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【週刊プラグインレビュー】SMAO LAB / YAMA Tube Pro

さて今月最後の更新になります。
今更いうまでもないですが、為替キツイですよね。
毎月新作プラグインを負っている身としてはなかなかしんどい時期だな・・・と思いつつ、「これも勉強だ!えぇ~い!」理論でなんとかアクセルを踏んでいる状況です笑

そんなわけで、今回は無料版もリリースされているYamaTubeについて語っていきたいと思います。

こんなご時世ですから、安くていいモノは助かります。
しかしながら、値段が低いと品質が低いか?というとそうでもないのが実際だったりします。
今回ご紹介するYamaTubeも、実に素晴らしかったので皆さんにご紹介できればと。

※ただし、毎度のことながらAAXありません泣 面白いメーカーはなぜVSTだけなのか・・・。

それじゃ、やっていきます!プラグインレビュー!!

YAMATUBE // Dynamic Tube Processor – SMAO#LAB (smaolab.org)

YAMATUBEとは?

YAMATUBEはSMAO LABという電子音楽大好きな人々が集まって、自分たちが使いたいエフェクターを作っているベンダーから発売された、真空管サチュレータープラグインだ。

電子音楽愛好家たちがつくっているだけあって、なかなか音楽的な効きをしてくれる。

そんなYAMATUBEだが、試した当初うまく動かなかったことがあり。
見つけたバグと機能のリクエストを送ったところ、ものすごく気楽にβ版であったり、DryWET機能をアップデートでつけてくれたり・・とぬくもりを感じるサポート体制に惹かれ、今もまだやりとりを続けている笑

無料版のYAMATUBEに機能を付け加えたのが有料版のYAMATUBE Proで、今回レビューするのはProバージョンになる。

30ユーロという良心的価格でそもそもが安いのだが、今、丁度サマーセールでさらに30パーセントOFFではあるので、興味がある人は買ってみて欲しい。

さて、そんなYAMATUBEだが、どんな機能があるのか?
おさらいをしてみよう。

機能面

YAMATUBEは4つのBAXタイプのEQと、二つのパラレルの真空管で構成されている。

ルーティングは以下の通り。

BAX EQ大好きマン。

まぁ、極めてシンプルなんだけれど、それぞれのノブについて見ていこう。

  • INPUT
    入力ゲイン。
    TIPS:なるべく小さめの音量で入れて、PRESENCEやLo-Airで音量をあげていくと、不必要な歪みのアーティファクトを少なくしてパンチ感を上げていくことが出来るとのこと。

  • OUTPUT
    出力音量

    TIPS:インプットと同様に、なるべくアウトプットをつかわずに、PresenceやLo-Airで音量を稼ぐようにしてほしいとのこと。

  • MIX
    Dry WETノブ

  • PRESENCE

    • TUBE1
      プレゼンスの周波数にサチュレーションを加えるノブ

    • BAX EQ
      Baxカーヴで6dBまでブーストが出来る。
      自然だがデカイ音がつくれるとのこと。

  • Lo-Air

    • Tube2
      Lo-Airで指定している帯域にサチュレーションを加える。

    • Bax EQ
      微妙なエアー感を加えることが出来る。

  • Edge
    音のパンチ感を加えることが出来るように設定されたBAXカーヴ

  • BRILLIANCE
    音の豪華さとディテールを感じられるように設定されたBAXカーヴ

  • Soft Limiter
    スレショルド以下のピークを均すリミッター機能。
    ピンとこなかったら別のリミッター使うのもアリだよ!とのこと笑

特徴的なのは、やはりLo-AirとPresenceにそれぞれ別々のSATがついていることなのかな・・・と思う。

検証してみる

まず、すべてのパラメーターを最小値にした素通しの特性。

パッシブらしいなだらかなハイ上がり

各セクションでオーバーサンプリングを8倍使っているにもかかわらず、珍しくLPFがないのも特徴。
実は、真空管系でLPFが無いパターンって結構珍しくて、それを探していてこのプラグインに辿り着いた。

PRESENCEの特性

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