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トルクメニスタンに行く方法(ビザとルート)・実はそんなに難しくないという話

ビザ編

トルクメニスタンに入国するためにはビザが必要です。ビザを取得する必要がある国は世界にたくさんあるにも関わらず、なぜかトルクメニスタンに行くことはものすごくハードルが高いと考えている人がたくさんいます。実際には英語でメールさえできればそれほど難易度が高くはないのです。

まず、ビザのハードルが高いと勘違いされている最も大きな理由は、在京の大使館でビザが取れないことだと思います。正確に言うとビザは取れるのですが、ビザを取るために必要な招待状が取れないのです。理由は単純で、ビザの招待状を管轄しているのは外務省ではなく、移民庁なので、外務省の出先機関である大使館では発行することが出来ません。

ビザの取得に必要な招待状さえ取得してしまえば。東京の大使館でビザを取得することもできますし、招待状があればアシガバットの空港でビザを取得することも可能です(いずれも有料)。ただし、個人的には大使館でビザを取っておくことをお勧めします。飛行機に乗るとき(トランジットのときも)にビザを見せるように言われたり、もし何かの手違いで空港でビザが取れなかったときが心配だからです。しかも、少しですが、大使館の方が空港より料金も安かった気がします。

ではビザを取るために必要な招待状はどうやってとればよいのかというと、招待したい外国人の身元引受になる機関が申請することが出来ます。観光ビザの場合はトルクメニスタンの旅行会社となりますので、旅行会社にビザを出してくれるように依頼をする必要があるのです。この仕組みさえ知っていれば、トルクメニスタンのビザは恐るるに足らず!です。

責任は取れませんので、ここでは具体的に旅行会社をお勧めすることはしませんが、英語でturkmenistan turism agencyなどと適当にググればたくさん出てきます。下の写真はご参考までに(まだ全部あるかわかりません)。

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そして、もう一つ根強い勘違いが、旅行会社に頼んだら全日程ガイド付きで、自由がないと思われていることです。実はこれも間違いで、旅行会社によっては最小限の出費だけで済むところもあります。ではなぜ一般的に自由がないと思われているのか、理由は二つあると考えています。

まず一つ目は、先ほども述べましたが、ビザを申請する機関は招待者の身元を保証することになりますので、何か問題を起こしてもらったら困るからです。トルクメン人は野宿したり、ちゃんとした場所に汚い格好で行ったりしません。一方欧米や日本のバックパッカーはどうかというと、宿代を安く済ませるために野宿したり、外見にもこだわらず何日も同じ服を着て、首都の最も美しい場所(日本だったら銀座のようなところでしょうか)をぼろぼろの服やバックパックでうろつくのです。怪しいですよね。そういう意味で受け入れ先機関としてはある程度外国人をフォローしておかなければなりません。

二つ目の理由は、より単純で、彼らが旅行会社だからです。旅行会社は旅行客からお金を貰わなければ成り立ちません。ガイド、ホテル、移動etc...全て自社のプログラムを使ってほしいと思うのは当たり前です。商売ですから。交渉次第ではガイドやオプションは外せる旅行会社もあると思います(もしかしたらビザだけ取ってくれるところもあるかもしれません)ので、複数の旅行会社と同時に連絡を取り、根気強く交渉してみてください。

私個人としては、ビザは絶対としても、ホテルと移動手段は必ず旅行会社を通じてお願いすることをお勧めします。なぜなら、ホテルは外国人が泊まれる場所が決まっており、滞在期間が長ければ滞在登録をしてもらう必要があるからです。外国人の滞在登録ができるホテルは元々それなりに金額設定が高く、豪華なところしかありません。違法な手段で安宿に泊まろうとするバックパッカーがいますが、外国であろうと違法行為ですので、警察に拘束されても仕方ありません。私の経験上では旅行会社はホテルの料金表を持っており、ものすごく高い手数料を取っているということはないので、お願いしたほうが楽だと思います。また、観光するのであれば現地に精通していない限りバスのみでの移動は難しく、時間を無駄にしてしまう可能性が高いです。現地で捕まえるタクシー運転手が英語を理解してくれる可能性はゼロだと思った方がよく、ロシア語かトルクメン語(その他のテュルク語でもどうにかなるか?)ができない場合はコミュニケーションを取る手段がないので、英語ができる運転手(またはガイド)をつけておく方が無難です。どうしても言語に不安がある場合は、日本語のガイドがいる会社もありますので、レベル的にはそんなに期待しない方がいいものの、日本語ガイドをお願いすれば探してきてくれるでしょう。

私も若いころはサバイバルで出たとこ勝負みたいな旅行を楽しんでいたので、何の助けも借りずに自由に旅行がしたいという人はビザだけを出してくれる旅行会社をさがしてみるか、隣国のトルクメニスタン大使館でトランジットビザを発行してもらうのもいいと思います。

ルート編

ビザの準備ができたら、次はどのルートで行くかです。日本からのルートを書いています。これは体験談に基づいて個人の趣味で書いていますので、ご自分の楽な方法を選べばよいと思います。

①ターキッシュエアラインズ(イスタンブール経由)
所要時間一日以上。時間的に余裕がある人には一番お勧めです。イスタンブールでの待ち時間が12時間以上(ビジネスクラスは9時間)あるチケットの場合にはターキッシュエアラインズが送迎付きの無料ホテルを用意してくれます。どのルートでも長旅になるのは間違いないので、一度イスタンブールで休めるのはありがたいですね。到着時間にもよりますが、ホテルサービスは普通のお客さんと同様なので、豪華なビュッフェの付いた朝ごはんも食べられます。

②エミレーツ航空(ドバイ経由)
所要時間16時間程。特にコメントはありません。ラウンジが使える人はこちらでも良いかもしれません。エミレーツと言ってもアシガバットードバイ間は格安航空のフライドバイになります。

③シベリア航空(モスクワ経由)
通年は出ていなかった気がします。追加に荷物が安かった記憶があります。

【番外編】トルクメン航空(北京またはバンコク経由)
日本から北京、バンコクへのチケットをそれぞれ購入して、そこからアシガバットまで行くチケットをトルクメン航空で購入する方法です。これが飛行機に乗る時間は最も短く、安く行ける方法だと思います。ただし、航空券は別々に購入することになるので、遅延などの場合にはもちろん保証はしてくれません。

※これらの情報はコロナ前の情報ですので、随時変更になる可能性があります。最新情報を必ずご確認下さい(最終更新日:2021年2月24日)。

Ýoluňyz ak bolsun.「良い旅を。」

コロナが落ち着いて、時間の調整ができれば同行通訳をやってもいいかと考えています(通訳費以外に渡航・滞在費も必要)。絶対に誰も知らないトルクメニスタンの魅力をお伝えできると思います。ご関心のある方はページ下部の「クリエイターへのお問い合わせ」か、メインページにツイッターのリンクがありますので、そちらのDMからお問い合わせください。