あんたがた2019後記
Twitterのあんたがたに挑戦します2019(まとめ)がクリスマスに終わりました。こういう記事を書くのは初めてだったりしますが、後記を書いてみたいとおもいます。
「あんたがた」について
「VIPPERのあんたがたに挑戦します」は2005年にあめちゃんによって2chのVIP板で開催され、以降N番煎じとして有志の色々な人がGM(ゲームマスター)となり、開催されました。僕はクリスマスに「VIPPERのあんたがたにクリスマス煎です」というタイトルで開催していました。一時期は3ヶ月に一度は大型の「あんたがた」が開催されており、爆発的にVIP板で流行していました。TwitterなどのSNSが広まってからも、たまに開催されていたようです。2年くらいサボったのですが、14年が経つ今も、僕は毎年主催しています。
「あんたがた」のGMは基本的に公募が多いのです。僕は旧知の仲のほうがやりやすいのは自明だと思っていたので、昨年のあんたがた2018までは自分のTwitterアカウントでの募集に留めたり、そもそも募集せずにGMの知り合いや謎クラに声をかけて開催していました。僕が公募を始めたのは平成令和煎からです。ちなみにVIP板からTwitter開催に変えたのは2016年のことでした。( https://togetter.com/li/1062583 )
昨今の「謎解き」や「謎」という概念が生まれる前から「あんたがた」は存在していました。なので問題のことを「暗号」とかそういう言葉を使って表現していました。タイトルにある通り、このイベントは「あんたがた」に対する「挑戦」です。VIP板で開催されていた頃は、暗号解読は「挑戦」の内の一つであり、現地でGMと鬼ごっこをしたり、お題に沿った写真を複数人にアップしてもらうなどのミッションもありました。VIP板でやっていた方の平成令和煎にミッションがあったのはそういう経緯です。
これまで「あんたがた」を主催・運営していく中で、「謎じゃない」「導線が薄い」などのコメントを見る機会はたくさんありました。それは、そもそも僕自身が「あんたがた」を謎解きイベントと認識していないことに起因していると思います。先述の通り、これは「挑戦」なのです。「挑戦」である以上、問題は必ず解けるものを用意する、という公平性は担保しますが、それは謎解きのような「小学生以上の知識で解ける」といった類の公平性ではありません。この「必ず解ける」公平性については僕自身がやらかしたこともあるので、すごく気をつけています。
準備期間
あんたがた2019GMのTwitterで募集を開始したのは11/8だったので、準備期間は44日でした。これを長いと思うか短いと思うかは個人差がありますが、平成令和煎の準備に一年の約三分の一を費やした後だったので、個人的には短い方だと思っています。
公募から、計33名の方がGMとして参加していただきました。問題行動を多発させた1名をBANしました。どのような被害があったか、多くは語りませんが、ハンドルネームで検索するとSCP界隈でも問題行動を起こし、永久BAN処分を受けた人物だったようです。彼は開催中の「あんたがた」側のスプレッドシートに、BANされるまでに知った情報(ネタバレ)を書き込んでいました。GM側はプレイヤー側のスプレッドシートにはノータッチを決め込んでいたので、自浄作用が働いて書き込みが消えていく様をみたときには、本当にあんたがたに感謝していました。
そのような問題も抱えつつ、準備は着々と進められていきました。公式HPやエンドロールに関しては平成令和煎同様に僕が担当しました。エンドロールはスプレッドシートの情報を元に生成するプログラムを書いていました。完成したのは12/25の朝でしたが。GMのみなさんのおかげで、ラス問を除く全てが開始前にデバッグ含め作成完了し、12/21 正午にスタートしました。1問目はラス問との絡みがあり、完成が直前になり、結果としてデバッグ完了したのは開始数分前でした。あぶないあぶない。
作問と現地
ちょっと大げさなことを言います。僕は、あんたがたのGMというのは、一種の自己実現の場であって欲しいなと思っています。ものすごいギミックの凝った問題を作ったり、ものすごい僻地や有名な現地にして遠征してガムテを貼りにいったり。そういうことでプレイヤーを驚かせたり、楽しませてもらいたいと思っています。だから、作ってもらった問題や現地については一通りデバッグの過程や、現地の情報を確認しますが、余程のことがない限り、担当しているGMの自由にしてもらっています。
自分から「こういう仕様の問題をつくって欲しい」と提案したことも、今回のマリオメーカープレイ動画の問題を除いて一回もありません。マリオメーカーの問題は #アレ謎展EX を観ていてマリオメーカーの謎面白いなと気づき、GM陣にアレ謎展EX主催の山下さんと、ゲーム実況配信をしていたmaŸUkoさんが居たので、実現したら絶対に面白いと思ってお願いしました。
エンドロール
エンドロールを観るまで、あんたがたはGMが誰であるかは分かりません。そして、エンドロールにはプレイの記録の一部として、勇者、セブン班、甜菜の名前を記載させてもらっています。本当は全プレイヤーの名前を刻みたいところではありますが、それは難しい。
エンドロールには、作問や現地担当として頑張ってくれたGM達への感謝というか、讃える気持ちを込めています。「こんなにすごいイベントを作ってきたのはこの人たちなんですよ!」という僕の主張です。また、参加してくれたプレーヤーへの感謝の気持ちも込もっています。GM達の遊びに付き合ってくれて、ありがとう、の感謝です。エンドロールには掲載できてないけど、問題をまとめたり、解法を試行錯誤したり、ハッシュタグを盛り上げてくれたり、色んなアプローチで参加してくれたプレイヤーにも感謝しています。
エンドロールを縦に流すのは飽きたので、今回は3Dにして横に回してみましたがいかがでしたでしょうか。次はどうなるやら。次があるのかは神のみぞ知る、ですが。
つらつらと、とりとめのないことを書いてみましたが、これを後記としたいと思います。ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。