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第128回おうちでレガシー カバレージ Round3 Oops(ナドゥ) VS ぶんまる(テフェリーコンボ)

「みんな硬い顔でレガシー遊びすぎ。もっと自由に遊べばいいのに。」

こう嘯くプレイヤーがいる。彼の名は「ぶんまる」。型破りのデッキを作ってはおうちでレガシーに持ち込み、様々な可能性を追求する、いわゆるデッキビルダー型のプレイヤーである。

彼が今回持ち込んだデッキは、彼曰く「テフェリーコンボ」。どうやらその名の通りテフェリーを軸としたコンボデッキらしいのだが、その実態が全くつかめない。謎のデッキである。

これに対するは「Oops」。おうちでレガシーで数多くの全勝・上位入賞を成し遂げ、今やこのイベントの中心にいると言っても過言ではないプレイヤーである。

彼が今回持ち込んだデッキは「ナドゥ」。その名の通り《有翼の叡智、ナドゥ》を軸として莫大なアドバンテージを稼ぎ出し、相手を圧殺するコンボデッキである。今を時めくレガシーのメタデッキと言ってもいいだろう。

この強固なデッキを携えた強者に相対し、ぶんまるはにっこりと牙をむく。

「僕がレガシーの楽しみ方をお見せします。」


■Round 1

いきなり《ニッサの誓い》を展開し、更に続くターンで《ウルザの物語》を展開するぶんまる。Oopsは首を傾げつつ、《喜ぶハーフリング》を展開し、少しでもコンボ達成を速めていく。

続くターン、ぶんまるは《古えの墳墓》を展開。いよいよ意味が分からないとOopsが頭を抱える中、ぶんまるは土地を全て寝かせて4マナを生成。こう宣言する。

「《ニッサの誓い》でこのマナを《日没を遅らせる者、テフェリー》のキャストに充てます。」

今何を言った??目を剥くOopsを尻目に、ぶんまるは着地した《日没を遅らせる者、テフェリー》の能力を起動。セットしていた《Savannah》をアンタップし、《喜ぶハーフリング》を展開する。

これ以上のゲームは危険と判断したか、Oopsがここで動く。ターンを貰うと《有翼の叡智、ナドゥ》と《コーの遊牧民》を展開。早速《コーの遊牧民》の能力を起動し、莫大なアドバンテージを得ていく。

そのままOopsは並んだ土地を使い《緑の太陽の頂点》を唱えて更にアドバンテージを確保しつつ、《虹色の終焉》で《喜ぶハーフリング》を処理し、ぶんまるへターンを返す。

ほぼ手詰まりの状態に追い込まれたぶんまる。しかしまだ粘る。《ウルザの物語》から《苛立たしいガラクタ》をサーチしてOopsの動きを抑えつつ、《厳かなモノリス》を展開。土地と共に寝かせつつ、

更に《日没を遅らせる者、テフェリー》の能力でアンタップし、莫大なマナを供給し、《テフェリーの誓い》を唱えるぶんまる。《ニッサの誓い》を一時追放し、更に《日没を遅らせる者、テフェリー》の能力でライブラリーの上3枚をチェック。彼が手札に加えたのは…《大いなる創造者、カーン》。

そのまま余ったマナで叩きつけ、能力を2回起動。《ライオンの瞳のダイヤモンド》と《マイコシンスの格子》をサーチする。

「マナアーティファクトや土地を《日没を遅らせる者、テフェリー》でアンタップし莫大なマナを捻出。それをもとに《大いなる創造者、カーン》を叩きつけて《マイコシンスの格子》でロックをかけて勝利する。」

これが今回のぶんまるのデッキのコンセプトである。が。

「これ余ったマナで《マイコシンスの格子》出せねえや!ターン終了!」

Oopsはターンを貰うと再度《コーの遊牧民》の能力を起動。《時を解す者、テフェリー》を展開し《苛立たしいガラクタ》を吹き飛ばすと、そのまま並んだプレインズウォーカーをクリーチャーで一掃。これが決定打となり、1本目はOopsが勝ち取っていく。

Oops1ーぶんまる0

■Round 2

《ウルザの物語》を展開し、《喜ぶハーフリング》を《意志の力》で打ち消しつつ、《古えの墳墓》を展開するぶんまる。これに危機感を覚えたか、Oopsは《溜め込み屋のアウフ》を展開。一度ぶんまるの動きに楔を打ち込みに行く。

ぶんまるはプランBとして《ウルザの物語》からトークンを生成。そのまま《苛立たしいガラクタ》を展開しつつ、Oopsのライフを削りにかかる。が、Oopsはターンを貰うと《時を解す者、テフェリー》を展開。ぶんまるのトークンをバウンスし、盤面の主導権を握りにかかる。

対するぶんまるは残ったトークンで《時を解す者、テフェリー》を落としにかかる。Oopsは悩みつつ、《溜め込み屋のアウフ》をブロッカーとして差し出す。見た目上アーティファクトが盤面になく、ここはコンボを安心安全に達成できる《時を解す者、テフェリー》を守ったほうがいいと判断したのだろうか。

しかし、この安易な選択が、Oopsの身を滅ぼすこととなる。

戦闘後メインフェイズ、ぶんまるは《厳かなモノリス》を展開。マナを捻出すると、《日没を遅らせる者、テフェリー》を招聘。アンタップして再度マナを捻出すると、そこから《大いなる創造者、カーン》をプレイ。

彼がサイドボードから持ってきたカードは《液鋼の塗膜》。Oopsのマナ基盤をズタズタに引き裂くと書かれたアーティファクトを前に、Oopsは顔を覆う。

何とかしてこの展開に食いついていきたいが、Oopsにできることは《喜ぶハーフリング》の展開のみ。ぶんまるはターンを貰うと、《喜ぶハーフリング》を展開。その上で《厳かなモノリス》《日没を遅らせる者、テフェリー》でマナを一気に捻出し、《大いなる創造者、カーン》から《マイコシンスの格子》を持ってくる。

今度は十分唱えるだけのマナが確保されている。それを確認したOopsは盤面を畳んだ。

Oops1ーぶんまる1

■Round 3

最終ゲーム、《緑の太陽の頂点》から《ドライアドの東屋》を展開するOopsに対し、ぶんまるは《古えの墳墓》から《苛立たしいガラクタ》《多用途の鍵》を展開しターンを返す。

この展開についていきたいOopsだが、ここで痛恨のマナスクリュー。《思案》で土地を探しにかかるが、引き込むことが出来ない。

ぶんまるはこの動きを尻目に《ウルザの物語》を展開。着々と自分の動きを進めるぶんまるの動きを少しでも抑えようとOopsの展開する《溜め込み屋のアウフ》も《四肢切断》で処理される。

そのままぶんまるはターンを貰うと、《大いなる創造者、カーン》を展開。《液鋼の塗膜》をサーチし、Oopsにターンを返す。

マナスクリューの状態で出されて最も困るカードがぶんまるの手札に加わる。ここから何とか返していきたいが、Oopsにできることは《緑の太陽の頂点》で追加のマナクリーチャーを探してくることのみ。

ダメ押しと言わんばかりにぶんまるは《日没を遅らせる者、テフェリー》を展開。その上で《液鋼の塗膜》も併せて展開し、Oopsの土地を破壊しにかかる。

身動きが取れなくなったことを悟ったOopsはここで右手を差し出す。勝者ぶんまる。レガシーの楽しみ方に新たな道を指し示し、全勝の栄誉に輝いた。

Oops1ーぶんまる2

■デッキリスト

■対戦動画


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マッサン
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