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ずっと真夜中でいいのに「眩しいDNAだけ」今更ながら私的解釈する

初めての投稿です

ずっと真夜中でいいのに(以下ずとまよ)は、
昨年の「秒針を噛む」から聞いていて、

大好きです (^_-) ⭐

4月の名古屋公演で興奮冷めやらず、
あちこちファンサイトを眺めていたら

やはり皆さん、

難解な歌詞に、ぶつかっているようで
多くの解釈に出会いました

しかし、よく拝見すると、
難解な歌詞を

自分なりに解釈したり、
各人の解釈を共有して

むしろ
楽しんでらっしゃる様子

なるほど

では、私も遅れ馳せながら

「眩しいDNAだけ」を楽しませて頂きます

解釈の前提

ずっと真夜中で良いのに
ACAねさんが作詞作曲、
メインボーカル、フロントマンとして
活動されている音楽ユニット

眩しいDNAだけについては、
Lyrics & Music & Vocal : ACAね
Arrangement : ぬゆり
Illustration & Animation : sakiyama

の3名が参加されています

解釈にあたり、多くの方は
MVを参考にされていましたね

私は、MVもそうですが

歌い手の感情や、制作過程まで
勝手に想像を膨らませて、
楽しんでみたい

そこで
歌詞へ行く前に

ACAねさんのツイッター
ここから確認します

ACAねさんのツイート

前進のうた
ポジティブな方向性

気になるのは最後の
「だけ」

眩しいDNAだけ

犠牲にしたって
本心だけ

今回のキーワード?
アクセントかな?

歌詞分析

まずはラップパートから

工場の煙で止まりますのボタン
知らない所に降りたった途端
ミルクとコンクリートで出来た猫が
私の毒をみて鳴いてくれた
買い物袋から はみ出たネギに
ポイ捨てされた銀色のトレーナーに
スカスカでとろい脳みそを
不安で満たしても腹減るよ

ACAねさんのツイート

あまり意味を乗せず
「お腹すいた」を呟く感覚

とのこと

でも、それだけでは
少し淋しいので

前後のお話も解きほぐしてみます

以下 * は、
私の歌詞解釈です

* 工場の煙が見えた、
という漠然としたきっかけで
止まりますのボタンを押して
(バスのような乗り物から)、
知らない場所に降りてみた

このボタンは
「止まります」という
意志を持って押すもの

もしかしたら
バスなんかではなく
もっと本質的なもの
かもしれません

* 降りたら、
ミルクで育った猫や
コンクリートで育った猫(人間)が、

私の毒を察して、

この「毒」が、
主人公が持つ闇、悩み

買い物帰りに、
知らない場所で、

衝動的に降りたってみる
そんな突飛な行動に走らせる
「毒」です

* (そんな主人公が未知の場所に降り立ったので)

どうしたんだろう? と、
(猫が) 反応して(鳴いて) くれる

でも、何も考えが無く、
ぼーっとした頭の中を
不安で一杯にしたところで

日常は何も変わらず
いつも通りに
お腹が空くだけだ

主人公は、
閉塞感一杯の日常から
脱却願望があるものの
それをどう壊せば良いか
分からず、迷っている様子

普段通りの段取り
熟して小慣れて
繰り返して演じるほど
遠ざかるみたい
茹で上がってない
肌に泡を汚すみたい
色が吸えない
味も読めない
孤独が眩しすぎてる
ほどのDNA
誰も立てないほどの生き映え

ここから、主人公が
その「毒」を吐露します

* 普段通りに、
同じ段取りを
熟せば熟すほど、
機械のように、
ただ役割を演じているようで
(自分が理想とする生き方から)
遠ざかっていくようだ

お風呂で肌を洗う作業でさえ、
泡が逆に肌を汚すかのように
作業そのものが
ネガティブに感じられ、

色も、味も、
吸うのか、読むのかさえも
分からない孤独な自分

でも、
自分の内部に秘めたDNAは、

眩しいくらい、
誰にも負けないほど
生きてるって実感が欲しい
と言っている

まだ迷ってしまうけど
街灯がない道だけど
届かない呼吸だけ 有り余る
このまま反射しても
何も変わりゃしないことも
過ぎって蔓延るよ

今は傷つくことも願ってる
見たことない光を望むなら

* まだ迷うし、
街頭も無い道だけど、
理想に届きたいと、
呼吸が自分を急かすよう

でも、一方で
その光の方に向かっても
どうせ何も変わらないって
そんな考えが
頭の中に蔓延ってしまう

いや、例え傷ついたっていい
まだ見たことがない光に
届きたいと願う事が
許されるなら

閉塞感から抜けだしたくても
方法も、覚悟もなく、
ただ迷っていた主人公が
DNAが急かす光に届きたいと、
強く願い始めました

ACAねさんのツイート

少しづつ宿してきた 軟弱な覚悟

主人公は、

少しづつだけ ど、
軟弱だけ ど、

覚悟を宿し始めています

だけ、だけ...

