1980年代洋楽のスーパーグループ その1
1960年代の古より、ロック・シーンにおいて、「スーパーグループ」と呼ばれるユニットが存在した。私がリアルタイムで聴いた、1980年代における3組の「スーパーグループ」について書いてみた。今回はその1組目。
スーパーグループとは
ロックミュージックにおける「スーパーグループ」とは、すでに他の有名なバンドやプロジェクトにおいて成功を収めたミュージシャンたちが集まって結成する特別なバンドを指す。その特徴として、以下が挙げられる。
メンバー全員が有名で実力派
既に音楽界で知られたメンバーたちが集まるため
音楽のスキルが高く、リスナーの期待が大きい
結成当初から話題性が高い
メンバーが既に有名で露出が多いため
デビューから注目を浴びやすい
実験的・革新的な音楽
メンバーそれぞれの経験や音楽性がぶつかり合い
新しい音楽性やスタイルが生まれやすい
限定的な活動
永続的な活動ではなく、アルバム制作やツアーなど、
限定的な活動を行うケースが多い
1970年代までの代表的なスーパーグループ
Cream(1966)
エリック・クラプトン、ジンジャー・ベイカー、ジャック・ブルース
Blind Faith(1968)
スティーヴ・ウィンウッド、エリック・クラプトン、
ジンジャー・ベイカー、リック・グレッチ
CSN&Y(1969)
デヴィッド・クロスビー、スティーヴン・スティルス、
グラハム・ナッシュ、ニール・ヤング
ELP(1970)
キース・エマーソン、グレッグ・レイク 、カール・パーマー
BB&A(1972)
ジェフ・ベック、ティム・ボガート、カーマイン・アピス
Bad Company(1973)
ポール・ロジャース、ミック・ラルフス、ボズ・バレル、サイモン・カーク
Asia / Asia (1982) 邦題「詠時感〜時へのロマン」
本作の概要
プログレ・ロックの大御所ミュージシャン達が集結したスーパーグループ、エイジアのデビューアルバム。1982年に発売され大ヒット。全米ビルボード・チャートNo.1を9週間獲得し、さらに年間アルバム・チャートでもNo.1に輝いた。メンバーの経歴から想像された70年代プログレ的な壮大な音作りは影を潜め、短めなポップ・サウンドとキャッチーなメロディが人気を集めました。一方、旧来のプログレ・ロックのファンからは ”産業ロック”と揶揄されることも。
メンバー
・ジョン・ウェットン(Vo, B:元 キング・クリムゾン, ロキシー・ミュージック, U.K.)
・スティーヴ・ハウ(G, Vo:元 イエス)
・カール・パーマー(Ds:元 ELP)
・ジェフリー・ダウンズ(Key:元 バグルス, イエス)
収録曲 (括弧内は邦題)
A-1 Heat Of The Moment(ヒート・オブ・ザ・モーメント)
A-2 Only Time Will Tell(時へのロマン)
A-3 Sole Survivor(孤独のサヴァイヴァー)
A-4 One Step Closer(ワン・ステップ・クローサー)
A-5 Time Again(タイム・アゲイン)
B-1 Wildest Dream(この夢の果てまで)
B-2 Without You(ウィズアウト・ユー)
B-3 Cutting It Fine(流れのままに)
B-4 Here Comes The Feeling(ときめきの面影)
Music Video 各種
ごく私的な思い出
このアルバムはバカ売れしたので、日本でも A-1などは よく流れていました。当時ハイティーンの私は田舎在住だったので、かろうじて短波放送で聴けたFEN(古い話だ…)を思い出します。だから 本作は短波からの雑音混じりの音で刷り込まれました。その頃はメンバーの来歴などは知らず、洋楽ロックってかっこいいなぁ、ってぼんやりと思ってました。
その後しばらくして、プログレに詳しい友人ができ、エイジアがスーパーグループたる所以を教示(洗脳?)してもらいました。でも、70年代プログレには彼ほどは夢中になれず、名盤を一通り聴いた程度になってしまいました。友人には少し申し訳ない気がします。
今回、久しぶりに本作を通して聴いて、あの頃に戻った気がします。
なんか、ALFEEとかは、多分すごい影響うけてるよなぁ、とも感じました。
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