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恋愛詩:月見とお猫

お月見デートを
ドタキャンされて
泣きたいのは私なのに…
寄り添って
慰めてもらいたいのも私なのに…
一人部屋に帰宅して
玄関を開けると愛猫が
うるさいほどのなき声を上げながら
しつこく脚元にすり寄って来る
憎めないこの仔を抱き上げて
愚痴を聞かせていると
スマホが鳴った

チャイムが鳴り開けると
ドタキャン彼氏が玄関口で
お詫びの月見ケーキを提げて
すり寄る猫に話しかける
「これはお前のじゃないぞ〜」
と猫撫で声で

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