第127回おうちでレガシー カバレージ Round1 しみ(食物連鎖) VS オムニ太郎(《ドラゴンの接近》コンボ)
去る10月、静岡にてチームを結成し、レガシーに挑んだ者たちがいた。今回フィーチャー卓に座っている「しみ」と「オムニ太郎」である。
しみは今回「食物連鎖」をチョイス。あの日静岡で握ったデッキと同種のものであり、《食物連鎖》と《霧虚ろのグリフィン》や《永遠の災い魔》から莫大なマナを生み出し、その上で勝利するデッキである。
対するオムニ太郎が使うデッキは静岡で使ったものとは異なり「《ドラゴンの接近》コンボ」。彼を代表するデッキであり、「デッキに何枚でも投入可能」という性質を持つ《ドラゴンの接近》を軸にしたコンボデッキである。
あの日互いに手を取った相手同士。しかしここは試合の場。座ったからには勝者は一人だけである。ある種チーム内の抗争ともとらえることが出来るこの戦い、それでは見ていくことにしよう。
■Round 1
オムニ太郎は《ウルザの物語》を展開。その上で《地獄料理書》を展開しつつ、手札にあった《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》をディスカード。早速盤面を構築していく。対するしみは《悪意の大梟》をプレイ。手札を整えつつ、オムニ太郎の様子を伺っていく。
先に動いたのはオムニ太郎。《ウルザの物語》からトークンを生成しつつ、第三章でアーティファクトを探しにかかる。が、ここにしみは《記憶への放逐》をプレイ。オムニ太郎の動きを咎めていく。
出鼻をくじかれたオムニ太郎。しかし、ここは落ち着いて《ゴブリンの技師》を展開。《影槍》を墓地に埋めつつ、そのままトークンを走らせる。しみは《悪意の大梟》を差し出ししのぐ。
盤面上はオムニ太郎の方が有利か。しかし、ここでしみは《虚構漂い》を想起コストプレイ。想起の誘発を《記憶への放逐》で打ち消しつつ、盤面に滅殺持ち4/4飛行を叩きつけていく。
これに攻め込まれるのはマズいと判断したか、《ゴブリンの技師》から《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》を盤面に呼び戻す。カードを3枚引きつつ対応を探していくオムニ太郎。続くターン、彼は2枚目の《ゴブリンの技師》を展開。墓地に《罠の橋》を埋め込んでいく。
これにより、しみの猛攻に待ったをかけたいオムニ太郎。が、ここでしみは2体目の《悪意の大梟》を展開しつつ、更に《忍耐》をプレイ。墓地を一度クリアにしていきたいしみの動きに対応し、オムニ太郎は《罠の橋》を呼び戻していく。
何とかこのまましのぎ切りたいところだが、しみの猛攻は止まらない。《食物連鎖》を展開し、《虚構漂い》を差し出しつつマナを捻出。その上で《叫び大口》を展開し、オムニ太郎の《ゴブリンの技師》を破壊していく。
じわじわとバリケードが削られる恐怖にかられつつも、オムニ太郎は何とかデッキコンセプトである《織端の石》を設置。次のターン、手札の《ドラゴンの接近》と併せて勝負できる体勢を取っていく。
が、ここでしみはターンを貰うと、先のターンに手札に加えていた《空を放浪するもの、ヨーリオン》を展開。《叫び大口》《悪意の大梟》をブリンクすると、手札を補充しつつ、そのまま残りの《ゴブリンの技師》も対処していく。
そして、しみは引いてきた《耐え抜くもの、母聖樹》をプレイ。オムニ太郎が血を吐く思いで設置した《織端の石》を吹き飛ばしていく。
全ての行動に対して対応されてしまったオムニ太郎。そして、しみはターンを貰うと、《永遠の災い魔》を展開。《食物連鎖》と併せてマナをしっかり貯めた状態で飛び出てくるのは《古の館底種》。これにより1マナ軽くなった《永遠の災い魔》が追放領域と盤面を反復横跳びし、オムニ太郎のライフを削り切った。
しみ1ーオムニ太郎0
■Round 2
2ゲーム目、オムニ太郎は《ウルザの物語》を設置。その上で《オパールのモックス》《水連の花びら》と並べ、更に続くターンで《大焼炉》を設置し、《ウルザの物語》からクリーチャーを展開し、一気に攻め入る構えを見せる。
この攻撃的な動きを一蹴するかのように、しみは《溜め込み屋のアウフ》を展開。状況が一転し、オムニ太郎の盤面にはリソース皆無、構築物トークン1体のみという状況が出来てしまう。
そして、そのトークンも《些細な盗み》で吹き飛ぶ始末。全てを失ったオムニ太郎に襲い掛かる《溜め込み屋のアウフ》と《厚かましい借り手》。試合終了。あの日チーム結成を呼び掛けた、いわば「チームリーダー」とも呼べるしみが、その意地を見せつけていった。
しみ2ーオムニ太郎0