今週読んだ本「サイコロジーオブマネー」「夢と金」
今週も順調に借りられています!嬉しい
サイコロジーオブマネーは人気本でかなり待った気がする。
でも色々ためになるところがあったなあ。
サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット
手元に置きたい度:★★★☆☆
お金にまつわる人間心理のレポートを2018年に出して大反響を呼び、更に掘り下げてまとめあげて2021年に出版したというのがこの本。
キャッチ文がまず本当にキャッチーで、「長年清掃員としてパートで働いていた平凡な男が800万ドルの資産を残していた。なぜこれだけの富を築けたのか?」といったもの。
テーマ分けされて19の章に分かれているので、気になるテーマだけ読んでみるというのも一つの手。
ただ、どれも興味深くて、小難しい理論などの話はないので、サラサラと読めてしまう。
心に残った言葉としては
「足るを知るということ。これで十分だという感覚」
「氷河期を起こすのはわずかに涼しい夏」
「ウォーレン・バフェットの資産のほとんどは60代半ば以降にできたもの」
「モノではなく、時間こそが人生を幸せに導く」
「半分は間違っていても資産は増やせる」
ポイントポイントで、「なるほどなあ」と思わせられた。
ついつい、「これがいいよ」とか「あっちがいいよ」という言葉に惑わされがちになるけど、自分にとっての目的を明らかにして、そのためにただただ貯蓄率を上げていくことが大切なんだなと。
そしてそれはその目的によって手段ややり方はちがくてよくて、人それぞれの軸で判断すればよいと。
ただ、普遍的な真理というものは存在するので、それは気にしたほうがいいと。(その普遍的な真理についてこの本は語っている。具体的にああしろこうしろみたいな話ではない。とはいえ結構具体も言ってくれてて参考になる)
誰かと比べている限り上には上がいてキリがないし、自分にとっての「十分」てなんなんだ?と。
私も筆者と同じで目的は「経済的自立」。”お金のことを気にしないといけなくて不自由な状況”にないこと。
ゆるやかにストレスなく自分の好きなことができ、誰かの役に立てて、そして大好きな旅に行って、色々な世界を見て感動し、美味しいモノを食べ、それを誰かと分かち合って笑っていたい。
筆者は「安心して夜寝られる資産状態」とも表現していたけど、まさにそうだなと思う。
現物株に一喜一憂し、レバレッジかけて一挙手一投足を追い、というのは合わないなと。
前回読んだ「ほったらかし投資」でも思ったけど、改めて、実感した。
人によって合う合わないはあるかもしれないし、「これがいいのである!」とかを伝える話ではなくて、これまで研究してきた普遍的真理とはこういうものだよ、て話なので、ぜひ投資初心者やこれからお金の勉強する人にはおすすめしたい。
夢と金
手元に置きたい度:★★☆☆☆
キングコング西野が書き、2023年に出版された本。
私はあまり、彼のことを深く知らなくて、ゴッドタンで見る芸人としてのめちゃくちゃおもしろい姿と、よくネットでなぜか叩かれている人だなあくらいの印象だった。
なので、彼が書いた本だから読みたい、というより、内容が気になって借りてみた本だった。
これまで読んできた本と違って、まず言葉遣いがとがっている。
何をそんなに怒っているの?てくらい、ガンガンまくしたててくる。
人をちょっと「む?」てさせる煽り言葉が並んでいて、それに最初の数ページは少し戸惑った。(多分わざとなんだと思うけど)
ただ、言っていることは、「へえーなるほどなあ」て思うことが色々あって、例えば「プレミアムとラグジュアリーの違い」とか「ラグジュアリーの定義」とか。おもしろいなあ!て思った。
あと刺さった言葉は
「自分以外のなにかに働かせる」
「たくさん売らなくてもいいビジネスモデルを構築する」
当たり前だけど、最もだなと。
今は自分の時間を切り売りしてる労働スタイルで、それがすごくストレス。
とにかく新技術に敏感でそしてそれをとにかく試してみて、そして実験した結果を検証して、成功に結びつけている点が、すごいことだと思った。
NFTの話もものすごくわかりやすかった。
ブロックチェーン系の本などで仕組みとしては理解してはいたけど、仕組みだけじゃなくて、そこに価値を出し、その価値を持続させるためにはどうしたらいいのか?て話がとても興味深かった。
それが慈善事業に投資したくなってしまう仕組みというのも、とてもよいなあと思ったし、全員が幸せになる話だなあと思った。
語り口調は独特なので好き好きはあると思うけど、とてもわかりやすく噛み砕いて一つ一つの内容について、自分の事例をあげながら説明してくれるので、ほうほうとあっさり理解できるし、説得力もあった。
今は色々な可能性が広がっている時代で、それにいち早くアクションできた人が色々と試せるときなんだなあと実感。
さらっと電車行き帰りくらいで私は読めてしまったので、読みやすいのでおすすめ。
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