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【詩】いま
いま、いやな時が続いています。
早くここから抜け出したいのです。
時の続く限り少しの夢が欲しいのですが、
時は冷たく過ぎ去っていきます。
いま、いやな雨が降り続いています。
もう傘には穴が開いているのです。
ちょっとだけ傘を直す時が欲しいのですが、
雨はいつまでも降り続いています。
いま、いやな時が続いています。
そして時は冷たく過ぎ去っていきます。
音楽や詩をやっていた人の多くは、一度はビートルズにハマったことがあるようだ。ぼくの周りもそんな人ばかりだったし、ぼくもその一人だった。
ぼくがビートルズにハマったのは、比較的遅く、高校3年の春だった。それまでビートルズで知っている曲は10曲に満たなかった。
そんなぼくがビートルズに目覚めたきっかけは、こちらのFM局で、ビートルズ解散5周年的な放送を聴いた時だ。
そこでかかった曲は、ほとんどが聞いたことのある曲で、「えっ、これもビートルズの曲だったのか」と、いちいち感動したものだった。それ以来、友だちからレコードを借りてはテープに録音して、受験勉強もせずにずっと聴いていた。
その結果が、『いま』という歌だ。
これを聴いた人は、決まって「ビートルズの歌に似ている」と言うのだが、それは正解だ。曲も歌詞も、そういう意図で書いているからだ。
書いたのは、高校3年の6月だった。さっそく当時作っていたバンドでこの歌を、2学期頭に開催する文化祭で歌おうと意気込んだのだが、バンドは夏休みに解散してしまい、文化祭には出なかった。