喚できる

  • コンボパーツの《D・リペアユニット》をサーチできる

点から、《パワー・ツール・ドラゴン》を自然に切り札として採用できる再現度の高さも嬉しいところでした。
(※ 《継承の印》+《ドゥローレン》ループに加担していた印象の強い《パワー・ツール・ドラゴン》ですが、このデッキでは真っ当な展開サポートとして、あるいは《団結の力》を装備するアタッカーとして健全に活躍していました。)

勇気と力をドッキング!

総じて【ディフォーマー】は、決して強くはないものの強烈な個性があり、原作再現度も高い優良カジュアルテーマだったわけです。

3.【ディフォーマー】の愉快な仲間たち

せっかくですから、ざっくりとカードの個別紹介もしましょう。記憶を頼りに、私が2011年頃まで使っていた【ディフォーマー】の構築を再現してみました。

たぶんこんな感じだったと思います。
《シューティング・クェーサー・ドラゴン》を採用していた気がしないでもないのですが、ざっくりシミュレートしたところ全然出せそうにないので割愛しました。汎用カードは省略しつつ、採用カードを順番に紹介していきますね。

  • 《D・モバホン》3枚

既に紹介済みですが、【ディフォーマー】の中核にして主役です。
これの発動回数をいかに稼ぎ、いかにヒット率を高めるかが構築上の課題と言えました。ちなみに守備表示の効果は1度も使ったことがありません。

  • 《D・スコープン》3枚

知名度が低いですが、【ディフォーマー】の第2の主役です。
貴重なチューナーかつ展開効果持ちで、攻撃表示で出せばレベル4モンスターとくっついて《パワー・ツール・ドラゴン》にアクセスでき、《モバホン》からめくれた場合は守備表示で出せば《TG ハイパー・ライブラリアン》を立ててフィーバータイムに突入することができます。

このカードの存在から、非チューナーのディフォーマーはできるだけレベル4のもので固めた方がいいです。レベル3の《D・ボードン》が不採用になっている理由はこれです。

  • 《D・パッチン》3枚

  • 《D・ラジオン》3枚

  • 《D・ラジカッセン》3枚

  • 《D・ステープラン》3枚

レベル4で固めているのは《スコープン》の項で語った通りですが、考えなしに全員フル投入しているわけではなく、どれも優秀です。
《パッチン》は優秀な単体除去かつ《モバホン》をフィールドから離せる貴重な手段として、《ラジオン》+《ラジカッセン》はビートダウンプランの中核として機能します。《ラジカッセン》+《団結の力》による突然の1ショットキルは頻出でした。

《ステープラン》のみ登場時期がやや遅く知名度が低いのですが、守備表示の効果が非常に優秀で、1人で3回の攻撃を受け止める壁として機能します。事故率の低くないこのデッキで時間稼ぎができるのは素晴らしく、それまで嫌々積んでいた《D・ビデオン》を全抜きできたのは嬉しい限りでした。

よわい
  • 《D・リモコン》3枚

チューナーであるとともに、非常に貴重なアドバンテージを得られる下級モンスターです。実際は考えなしに手札にディフォーマーを溜めてもあまり意味がないのですが、選択肢として存在すること自体が優秀でした。

イラストが完全にサタデーナイトフィーバーです。

  • 《D・ライトン》1枚

効果はどうでもいいのですが、レベル1チューナーであることが優秀です。《モバホン》からめくると《フォーミュラ・シンクロン》を作ることができます。それだけです。

  • 《ジャンクBOX》3枚

  • 《D・リペアユニット》3枚

  • 《死者蘇生》1枚

  • 《シンクロキャンセル》1枚

さきほど紹介した通り、《モバホン》をひたすら使い回すための採用です。人によっては《シンクロキャンセル》をもっと積んでいたかもしれません。
単体で見ると《D・リペアユニット》は《ジャンクBOX》の劣化なのですが、《パワー・ツール・ドラゴン》のサーチに対応すること、そもそも蘇生カードの数が欲しいことから双方3積みされることがほとんどだったと記憶しています。

  • 《団結の力》3枚

  • 《自律行動ユニット》1枚

《パワー・ツール・ドラゴン》を運用するための装備カードです。
《団結の力》は当時ようやく制限解除されたパワーカードの部類で、適当に装備して強かったのはもちろん、《ラジカッセン》との相性も抜群でした。
《自律行動ユニット》は他の装備カードでもいい自由枠なのですが、カジュアル適性の高いカードだったと記憶しています。相手のカードで戦うのは盛り上がりますよね。

  • 《D・スピードユニット》3枚

隠れた強カードです。
盤面に触りつつ手札交換をし、コンボの成功率を高める優良カードです。デッキにディフォーマーを戻して《モバホン》の成功率を高められるのも素晴らしかったです。

