Audibleたいけんき『鹿男あおによし』
audibleで聞く本、2冊目。今回は万城目学さんの『鹿男あおによし』です。
まず作者名読めなかったです、ごめんなさい。
しかも今、このnoteを書くまで適当にやり過ごしてました。ということで調べた結果、
まきめ まなぶ
さんと読むそう。はじめまして。他にどんな作品書いてるんやろー、と思ったら、『鴨川ホルモー』とか『プリンセストヨトミ』など、聞いたこともあるし映像にもなってるものもあった。おお。ファンタジー小説が多いらしく、今作もファンタジーの要素もあり。
話の舞台を知っていると、ぐっとその世界観にひきこまれる。
タイトルに「鹿」とついているだけあって、話の舞台は奈良県。ちょっと大阪と京都も出てくる。6月に奈良に行っていたこともあり、平城宮跡とか、すごい鮮明に思い出される。なんたってそこのすぐそばの大宮の駅のホテルに泊まっていたから。夜にも行ったし昼にも行った。だからすごく覚えていて、情景が思い浮かべられて、話の中にぐぐっと引き込まれた。
今までにあまりそんなことを感じたことがなかったからびっくりしたくらい、世界の中に自分がいるようなそんな感じがあって、よくアニメとかの聖地巡礼とかあるけど、もしかしたら場所を知るとそういう感覚がふってきてより作品を楽しめるのか、とその境地を感じることができたのはよかった。
ファンタジーだけどファンタジーすぎない。
基本的には現実世界の話だけど、ちょっとだけ、ファンタジーというか、現実ではないであろうこともある。でもそれもけっこう事実に即した架空の話だからか、ちょっと有り得そうだし、神話や民話に通じるものがあり、宗教的な感覚もあり。学校が舞台に出てくるんだけど、学校は全員が必ず経験するし、かつ私は教員だったこともあって、ますます、自分のことを世界の中に置きやすかった。
Audibleだからか、世界がどんどんと進んでいってあっという間に終わった。
ページを捲る必要もなく、本を持つこともない。耳につけたイヤホンから流れてくる音声は私が止めない限りは止まらない。かつ、私がaudibleを聴くのはジョギング中と決まっている。という中で聞いていたので、話がどんどん進む。だいたい、1回に1〜1.5時間くらいの中で、ドラマだと何話分だろう、っていう感じで話が進んでいって、かつこれが聞きたいからちょっとジョギング長くしたりもして、そんなこんなで、多分4〜5日で聞き終えることができた。自分の中で世界に一気に浸って一気に終わって、あれ、これ続編ないの?って調べたくらい。それもよかった。
先の見えなかったストーリーが面白かった!
肝心の感想。面白かった!探している人はどいつだ、っていうのがなかなかわからなかったり、こいつだと思ったけど違うって言ってる、なんで?とか、いろんな部分でなかなか先が見えず、そのせいで、早く進め、早く先が知りたいって思いながら聴くことができて、楽しかった。おすすめの本。
やっぱり本ならではの良さがある。
ドラマ化されているはずだけど、多分見ない。なんか、本の良さをけっこうaudibleでも感じられて、それは自分の想像力でいろんなことを考えて妄想できたこと。配役の声はある程度、音声に左右されるけど、それでも風景や家、登場人物の体系や表情なんかは、自分だけの世界がある。アニメ化されてなんか違うって思った漫画とか、実写化されてあれ?ってなるとか、そういうのがあるように、これもなんか、妄想の世界でだいぶ楽しんだから、それ以上はいいかなって思ってる。
音声とはいえ、audible、よかった。
次に聞きたい作品と出会えず。。。
と、実はこのnoteも3週間くらい前に書き始めていたんだけど、なかなか次の作品と出会えない。1つ、ちょっと聞いてみたやつがあるんだけど、あんまりだったなあ。聞き放題の作品には限界があるから、それも一つの理由だよなっとは思う。もうすぐaudibleの更新が近づいている。今は無料だから、更新になるとお金がかかるからもう決めないとなあ。