『お砂糖』から見るVRChatでの生き方
ちょうどVRCでの『お砂糖』という文化について考えを纏めている中、面白そうな企画をお勧めしていただいたのでnoteを始めてみました。
果たして初めての記事は一日と半分で書き上げることができるのか。それをご存じなのは神のみ、まさに神のみそしるというやつです。
自己紹介
まず、これからのことを論じるうえで、この記事を書いている人物こと私について紹介させていただきます。物事を見る視点とは人によって大きく異なるもの、この記事をお読みいただいた貴方との考えの違いを、ぜひお教えいただけたら嬉しく思います。
バーチャル世界での私について
私は現在、『まっしろたまご』という名前でVRCをプレイしています。初めてからおおよそ三週間、プレイ時間は約200時間を記録しています。
なので分類としてはまだまだライトなユーザーでして、見たもの、聞いたものは少なくなってしまいますが、そこらは偉大なる先駆者様のデータをうまく活用させていただきます。
使用させていただいているいるアバターはびきたん様のイズールちゃん。(Izul -イズール- Remake)
当然が如く女性アバター、さらには普段ボイチェンも使用して一人称を変更。リアルで生きる私とは似ても似つかない美少女っぷりです。
『お砂糖』の定義
生き方を考えるこの記事上でまず必要になってくるのが、『お砂糖』への認識。恐らくVRCをプレイ中の皆様の大部分は『恋人』と認識しているであろうこの間柄。しかしどうやらそのお砂糖への認識のズレによってお塩してしまうケースもあるようで、ここらで今一度。というかこの記事上でのお砂糖の定義を決めておきます。
なおこれは筆者の独断と偏見によってこの記事のためにまとめられただけであり、VRC界隈に影響を及ぼしたりはしない一般バ美肉VRChatterのボヤキとしてお受け取りいただけると幸いです。
具体的には
まず結論からいいますと、お砂糖とは『VRChat内での特別な間柄の総称』と考えています。それは親友であり、相棒であり、恋人であり、パートナーである。各々に考える『お砂糖』像があり、大まかな一致は有れど完全に一緒の価値観を持つという人はごく少数なのではないでしょうか。
簡単な話、親友という認識を持った人と恋人という認識を持った人がお砂糖の関係になると、認識のズレ、方向性の違いからお塩してしまうということが起こりやすいと考えています。ベテランVRChatterの方であればもしかするとこういった現場に立ち会った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここからやっと本編
はい。前提の条件も確認したところで、ここからがマグマなんです。
ここからはお砂糖という文化と絡めたVRCでの生き方についての考察もとい妄想を書き連ねていきます。
VRCでの『自分』
VRChat内では、どんな自分にだってなることができますよね。それはもう美少女に始まり、美男子、動物、雑草、etc……
声を出すか、無言を貫くか、はたまたボイチェンを使うか。そして普段のままの自分でいるか、キャラクターを演じるか。
それらの要素が複雑に絡まり合って『あなた』もとい『自分』を形成するわけです。
かくいう私も先ほどバーチャル美少女であると自己紹介させていただきましたが、VRCとそれ以外のインターネットメディアでは大きく人柄が違うと自負しています。VRCのほうが100倍かわいいです。
ここで本筋になってくるのは、『リアルとは違うアイデンティティーを持つことがある』ということです。
かのフレンドさんは、『なぜボイチェンを使うのか』という問いに対し、こう答えました。『せっかくかわいいアバター使ってるんだから、アバターのイメージで居たいじゃん』と。
確かに!!!!!!!って思いました。ただ漠然と、せっかくバーチャルに受肉したし、かわいくなるか!!と思って猫かぶりを続けていた私ですが、これを個人的な行動指標にして今日も生きています。
このような動き、特に男性が行うものにおいては、『kawaiiムーブ』という言葉があります。基本的には男性がVR空間で女性アバターを使用し、そのアバターに合った『かわいい動き』をすることに対するスラングなのですが、私はこれも『VR空間での自己』に通ずるものなのではないかと考えます。
たとえば、笑う時に口に手を当てたり、撫でるときににっこりとほほ笑んでみたり、あるいはお別れの時に笑顔で大きく手を振ったり。
これらに共通することは、『かわいいこと』。そして『ステレオタイプ』だということです。
つまり、『可愛いのステレオタイプ』。アニメなんかで登場するような、嬉しい時に目を輝かせたり、悲しい時や苦しい時に顔が青ざめたり。そういった表情をボタン一つで。VR勢の方であれば動作一つで表現することができますね。
今あげたもののほかにも、壁から少し覗いてみたり、スカートの中が見えないように気を付けたり。一般成人男性が現実世界でこんなことをしようものなら9割以上がキモがられること間違いなし。しかしVRなら、ひいては女性アバターであれば、相手視点からすればきっとアニメのキャラクターが目の前で動いているような感覚に陥るのではないでしょうか。
では、都合よく仲のいいフレンドさんに男性同士のお砂糖さんが多数いますので、観察して気づいたことを纏めてみます。
喋らなくなった(お砂糖成立をきっかけに)
基本的に撫で主体のスキンシップ
kawaiiムーブ
惚気
基本ずっと一緒のところもアリ(ワールド内でもピッタリ)
V睡で添い寝
プラべ
プラべ
プラべ
こんな感じです。正直書いてて当てはまりすぎて笑っちゃいましたね。恐らくこんなことないというかもっと気づくべき点はあると思うのですが、先入観があるが故この程度しか上げられませんでした。しかし少なからず、『相手に可愛いく見られたい』という心理が働いているのではないか?と個人的に考えています。
究極、アバターがかわいければ何してもかわいく見えますしね。
VR世界での生き方
ここまでさんざんお砂糖について語っては来ましたが、結局はそれも一つのVRライフスタイルです。
FUJIYAMAのパブリックで突っ立てるのが生きがいな人も、初心者案内を生きがいとする人も、はたまたドンパチしたり飛行機を飛ばしたり。ポピ横でバーをやってる方も見かけました。
言い換えるのであれば私が今まで出会ってきた先輩方ですが、どの皆さんも心からVRCを楽しんでいるということが共通していました。
お砂糖に生き、お塩に倒れるもよし、ワールドを巡るも、作るもよし。ユーザーの数だけ楽しみ方、生き方があるのでしょう。たぶん。こんな締め方になると世にごまんと存在する『結論を濁すブログ』のようではありますが、最終的にはここ、『ケースバイケースに辿りついてしまう』というのが結論です。
まとめ
調べる、というか考えを纏めるうえで、お砂糖という文化があまりにも不定形だということに今更ながら気が付きました。
なんや貴様それが答えかという読者様の声が聞こえてくるようですが、不定形だからこそ議論の的や研究の対象になっているのではないでしょうか。
あなたのVRライフに少し甘いスパイスとして、いつかお相手が舞い降りる時が来るかもしれません。その時は、あるいはいまお砂糖がいる方も、ちょっぴり甘い日常が少しでも長続きすることをお祈りさせていただきます。
以上、お砂糖経験のない一般バ美肉ユーザーがお送りしました。