サビいきます

犠牲にしたって本心だけ
誰もわからず乏しい罠
分類したって自尊心は
もう 薄暗い朝に委ねるだけ
時々たまに従うまま
シナリオ通りに
暮らしてゆくなら
悩み方も
何も知り得ずに頷くだけ
ビリビリに破り始めるだけ
今なら 今ならなだけ

* 本心を犠牲にしたって
誰にも分かってもらえず、
仕掛けても
無駄に終わる罠ようだ
 
私はこうだから、と
線引きして自尊心を守っても
翌朝には忘れてるかもしれない
 
ルーティーンに身を任せ、
シナリオ通りに
生きてみたって
どう悩めば良いかも分からず、
ただ頷くことしかできない

そんな生き方なんて、
ビリビリに破ってしまおう
それが今、
今がまさにその時だ
少しだけ前に進もう

キーワードである、
「だけ」が
連呼され強調されてますね

この「だけ」

ここでは、
2つの意味がありそうです

ひとつは
ネガティブな「だけ」

サビ前半3つ
「~頷くだけ」までは、

~したって、しょせん~だ
という意味です

もう一つは

ポジティブな「だけ」

少しだけ、前進 
のように

「わずかだけど、前に進む様」を
象徴するキーワード

サビパート最後
「ビリビリに破り始めるだけ」が
それです

破り始めて、少しだけ前に進もう
という意味

そして、タイトル
「眩しいDNAだけ」も、
同じロジックで解釈すれば

「眩しい光の方へ向かおうとするDNAと、
 少しだけ前進する主人公の物語」

となり、

なんとなく
しっくりきませんか?

2番

無駄を楽しむ勇気がなくて
物語るために罵るね
変なところ 正直だって
そっちの方が楽だから
鍵閉め忘れたみたいに
君失っても
もう何も悟れないよ
笑って

1番で
迷いながらも、
覚悟を宿し始めた主人公

2番は少し曲調が変わって
自分を客観視するところから
スタートします

* 無駄を楽しむ勇気がない
自分の理屈を押し通すため
相手を罵ってしまう
周りに合わせても良いのに、
譲らない

だって、それが
今までの生き方

慣れ親しんだ、
楽な生き方

その生活の延長で、
もし大切な誰かを
失っても、

カギを閉め忘れたのと
同じ位の感覚でしか
捉えることが出来ず、

こそからはもう
何も悟れない

それじゃダメ
前向きに、
このネガティブな
ルーティーンから
抜けだそう

最後の「笑って」が、

主人公が、まさに
「軟弱」だけど
「覚悟」をもって
「破壊し」始めた瞬間

ACAねさんは、
少し間を開けて、
強く、力強く歌いきる

この曲の
ターニングポイント

2番のサビパートに
向かいます

でも2番のサビは
1番の繰り返し

何の変化もなく、
ただ繰り返すだけ

そう、現実は重く、厚く
簡単には変化しません

Cメロ

毎度 決まった縁を
なぞってゆくのこわいよ
繰り返すけれど
繰り返したいけれど
満たされていたくないだけ

* いつもの決まった
関係性、環境
そのまま生きても
毒にしかならないことが
分かっていて怖い

日常は繰り返すけど、
そんな繰り返しの日々を
今まで通り生きれば
楽だけど、

そんなネガティブな満足に
満たされてなんか、
いたくない

少しだけでも
前に進みたいんだ

現実をすぐに
変えられなくても
自分はもう迷わない

DNAが指す
眩しい光に向かって
進みたい

そんな主人公の
「軟弱」な
「覚悟」を持った

「破壊」

そして、変化が起こります

ラストサビパート

既製にしたって本心だけ
誰もわからず乏しい輪奈
分類したって自尊心はもう
薄暗い朝に委ねるだけ
解き怒気たまに従うまま
無難に無害に暗してゆくなら
笑い方も何も知り得ずに頷くだけ
ビリビリに破り始めるだけ
逸らせない光を選ぶだけ
今なら

そう、歌詞が変わりました

ネガティブな
ルーティーンを破壊し

ポジティブな世界観へと

犠牲にした本心は、
揺るぎない確立された
既製のものへ

仕掛けてハメる罠は、
孤独じゃない、
つながりのある
輪奈(ループ)へ

日常に従うだけの生活も、
怒りの感情を
解き放てるほど自由に

今までの生活は
無難で無害だけど、
「暗い」と思えるように

悩み方じゃなく、
笑い方を考えるように

変わったのです

今の生活を
ビリビリと破って
真っ直ぐ
光の方に向かって

今こそ

犠牲したって本心だけ

* 傷ついたって、
少しだけ前進したい

最後は
1、2番の歌詞に戻りました

多分メロディー優先で、
サビ第一フレーズ
リフレイン
なのかな?

悩みましたが
敢えて解釈するなら、

光に届くなら、
傷ついても良い
という、

最初の気持ち

と、少し前進の「だけ」

まとめ

如何でしたでしょうか

国語力の乏しい
私の解釈ですので、

間違い、勘違いだらけ
だと思いますが、

それでも少しでも
ACAねさんが
伝えようとした意図に
近づけていたら
嬉しいです

同時に、もうひとつ

歌詞を解釈していて、
感じたことですが、

やっぱり、どう考えたって
原文が良い

言葉選びのセンス
いろいろ解釈できる
含みのある歌詞

これこそが、
ずよまよの魅力であって

平易な言葉にした瞬間から
死んでいきました

ずとまよ
良いですね、大好きです

5月の新曲は、
予告編だけ見ると

アニメーターが変わって
また新しい雰囲気

こちらも楽しみです

では(´▽`)ノ

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