  • 《機械複製術》3枚

《モバホン》を増やします。
これから展開を始められるとめちゃくちゃ楽ですが、上振れ要素です。

  • 《No.56 ゴールドラット》1枚

金 鼠 進 撃

《モバホン》+《機械複製術》+蘇生カード2枚という上振れハンドにも関わらず《モバホン》3連外しで何もできず終わったことがあり、「《ゴールドラット》があれば展開継続できたな…」と思ったので勢いで採用したカードです。1~2回使いました。
……ちなみに当時、カードショップのストレージにもショーケースにも見当たらなかったので、わざわざ裏の在庫から探し出してもらって100円で購入した記憶があります。なじみの店員さんが「こんなの何に使うんですか💢」と呆れていました。ごめんなさい。

  • 《パワー・ツール・ドラゴン》3枚

切り札です。
既に紹介済みですが、原作通りの立ち位置で活躍できるのは嬉しい限りですね。

  • 《XX-セイバー ガトムズ》1枚

テキストミス?

チューナー同士で出せる謎のシンクロモンスターです。
このデッキでは《リモコン》+《機械複製術》が通った時に出てくる場合があります。別に強くはないのですがギャラリーは沸きました。

4.待望の新規カード、しかし……

細々とカジュアル勢に愛されてきた【ディフォーマー】ですが、さすがに2012年に入ったあたりから見かけることも珍しくなります。理由は単純で、新規カードをもらえず年々インフレに飲まれていったからです。
(※ 一応、2014年には《D・スマホン》という非常に優秀な新規カードを手に入れますが、これ1枚でどうにかなるわけもなく……。)

めっちゃ強かった、けど……

ただ、「《モバホン》と蘇生カードが揃えばソリティアできる」という強みそのものは健在でした。2017年にはリンク召喚の登場により《モバホン》を容易に墓地に送れるようになったこともあり、ちょっとした強化で弾けそうな土台はあったので、いつかデュエリストパックで龍亞が拾われる日が来れば……と夢想したものです。

そして、その願いがピンポイントで叶う日が来ます。
2022年、デュエリストパック-輝石のデュエリスト編-の発売です。

この表紙を初めて見た時は本当に嬉しかったです。
ハイパーインフレ期の2022年だけあって、新規カードのパワーも概ね高かった印象です。

かっこいい

まず、表紙の《パワー・ツール・ブレイバー・ドラゴン》が最高です。
《パワー・ツール・ドラゴン》のリメイクが来るとしても《ライフ・ストリーム・ドラゴン》の派生形態だろうと諦めていたので、純粋な《パワー・ツール・ドラゴン》の強化体が登場したことに驚きました。
性能も非常に優秀で、「装備カード3枚」に関する効果はそのままに現代風にアレンジされており、正統派の切り札として恥じないテキストでした。
(※ 懸念だった《ライフ・ストリーム・ドラゴン》要素は《命の奇跡》で拾われており、これはこれで悪くない性能です。)

パージ!

続けて、展開サポートとなる3枚のカード、《D・コンバートユニット》《D・スキャナン》《ガジェット・ゲーマー》も理解度が高く優秀です。
いずれも何らかの手段で《モバホン》をフィールドに出力し得る効果を持っており、現代風の豊富な初動を手にすることになりました。

《ガジェット・ゲーマー》《ガジェット・トレーラー》を採用することでフルスペックを発揮するようになっているのも面白いところです。まさかそんな影の薄いテーマ外のカードまで拾ってくるとは驚いたものです。

採用価値0から一転、重要カードに

さらに、実用性はやや微妙でしたが、《D・イヤホン》もファンアイテムとして素晴らしいカードでした。多くは語りませんがイラストが最高です。

ちょっとウルっと来た

《D・スマホン》の時も思いましたが、放送当時には存在しなかった電化製品がモチーフになるのもエモいですよね。効果の実用性がもう少しあれば完璧だったのですが、この手のカードに多くは望みません。

さて、以上6枚の新規カードにより、【ディフォーマー】は現代水準の展開デッキとして蘇り、……

???

……はい。
嘘はよくありませんね。

新規カードはもう1枚ありました。
正直名前を出すのも嫌なのですが、自分が始めた話なので責任を持って彼の紹介もします。

その名は《D・テレホン》です。

お前を許さない

彼こそ、【ディフォーマー】の構築意義を根幹から破壊した大戦犯、身内を騙る悪魔です。
【ディフォーマー】は現代水準の展開デッキとして蘇るどころか、このパックの発売を機に埋葬されることになりました。

5.《D・テレホン》の何が罪なのか?

