ポタフェス 2019夏 in 秋葉原
初のポタフェスに行ってきたので感想のまとめを。実はポタフェスは今回が初めてだったりするのよね。ヘッドフォン祭は行ってるのに。
今回聴いてきた一覧
Hiby
・R5
DUNU
・DK3001 Pro
・HULKケーブル with TITAN6
ikko
・OH10
・zerda
Colorfly
・U6
iBasso
・DX220 + AMP8, AMP9
DITA
・DreamXLS
・OLSOケーブル
Hibyはポタフェスには参加してはいないけどね。
Hiby R5
とてもとても気になるDAP。Hiby Japanさんが急遽試聴会を開いてくれたので開始と同時に乗り込んで(まだ準備してた)触ってきました。ポタフェス参加の本命。いや、ポタフェスじゃないけどさ…
まずは外装から。
色はブラック、グレー、シャンパンゴールドの3色。
サイズはiBasso DX120より少し小さくて軽い。
107.7mm×61.2mm×15.6mmだそうだ。FiiO M9より全体的に1mmくらい大きいのね。
左右が丸くて片手で持ちやすい。発熱も少ないのでポータブルには最適かな。5万円台のDAPではFiiO M11が最強だしとても良いんだけど、個人的には気軽に持ち運べない大きさだと思ってるので、R5に期待大なのです。
メニューが豊富。ソートの指定にアルファベット順があった。曲の順番とか特にチェックしていなかったのでちゃんとアルファベット順になっていたかどうかはよく覚えてないです(自分はピンイン順でも気にしないので…)
バランスで聴いてみます。暖色系で柔らかいけど引き締まっている感じ。空間の広さは普通といったところだけど、解像度は高めでゴチャつかない見通しの良さがあります。やや低域よりかな?なんというか程よい感じです。アンバランスも同じ傾向ですね。
RE800Jのバランス接続で、DX120だと4割くらいのところをハイゲインの音量3割程度でOK。なんというか余裕がある感じ。それもそのはず、4.4mmの出力は32Ωで564mWだというのです。
それでいてバッテリーの持ちは、バランスで11時間、アンバランスで18時間くらいとのお話。DX120もこのくらいでストレスなく使えるので問題なさそうです。
全体の動作としては、サクサクヌルヌルというレベルではないです。今日は湿度が高いのか引っかかる感じだったので、画面のフィルムにはサラサラ系のものを使用したいですね。
3,40分くらいの試聴だったのですが、音も性能も価格帯も良いバランスでまとめて来たという期待通りのDAPでした。
技適は7月後半には通るようで、今日の試聴機は無線が無効になっていました。本国での発表が8月頭で約42500円、日本では税込みで5万円を切る価格を目指していて、量産次第ですが8月中には出せるとのことでした。めちゃ欲しい。
おまけ。やったー!OVO(USB接続のポータブルスピーカー)が別電源なしで192kHz/24bitが再生出来たぞー!これがしたかったのだ!
DUNU
TITAN6のお礼もするためにDUNUブースへ。新製品のDM480は聞けなかったけど、DK-3001ProとHULKケーブルを試聴しました。
DK-3001 Pro
1DD + 4BAの多ドラハイブリッド構成です。1DD + 3BAの無印から「Pro」となりドライバーが1つ増え、ケーブルもDK-4001と同等になりました。もう多ドラ構成でもドライバー間の協調が悪くてバラバラに聞こえるような違和感なんてのは無い時代ですね。良い時代だ。
全体的に硬さを感じましたが、シャキッとした高解像度で下から上までスムーズ。装着感は良好。プラグ交換可能なケーブルが最高ね!このケーブルは単体でも発売されるとの噂が。
HULKケーブル
DK-3001Proのケーブルを1.5倍くらい太く凶悪にしました!もはや凶器かというインパクトのある見た目とは裏腹に、素直で全域を底上げする様に思えました。
何故かTITAN6に付けてみたのですがこれは大正解ですよ。やはりTITAN6はとても素性の良い子なんです。TITAN6 + HULKでDK-3001Proと同じくらいの価格になるのですが、ダイナミック一発教徒の私としてはTITAN6 + HULKはありだし好きですね。
HULKケーブルは上掛けするケーブルですが重量があるのでしっかり固定出来るイヤピが必要でした。私はSymbioEartipsに変更しました。
TITAN6はブラウンが一番好き。
ikko
ikko、来てますよ。IC-CONNECTブースにはikko以外にも魅力的な製品を展示していたのですが、時間に余裕がないのでikko狙い撃ちです。
OH10 Obsidian
今回の本命その2です。巡回試聴で聴いたOH1がかなり良かったのでOH10も良いものだろうと思うのです。見た目は黒いOH1なのですが、手に持つとズシリとくる重さがOH1との違いを物理的に感じさせてきます。筐体の素材はいわゆる真鍮なのですが、銅の割合が多い「丹銅」と呼ばれる素材なんだそうです。それにチタンのコーティングを施しています。
低域の量、質共に素晴らしい。物理的にも音的にもズシリと来ます。それでいてOH1で感じた高域の減衰感も無く、低域寄りのバランスだけど高域もスッキリとしています。レベル高いです。ちょっと難点だったのは、筐体の重さに比べてケーブルが細くて絡まりやすかったです。
zerda
lightning端子かUSB-C端子のDAC/AMPです。お値段1万円いかないんだとか。
これとても良いですよ。圧縮音源でも粗さは感じないし、余裕たっぷりに鳴らしてくれます。iPhone用に欲しいですね。
i-Planet
パッケージが可愛い☆
最近多種多様なイヤピが発売されてきていますね。良いことです。
このイヤピは柔らかめのウレタンフォームの表面にコーディングを施したものです。フォーム系は耳垢が付きやすかったり、音が減衰してしまったりするのですが、このイヤピなら大丈夫です。柔らかいフォームは耳にすぐに馴染み、しっとりとしたコーティングが保持力をサポートしてくれます。音の変化も感じられませんでした。ただ、軸経が太めのイヤホンでないと装着出来ないのが難点、というか致命的ではありますが…発売されたら買いですね。
Colorfly
U6
DACを4発積むという狂気のDAP。バランス端子はまさかの3.5pro。U8がコンパクトだったのにU6はデカイ!分厚い!まるでお弁当箱だ!
