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【週刊プラグインレビュー】Izotope / Ozone 10 advanced Impact Module
記事の更新が遅れてしまい、申し訳ございません。
先週に引き続き、Ozone10の新機能について語っていきたいと思います。
Impact Moduleとは?
信号のマイクロダイナミクスを直接制御して、直感的な操作でダイナミックレンジの拡張とコンプレッションを出来るようにしたモジュールとのこと。
マイクロダイナミクスって何だい?という人がいて不思議じゃないと思うので、ちょっと補足で解説をば。
ダイナミクスは大まかに分けると2種類あって、マイクロダイナミクスとマクロダイナミクスと呼ばれるモノがある。
今回のマイクロダイナミクスのマイクロは「微細な~」という意味をもっている。マイクロチップとかと同じマイクロ。ニュアンスとしては微細なトランジェントであったり、楽曲そのものの流れを支配しないダイナミクスのことを指すと解釈していい。
対して、マクロダイナミクスのマクロというのは「巨視的な~」という意味をもっていて、例えばセクションごとにボリュームが大きく違うようコントロールするときに使う意味合いが強い。
なので、マイクロダイナミクスを調整できるということは、ニュアンスの範囲での微細なダイナミクスを調整できると考えてよい。
機能面
機能面を大まかに見ていこう。
![](https://assets.st-note.com/img/1664959294892-Qa3QdLoHEe.png?width=1200)
StereoLink
左右のパラメーターを同時に触るモード。Linkを解除していると、ステレオフィールドの中の特定のマイクロダイナミクスをエンハンスするようになる。
Channnel Mode
LRとM/Sを搭載している。
Amount
最小値0~最大値100まで
0がバイパスに相当して、100は現在の値をフルに反映するかたち。
Learn
クロスオーバーを自動で学習して設定してくれる。
Cross Overについて
最大4つまでの処理バンドを立ち上げることができる。ただし、クロスオーバーのカットオフ周波数はマルチバンドモジュール間で自動で共有されたりすることはないとのこと。
Impactノブ
正の値にしていくとマイクロダイナミクスを拡張して、よりオープンでパンチーなサウンドにしてくれる。
逆に負の値にしていくとマイクロダイナミクスを圧縮していく。より深く、Glueされたサウンドになる。
Envelope
マイクロダイナミックイベントの後、拡張または圧縮がベースラインに戻るまでの時間を調整します。このコントロールは、ミリ秒またはビート分割で設定でき、Syncが有効な場合はホストテンポに同期する。
Auto-gain
レベル差の補正を各クロスオーバーごとに独立して計算してくれるモード。
Link Bands
全体のバンドを共通して編集するモード
Delta
Impact適用前と後の差分を聴くことができるモード
Sync
DAWに設定されているBPMに同期するモード
これらを見ている限りは、いわゆるマルチバンドトランジェントシェイパーという様子で、他のモノと比べると新規性はM/Sで対処できるようになっているところぐらいかな?という感じである。
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