今からすごい悪口を言います。

前提として、皆さまご存知の通り、《D・テレホン》同名カード2枚で無限ループします。厳密には《D・テレホン》を場から離し続ける手段も必要ですが、(有限回とは言え)リンク素材にすることで容易に消化できるのであってないような要件です。

絶望神サガ

乱暴に言えば、《D・テレホン》が2体集まればゲームに勝ちます。
(※「エクゾディアパーツを手札に5枚集めたら勝つ」と同等のものだと考えていただいて構いません。)

この挙動そのものも気持ち悪く、テキストミスが疑われたことが記憶に新しいです。
「本当にテキストミスだよ派」「あえて同名蘇生OKにしてるよ派」が日々論争を繰り広げていましたが、こと【ディフォーマー】にとってそんなのはどうでもいいです。問題はそこではありません。

5.1-【ディフォーマー】が【テレホンループ】に塗り替えられたこと

最大の問題はこれです。
《D・テレホン》を擁する【ディフォーマー】は、どうあってもこれを2体揃えに行くことが最適解になります。過程を問わず、《テレホン》が揃った瞬間に無限のリンク値が発生し以降の展開は同じになります。

すなわち、《モバホン》を含めた他のディフォーマーは全部要りません。
あってもなくても同じで、無駄に枠を圧迫するだけなので、その枠を《テレホン》のサーチカードや手札誘発に回した方がずっと強度の高いデッキになるからです。

《ガジェット・ゲーマー》《ディメンション・ダイス》のようなカードで《D・テレホン》を集めることが最適解になり、【ディフォーマー】のコンセプトは根幹から《D・テレホン》に塗り替えられてしまいました。

これ、本当に悪質なんです。
仮に最適化を嫌って「ディフォーマー全部乗せファンデッキ」のようなものを使うとしても、《テレホン》2体が揃った瞬間にゲームが壊れます。「他のディフォーマー要らなくない?」という現実を否が応でも突き付けられるのです。

「古いテーマに強化が来て既存カードが総取り換えになった事例」は他にもありますが、それは元のテーマ性が薄いorひどい型落ち状態の場合のみ許容されるのではないでしょうか。
【ディフォーマー】には「《モバホン》を使い回すパチンコデッキ」という明確なコンセプトがあり、数枚の追加カードで十分に現代風テーマとして復活できる土壌があったのです。
今さら《ラジカッセン》《ラジオン》の採用意義を残せと言う気はありませんが、まさか《モバホン》すら要らなくなり、《モバホン》に似たやつ2枚が反復横跳びするのを眺めるだけのテーマに貶められるとは誰が想像したでしょうか? これを【ディフォーマー】とは認めたくありません。

元の【ディフォーマー】の面影と言えばサイコロを振り続ける挙動そのものかもしれませんが、もはやそれすらランダム性の介在しない茶番でしかありません。なんですかこれ?

5.2-仮に同名蘇生不可なら良カードだったこと

これも本当に惜しい点です。
何回か言及している通り、【ディフォーマー】の元のコンセプトは「《モバホン》の使い回し」です。しかし、蘇生手段を素引きの魔法カードに依拠していることは課題であり、「蘇生効果持ちのディフォーマーがいればな~」とは長年夢想していたものです。

蘇生効果持ちのディフォーマー

そうなんですよ。
同名を蘇生できない制限さえあれば、《D・テレホン》本当に理想的な新規カードだったのです。《モバホン》の最大の当たりとして、ソリティア継続のパーツとして大いに活躍していたのが目に浮かびます。

現実は《モバホン》なんか要らずこいつ2枚で完結するのですが……。

5.3-規制するほど強くはないこと

これがいちばん問題かもしれません。
いっそのこと大暴れしてとっとと制限カードに指定されたらよかったのです。ところが、そんなに成功率も高くないし別に強くはないんです、【テレホンループ】《水晶機巧-ハリファイバー》がもうちょっとだけ長生きしてくれたら話は違ったかもしれないんですけどね。

ハリありきだともっと成功率高かったはず

環境で活躍しなくても、「下級モンスター2体で無限ループする」というゲーム体験自体が終わっているので、その事情を考慮して規制なりエラッタなりの処置が下らないか……と期待しましたが、2年経っても音沙汰なく完全に忘れ去られています。もう《D・テレホン》はこのままエラッタもされず無制限カードのままなのだろうと、いつしか諦めました。

ちゃんと大暴れして半年で死んだ《絶望神サガ》が心から羨ましいです(?)。

お隣のテレホン

……他のゲームを引き合いに出さなくても、「たった1枚のぶっ壊れ新規カードでデッキが台無しになり、直後の規制で元に戻った事例」として、《魔導書の神判》登場後の【魔導】が挙げられます。(※半年あまりで《神判》が禁止指定)
当時と同じ采配は……期待するだけ無駄というものでした。

6.おわりに

いかがでしたでしょうか?
今回の記事は単なるお気持ち表明なのですが、一人でも共感してくださる方がいらっしゃったら嬉しい限りです。

《D・テレホン》に拒否反応を示す方は少なくないですが、このカード単体の気持ち悪さや挙動のおかしさを指摘するものが多い印象です。

私はそれ以上に、思い入れのある【ディフォーマー】を台無しにされてしまったこと、仮に同名カードを蘇生できない縛りがあれば理想的な新規カードだったことの歯がゆさから、このカードのテキストが憎くて仕方ありません。
今後の【ディフォーマー】にどんな新規が来ても【テレホンループ】に帰結せざるを得ないという事実にめまいがします。

二度とこんな目に遭うテーマが生まれないことを祈るばかりです。

ご高覧ありがとうございました!📳

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