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耳が二つあるのは・・・?

モテるにはどうするかというのは動物である我々にとっては永遠のテーマだ。オスはメスを求め、メスはオスを求める。

仮に多くの異性に見向きされなくとも、一人(一匹)とは子孫を残さねばならない。それが生物としての使命だ。

多くの動物は鳴き声や、翼を広げること、色を変えるなどで求愛する。実に単純な仕組みだ。

ではヒトはどうするか? 様々な特徴や方法ががある。お金持ち、高身長、高学歴であること、優しくする、駆け引きするなど様々だ。


その中でもとりわけ大切なのは話し方や話術だ。ヒトは言語というコミュニケーション術を与えられている。言葉を交わさずに異性を惹きつけるのは不可能だ。(仮に惹きつけられても長くは続かないだろう)

仮にうまく、おもしろく話すことができれば、異性だけではなき同性にもモテる。実際、顔のブサイクな芸人でもけっこうモテてたりするだろう。


モテる話し方は実際に存在する私の同僚のMくんを例に取りながら考えようと思う。 Mくんは真面目で悪い人ではないが、絶望的に会話がヘタクソである。そしてまったくモテない。その様子を箇条書きにしてみみよう。


①言い方

なんでもかんでも思ったことを言ってしまう。分かりやすく言えば、鼻毛が出ている人に「鼻毛出てますよ」と普通に言ってしまうタイプだ。オブラートに包むとかそんな努力はできない。

②相槌がない  

相槌がまったくない。こちらが何か言っても簡単に流される。むしろ「いや、」「というより」と言った言葉で軽く否定される。間違っていてもとりあえず一旦は受けるという優しさはない。彼にとっては自分の信念や知識が絶対だ。

③自分の話しかしない 

常に自分の話ばかりする。誰もが「へ〜」と言うしかない身の回りのつまらない事実ばかり話している。さらにうんちくが大好きで、会話の中で上がっていないモノのうんちくまで語り出す。

一言で言えば、相手の話を全く聞かない。


特に致命的なのは、自分は話し上手であり、皆が黙っているのは自分の話に聞き入っているからだと思っていることだ。(実際は話がつまらなさ過ぎてみんな呆れているか引いている)

また「自分はうんちくが特技だ」と言っていたが、24年間恋人がいないのはそのせいだとなぜ気付かないのか。話題にさえもなっていないアップルウォッチの機能の話など誰が聞きたいか?うんちくを語ったくらいで女を落とせるのなら誰も苦労はしない。



少し愚痴のようになってしまったが、確かに私自身も「面白ければモテる」「喋りがモテを決める」と思い込んでいた時期が昔あった。その頃はマシンガンのように喋り続けた。

確かに「おもしろいね」とは多くの人に言ってもらえたが、異性にはまったくモテなかった。同性がケラケラ笑って終わりだった。なぜか。

それは私が「話すこと」にだけ意識を集中し、女の子の話をほとんど聞いていなかったからだ。話が上手い人がモテると思われがちだが、それは違う。話をうんうんと聞ける人がモテるのだ。

実際に私も、相手の話、異性の話をしっかり聞くようになってからはずいぶん印象は良くなった。大勢の人にモテることはなかったが、恋人もできた。


これはもちろん恋愛の話だけをしているのではない。異性だけでなく、同性にもモテるには話を聞いてあげることが重要なのだ。

ユダヤ人の言い伝えにはこんなものがある。「口が一つで、耳が二つあるのは話すことよりも聞くことの方が大切だからだ」というものだ。

それくらい話を聞くということは重要なのだ。なので、私はまず人の話を聞く。全力の相槌やツッコミ、リアクションをする。そうして相手との信頼を築くのだ。


アナタは話を人の話を聞けているだろうか?相槌をしっかりうって、楽しそうに聞いているだろうか?

ヒトは男も女も話を聞いてもらいたい生き物だ。一方的に話を聞かされるのは誰もがウンザリする。しかし、話さえしっかり聞いてあげられれば誰でもモテ男、モテ女になれるだろう。

自分の話は相手が話題を振ってきたり、質問されてからでも遅くはない。


話し上手は聞き上手。

頂けたサポートは書籍代にさせていただきます( ^^)