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「週刊プラグインレビュー」Eventide / EQ65

さて、今月最後の記事(前回未更新分の1記事)になります。
前回連続でご紹介した、TDRのフィルターシリーズについて、共同で連載しているコレナガくんと話していて、「非常に効果的だけど、玄人向けだよなぁ~~~」みたいな話が出て。
確かにそうだよな・・・と思いつつ、もう少し分かりやすく、しかし簡単に使えるフィルターモノってないのかな~と探していたところ、このEQ65を発見したので、ご紹介させていただければと。

ちょっとハイコンテクストな記事が続きましたが、EQ65については凄くライトにフィルターの効果をご紹介できればと思います。

それではやっていきます!
プラグインレビュー!!

EQ65とは?

EQ65はデジタルエフェクターの覇者、Eventideが2010年にリリースしたプラグインで、なんと14年前の代物である。
元ネタはUreiのEQ565 Filter SETで、古の時代に、トラブル解決と音作り段階での処置として使われた銘記だ。


オリジナルのハード。ネットより転載

「何故、こんな古いプラグインを今?」と思われるかもしれないが、開発元のEventideの凄いところは、昔発売したプラグインであったとしても内部のコードのバージョンアップを怠っておらず、基本的にはそのときどきのできるベストを尽くしたプラグインを提供しているところだ。

このEQ65に関しても、今試したとしても何らスペック部分で足切りを食らう感じもなかったので、ご紹介してみようという次第だ。

↓いつまでか?はわかりませんがセール中で3000円程度です。


機能面


基本的には、みたまんまHPF、LPF、ノッチ/ピークフィルターがついた形になる。
少し詳しくみていこう。

LOW FREQ CUTOFF
ローパスフィルターの3dBカットオフポイントの設定をする。
5Hz~1kHzまで対応をしていて、18dB/octの勝った大附に対応をしている。

Notch/Peakフィルター
ノッチフィルター、またはピークフィルターの中心周波数を設定する。
20Hz~20kHzまで対応をしている。

Depth
Notch/Peakフィルターのゲインで、0dBから150dBまで対応。

Notch Peakセレクター
フィルターのタイプとノッチ/ピークの幅の選択。
フィルターの3dBポイントで、中心周波数の5%、10%、50%をサポートしている。
(Qみたいなもんだと思えばOK。)

FINE FREQENCY
周波数の微調整に使うノブ。

HIGH FREQ CUTOFF

ハイパスフィルターの3dBカットオフポイントの設定をする。
400Hz~20kHzまで対応をしていて、18dB/octの勝った大附に対応をしている。

また、マニュアルでの操作説明が、非常に基本に忠実で大変良かったので、これも併せて4例ご紹介しておく。

狭帯域のコヒーレントノイズのノッチング

EQ65の精密な周波数選択性と高いQにより、そのノッチフィルターはハムやホイッスルなどの望ましくないコヒーレント信号を排除するのに非常に効果的です。これを行うには、粗調整と微調整を使用して、不要な信号の基本周波数にセンター周波数を設定します。ノッチ/ピーク形状セレクターを使用して、最も効果的なノッチ形状を選択します。目標周波数を正確に特定するために、ピークモードを選択すると役立つことがよくあります。in/outスイッチを使用してフィルターの効果を試聴できます。顕著な倍音成分を持つ信号は、2つのノッチフィルターを組み合わせることで減衰させることができます。1つを基本周波数に、もう1つを最も顕著な倍音に設定します。さらなる倍音が存在する場合、EQ65の追加インスタンスを連結し、追加のノッチフィルターをより高い倍音に調整することができます。

低周波または高周波ノイズの除去

EQ65のローパスフィルターとハイパスフィルターは、急峻なロールオフと極端なストップバンド減衰を備えています。この最適化された設計により、低周波のランブルノイズや高周波のヒスノイズを効果的に除去することができます。

音色の整形

EQ65は、ノッチ/ピークフィルターを基本周波数または倍音の任意の組み合わせに調整することで、豊かな倍音内容を持つボーカルや楽器のピッチの音色を微妙に整形するのに使用できます。倍音の相対レベルを調整することで、幅広い音色のパレットが可能になります。上記で説明したように、EQ65の複数のインスタンスを連鎖させることで、任意の数の倍音を扱うことができます。

シミュレーション/特殊効果

EQ65の精密な周波数制御と柔軟性を利用して、歪んだ電話回線、携帯電話などをシミュレートすることができます。

意外と見過ごされがちだが、倍音の整理とノッチングでのコヒーレントノイズの除去をしておくと、大変その後のプロセスの素行がよくなる。
それについては感想面で。



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