U8は柔らかで繊細で高解像度な音ですが、U6はカッチリ、ハッキリとした音ですね。解像度はU8と互角以上でしょうか。ボリュームはダイヤル式になったので操作感は普通になりました!
iBasso
DX220
買えるのであれば買いたいDAP、それがDX220。今回はAMP8とAMP9を試させてもらいました。画面の解像度が素晴らしい…
よく確認しなかったけどMango OSモードだったのかな?
AMP9
AMP9はKORG社の次世代真空管Nutube6P1を搭載したモジュールです。MUSINの営業Kさんが頑張って200時間以上バーンインしてくれています!
真空管の音は温かみがあるとよく聞きますがどうなんですかね。真空管の音を聞いたことがないものでして…
3.5mm3極のみですが、高解像度でスッキリしているのですが、色鮮やかで鮮烈な感じです。全域に伸びやかな音でRE800Jとの相性はバッチリではないのでしょうか。これ好き。
AMP8
AMP8はフルディスクリート構成で4.4mm5極のみのモジュールです。AMP9といいAMP8といい、どうしてこうも極端なのか!しかしそこがモジュール交換の良い点なんですよね。しかもGNDも接続しているので3.5→4.4
の変換もOKなんですよね。
AMP9比で音の広がりが広く、シャープになっています。AMP9より出力があり、パワーこそ力でゴリゴリと鳴らしてしてくる感じです。
DC01
USB-CのDAC/AMPです。なんとまさかの2.5mm4極のみ。だからどうしてこう割り切りがいいんだよ!!
中国ではAndroidが主流なのでlightning版は出す予定ないそうです。なのでlightning→USB-Cの変換ケーブルを使用しました。
パワー系ですね。AMP8みたいにゴリゴリと鳴らしてきます。メリハリのある元気な音ですね。圧縮音源とは思えない音の良さです。パワーありすぎるのか、iPhoneの雑な音量調整幅では音量の調節が難しかったです。
final
あっ、MMCXかんたん外しペンチ!MMCXかんたん外しペンチじゃないか!まさか、お目にかかれるなんて…
RE800Jのコネクタがクソ硬いんですよ。四苦八苦していたら見かねてもってきてくれました。こいつを使うことでの心理的安心感は絶大でした。製品化は結構大変かと思いますが、量産のあかつきには息の長いヒット商品になるなと身をもって体験いたしました。
本来はコネクタの隙間にいれて外すスタイルかと思われますが、そう簡単にはいかず、下?から押し上げるような形で外しました。
final製品は以上になります。製品でもないし!
Bシリーズ、聴きたかったけど時間切れ…finalの列から離れてお隣のDITAへ。お隣といっても同じブースですが。
DITA
DreamXLS
なんというか、言葉で表すと普通of普通なんです。イヤホンらしさを微塵も感じさせない、恐ろしくナチュラルなので普通にしか聞こえない、どえらいことだと思いました。が、正直な感想としてはRE800Jと大差ないと感じます。感じましたが、それ以上にDX120じゃXLSの実力は引き出せていないと思われます。まだまだこんなものじゃないぜ?という底の見えない余裕、入力に対する器の大きいイヤホンなんだと思います。
装着感も良く、そして美しい…
OSLOケーブル
MMCXタイプをRE800Jで使用しました。
何も足さない、何も引かない、ストレートな感じ。柔らかで生々しさが感じられます。大きな差は感じられないのでRE800Jのケーブルも質は相当に高いのだと思います(RE800Jのキャラクターというのもありますが)
このケーブルは装着感、使用感が抜群に良いです。音も良いですが使い勝手が非常に宜しいのです。ケーブルの太さ、しなやかさは程よく、絡まるということは皆無でしょう。
また、MMCXコネクタの作りがとても、とてーも良いのです。RE800JのケーブルをMMCXかんたん外しペンチを使って苦労して外したのですが、OSLOケーブルはコネクタ部に太さがあるので持ちやすく、すんなりと外れました。コネクタが抜けやすいというのではないのですよ。
そしてawesomeプラグです。やはり便利。DUNUのHULKも似たような機構ですが、awesomeプラグの方が短くて軽くて使いやすいです。
今回の滞在は3時間です。Hiby R5の試聴に1時間を使ってしまったのもあり、あっという間に時間が無くなってしまいました。他にも気になるイヤホンは沢山ありましたね。今年もまだまだポタオデ界隈は賑わいそうですね!