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【詩】淡いカルピス

君は夢を見てればいいよ
柔らかな毛布にくるまって
羽のような想い出を抱いて
静かに眠っていればいいよ

考えることも何もない
ただ夜の目覚めに泣かないように
ぼくも意地悪なんかしないから
さあ静かに目を閉じて

 美しい夕焼けが好きだったね
 ああそうだ あの頃の歌を
 あのときの歌を君に唄ってあげよう

淡い淡いカルピスの味だったね
小さなカクテルグラスにレモン浮かべて
透きとおったストローが白くなるのを
今君は想い出として夢見るがいい

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