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【週刊プラグインレビュー】PSP Audioware / BINAMP

さて、今月も更新してきたいと思います!
私自身の近況としては・・・

月初にコロナにかかり、幾つかの仕事をリスケしてもらったり・・
その後の後遺症で蓄膿かつ喘息気味になったり・・・
自宅メインPCの吸気部分が突然お亡くなりになってメーカー修理だしたり・・
突然の訃報があり、ショックを受けたりなど・・・

あまり元気いっぱい!というわけにはいかない月になりました。

特に、コロナに関してはまだ何となく後遺症の感じが残っていて、実際にかかってみると医療爆発が起きているのを実感します。
ノンマスクが主流ではありますが、いうてかかると結構辛いので、うがい手洗いをするに越したことはないのかな、なんて思う今日この頃であります。

前置きが長くなりました。

今回はPSP Audiowareから、BINAMPをご紹介したいと思います。
それではやっていきます! プラグインレビュー!

BINAMPとは?

正直全然話題になっていないのが信じられない傑作だと思ったんで、マニアックだとは知りつつ、どうしてもとりあげたかったので扱わせていただく笑

BINAMPは老舗中の老舗PSP Audiowareが開発した三極管クラスAアンプのプラグインだ。
「BIN」の文字列でピンと来た人はきたかもしれないが、真空管アンプ搭載のディレイであるBINSONのECHOREC 2がモデル元になっていて、そのアンプ部分の仕上がりにインスパイアされて作ったプラグインとのことだ。

いやいや、「3極管クラスA」とか言われてもピンと来ないよ!
どういうこと?という人のために、説明書に極めてわかりやすい説明がのっていたので引用させていただく。

トライオード:管内に三つの電極を持つ増幅真空管(熱電子管)です。それは真空管時代の最初で最も単純な増幅コンポーネントでした。

クラスAオーディオパス:すべてのコンポーネントが信号の正と負の電圧変動を処理する回路です。このような設計は、出力信号に偶数次高調波の蓄積と非対称な非線形性をもたらします。クラスAは増幅の最も効率的な手段ではありませんが、サウンドのキャラクターが透明なゲインよりも高い優先度とされる場合、間違いなく最も望ましいものの一つとされている。

マニュアルより引用

要するに、原初の方式であり、かつキャラクターがつくアンプ・・ということで捉えておいて良さそうだ。

ざっくり音を把握したい人はこちらをどうぞ。

機能面

そんなBINAMPだが、機能面について見ていこう。

HPF
ハイパスフィルターのカットオフ周波数のコントロール

CHARACTER
プリアンプ回路の時間応答をコントロールする。サチュレーションのキャラクターに影響を与える。
読んでいて、マジか!?となった。理由は後述する。

DRIVE
プリアンプのドライヴをするレベルの設定をする。
入力と出力のレベルを同時に制御するため、出力レベルに大きな影響をすることなくサチュレーションを決定することができる。

LEVEL/MAKEUP
デフォルトでは単純な出力ゲインとして機能をしている。
クリックをするとMAKEUPモードに切り替わり、ポストのサチュレーションのレベルを制御することができる。

説明書より。こういうルーティングの違い。



ROLLOFF
真空管プリアンプの特性である高周波のロールオフ量を設定する。

VARIATION
プリアンプの特性がチャンネル感、またはプラグインのインスタンス間で変化するように制御する。
これによって全体としてリアルなサウンドを得ることが出来る。

これも地味にスゴイ。相互通信でバリエーションを変化させることが出来る・・・!!

BLN/MIX
デフォルトはブレンドモードになっていて、ドライ信号とSATした信号を混ぜることが出来る。ただし、このドライ信号は完全にドライ信号ではなく、HPFを含んだ音をブレンドしている。
クリックをするとHPFを含まない音をDRY/WETで混ぜるMIXモードに切り替えることが出来る。

BLENDはHPF後、MIXはHPF前がDRY信号になる。

この説明を読んでテンション上がった人は通だと思うが・・・
とにもかくにも、CHARACTERとSOUND VARIATIONがなかなかにヤバい。

検証してみる

まずは歪ということで、歪の特性を見てみよう。

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