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「週刊プラグインレビュー」Tokyo Dawn Lab / TDR Infrasonic

さて、前回に引き続きTDRであります。
というのも、全部Arbiterでいいじゃねえか!と思いきや、低域ってそっち方面の補強じゃうまくいかないことあるよね~~~と思っていたら、既に対策された製品がとっくに同時にリリースされていた・・・ということで、ポレナレフみたいな顔になりました笑
ありのまま今起こったことを(略

というわけで概ね似たような話になるんですが、こちらもバージョンアップにより凄く使いやすくなったんでレビューしていきたいと思います。

それではやっていきます!
プラグインレビュー!!

TDR Infrasonicとは?

Infrasonicは聞こえないレベルの低周波に対応するプラグインだ。
低域対策専門に設計されたフィルターはミニマムフェーズでもMixPhaseでも動かすことができる。
また、DynBumpモードでは、エネルギー損失を補うかたちで動的にエネルギーを補填するよう設計されているとのこと。

CDマスタリングのみならず、アナログ放送やPAシステムなど、帯域幅の少ない媒体に有効で、アナライザーもDCの動きまで視認できるように作られている・・・とのことだ。

こちらもArbiterと同じく、損失したエネルギーを歪で補う機構が搭載されている。

要するにLPFではあるんだが、使いやすいように色々と工夫がされている。
恐らく、既に取り上げたArbiterやUltrasonicと統合されていない理由は、それぞれの帯域に専門特化したい・・・というエンジニアとしての美学があるのだろうと推測している。

機能面

シンプルだがそれぞれの説明をマニュアルに応じて見ていこう。

Freq
ハイパスフィルターのカットオフ周波数を設定する。
なお、このカットオフの定義はフィルターが-3.0dBに達するポイントとしている。

Slope
フィルターの傾き方を調整できる。
0%は3 dB/Oct、100%は48 dB/Octに対応。

Phaseモードの切り替え
ミニマムフェーズとMixedフェーズの切替を出来る。
ミニマムフェーズでは、レイテンシーが0になるかわりに、位相歪が発生する。この歪派カーヴがシャープであるほど、同様にシャープになる。

MixedPhaseでは、レイテンシー自体は発生するが、50Hzを超えるフィルターの位相はリニアになる。

MIX
DryWETをパーセンテージで指定できる。

DynBump
フィルターによって除去されたエネルギーの補填をするように、カットオフ周波数付近が動的処理を行う。最大のブースト量は+6dBにセイゲンされている。

X2/X3
X2が除去された低周波を、偶数倍音で補うモード。
X3が、奇数倍音で補うモード。

Sub Harm
除去された低周波を1オクターブ下のサブハーモニック信号に置き換えるモード。この生成された信号は奇数倍音も付加されている。

Energy
DynBump、X2、X3、SubHarmのエネルギー補正の量をここで決められる。

検証してみる。

前回同様、本当に説明の通りではあるので一応という感じだが・・。

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