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餅つきに参加して

よいしょ!よいしょ!

ぺったんこぺったんこ


日本人会の餅つきイベントに参加してきた。

子供たちがたくさん参加するイベントでみんな楽しそうだった。


日本と何かしらのつながりがある子たち。


その子たちに何を伝えることが出来たのだろう。

楽しかった記憶として残ってくれるのか。

大きくなった時に「あぁ、そういえば餅つきしたなぁ」となってくれだろうか。


子供たちについてもいいよと声がかかると、初めはみんな恥ずかしがっていたが、間もなく行列ができた。


それぞれが頑張って餅をついてみる。

年齢によっては杵が大き過ぎて持つのも大変な子もいた。

そばで大人が手助けをする。


よいしょ!よいしょ!と掛け声がかかる。

みんな楽しそう。


本当に自分では想像していなかったほど自分の考え方が変わってきている。

体力も衰え、記憶力も落ちて老化が身に染みて感じられる。

残りの時間に焦点が当たる。

カウントダウンだ。

終わりを見据えて。


ずっと今まで家のローンの返済のことしか頭になくて、働き続けた。

別れるまではそれが家族の幸せだと思っていた。

家族が幸せであれば自分も満足。

責任を果たしているという自己満足を勝手に感じていた。


ローンを払い終えて、65くらいになって、趣味も友達もいない自分はどうなっていたのかな。


自分はかなり極端に走る性格なので趣味も友達もお金がかかるし、仕事をしてればとりあえずは自分の時間は消費できるわけで、趣味や友達が大事なことは分かってはいながら、もう少しだけもう少しだけとやってきた。


それが偶然断ち切られて本当に良かった。


元々モノにはそれほど興味がなくて特に欲しいものはない。

強いて言えば情報のやり取りを効率にやりたいからそれに耐えうるスペックのデバイスは持っておきたい。

旅行は以前は興味があったが、それもそれほど興味がなくなった。

誰かに会えるのであれば行くが、観光がおもしろいと思えなくなってきた。



イベントでメインで餅つきをしていた人にもう俺も長くないぞと言われた。

確かにご高齢で大変だと思う。

今までファミリーのためにいろんなイベントをされてきた。

海外にいるけど少しでも日本の文化を体験して欲しい。

そう思って活動されてこられた。


引き継ぐのってむずかしい。

どこかでバトンを渡さないとダメなんだけど、ちょうどいいタイミングで誰かがいればいいけれどそうならないことも多いだろう。

最初からそれを見据えて動くというのも難しいんだなとつくづく感じる。

自分が現役の時は自分がやりたいだろうし、さて次にと思った頃には周りに誰もいない。


自分というのはたった一人で生まれた時からの流れがある。

10代20代に向けて体はどんどん大きくなり成長していく。

30代40代で知識も経験も積んで人生の中でピークとなる。

その後衰退をしていくわけだが、それをどう通過していくか。

衰えるのは分かっていてもなかなか現実的に受け入れるのが難しい。

これも経験しないとわからないこと。

調子がいい時に調子が悪いことをあまり考えない。


個人で発信ができる時代。

必ずどこかに誰かが残しているはず。

人類始まって以来の超高齢化社会。

今僕が知っている高齢者たちは自分の持っている体験や知識をそのまま墓場に持っていく。

もったいないと感じる。

ぜひ伝えて欲しい。

誰かの役に立つはず。


みんなの体験を参考にして有意義に生きたいものだ。

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