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第128回おうちでレガシー カバレージ Round2 ぺぽ(The Spy) VS スン(赤単プリズン)

先日島根にて行われたこのイベント、参加者37名がしのぎを削る中、優勝を勝ち取ったのはナドゥを使ったプレイヤーであった。

この結果をよしとしない者が、今日フィーチャー卓に着席する。「スン」と「ぺぽ」。彼らはこのイベントに参加し、惜しくも敗れ去ったプレイヤーたちである。

スンが用意したデッキは「赤単プリズン」。相手の行動を《血染めの月》や《苛立たしいガラクタ》などで制御しつつ、動きが鈍った相手に《舷側砲の砲撃手》《パイロゴイフ》を差し向けてライフを削り取ることを目標としたデッキである。彼が島根でも使用したデッキであり、本気度がうかがえる。

一方のぺぽは島根で使用した「ボロスイニシアチブ」…ではなく「The Spy」を使用。《欄干のスパイ》《地底街の密告人》を駆使したオールインタイプのコンボデッキであり、彼が島根で用いたものとは様相が異なるものである。

このイベントで勝った方が島根の裏番長と言ってもいいのかもしれない。果たして、この2人の勝負の行く末は。


■Round 1

開幕《苛立たしいガラクタ》を2枚展開し、直接的な勝ち筋を阻害しにかかるスンを恨めしい顔で眺めつつ、ぺぽは両面土地を並べ、機会をうかがっていく。相手の動きが鈍ったことを認めたスンは、ここで《鏡割りの寓話》を展開。ぺぽに対して圧力をかけていく。

対するぺぽは《ジャック・オー・ランタン》を展開し、続くターンで《地底街の密告人》をプレイ。コンボ始動をちらつかせながら、スンにターンを渡していく。

さすがにここで始動されてはまずいと判断したか、スンはターンをもらうと展開していた《舷側砲の砲撃種》で余分な《苛立たしいガラクタ》を《地底街の密告人》へぶつけつつ、コンボの阻害にかかる。

しかし、ここでぺぽが動く。手札の《猿人の指導霊》を追放し起動マナを捻出すると、そのまま自身を対象にとり《地底街の密告人》の能力を起動。ライブラリーをすべて墓地に送り込む。

このままでは次のターンにライブラリーアウトで負けてしまうのではないか。しかしこの状況、実は勝ちを拾うことができる。

次のぺぽのアップキープ、盤面の《ジャック・オー・ランタン》を起動。墓地に放り込んだ上でさらに《ジャック・オー・ランタン》の能力にスタックして《ジャック・オー・ランタン》から緑マナを捻出。墓地の《記憶の旅》でライブラリーに青い両面土地と《タッサの神託者》を積みなおす。

その上で、《ジャック・オー・ランタン》の能力を解決し、ライブラリーからカードをドロー。その上でドローステップのドローと併せてライブラリーを空にし、盤面に既に展開した青い両面土地と積んだ両面土地で《タッサの神託者》を手札から唱えれば勝利する。

…が。

「あれ?《ジャック・オー・ランタン》起動でカード引いて負けてない?」

残念ながら、この日のぺぽはそこまで考えが回らなかった。

ぺぽ0ースン1

■Round 2

2ゲーム目、先手をもらったぺぽは水を得た魚のように動き出す。黒い両面土地をセットし、《暗黒の儀式》と《エルフの指導霊》から《欄干のスパイ》を展開する。

墓地に送ったライブラリーから飛び出すのは《ナルコメーバ》。これを生贄にぺぽは《陰謀団式療法》をフラッシュバックコストでプレイ。スンの手札を覗きつつ、墓地から《ポクスウォーカー》を呼び戻す。

特段何も対策が見当たらなかったか、ぺぽは盤面に戻した《ポクスウォーカー》を呼び水に《戦慄の復活》をプレイ。墓地から《タッサの神託者》を戻して試合終了。たった1ターンでついた勝負に、スンは苦笑いしつつ手札をライブラリーへ戻した。

ぺぽ1ースン1

■Round 3

最終ゲーム。ダブルマリガンをしつつ「なんとかこれで勢いが落ちてくれ」と願いながらスンが展開する《苛立たしいガラクタ》に、ぺぽの《洪水の大口へ》が突き刺さる。気が遠くなるスン。しかしまだターンが返ってくるかもしれないと、何とか遠のく意識を現実に引き戻していく。

が、ここからぺぽは無慈悲にも《睡蓮の花びら》を展開。そのまま《暗黒の儀式》《猿人の指導霊》から《欄干のスパイ》が飛び出してくる。

スンの意識が途切れた。

ぺぽ2ースン1

■デッキリスト

■対戦動画


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マッサン
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