恋愛詩:[お題]星に願いを月に祈りを
織姫は折り紙で作った船に
願いを込めて銀河へ流したが
流星の中にも悪いのがいて
船底を突き破られた
彦星は刈り取られた
黄金の麦で人形を作り
彦蔵と名付けて祈りを込めて
銀河を泳がせたが月の引力に
寄せられて不明になった
織姫も彦星もそれぞれ泣き
涙は共に梅雨空を抜け地へ届く
それを受けた色も名も無き
花の群れが星に願い月に祈り
銀河に虹を掛けて橋を渡した
織姫はお礼に
紫陽花という名を与えて
彦星は虹色で花を染めた
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