実はみんな知ってるあの曲はトルコの曲だった・速水けんたろうお兄さんの黒歴史
普段トルコにアンテナを張っていない人でも、実は日本のテレビ等でトルコの曲が使われていることがあるとご存じでしょうか。今日は、皆さんが一度は耳にしたことがあるであろう曲をご紹介します。なお、若い人は知らない可能性もありますのでご了承ください。
1.ジェッディン・デデン(Ceddin Deden)
まずはこちらのCMの曲を聞いてみてください。
一度は聞き覚えがありますよね。これは「ジェッディンデデン(Ceddin deden)」というメフテル(トルコの軍楽隊)の曲の一部をアレンジして作られたCMです。おそらく日本で一番有名なトルコの曲ではないでしょうか。2015年には表参道でパレードも行われて、私も観客として参加しました。なぜかアゼルバイジャン大使館の人々と一緒に回りました。
私も動画を撮影していたのですが、ファイルが大きすぎて掲載できなかったため、youtubeに転がっていたものをどうぞ。
私は世代的に知らなかったのですが、1979・1980年に放送された向田邦子脚本のNHKドラマ「阿修羅のごとく」では、オープニングテーマとして「ジェッディン・デデン 」が使用されたらしいです。下の動画でも3分25秒くらいから流れ始めます。
ジェッディンデデンが収録されているトルコ軍楽隊のアルバムが購入できるようです(ただし、音が悪いとのコメントあり。)
2.シェフナズ・ロンガ(Şehnaz Longa)
こちらもまずはこの曲を聴いていただきましょう。
2000年代の頭に日本でも大流行した女子十二楽坊の自由という曲です。私も当時は中国の曲だとばかり思っていましたが、実はこの曲の原曲はトルコの作曲家サントゥーリー・エトヘム・エフェンディ(Santûrî Ethem Efendi)のシェフナズ・ロンガ(Şehnaz Longa)という曲らしいです。サントゥーリーというくらいですから、おそらくサントゥールで弾いているのだと思うのですが、私にはカーヌーンとサントゥールの音の違いがわからないので、はっきりしたことは言えません。でも、原曲を聞くとやっぱりオスマン帝国な感じがしますね(適当か)。
番外編 シュマルック(Şımarık)
この曲は団子三兄弟でおなじみ、速水けんたろうお兄さんがトルコの曲をカバーしたものです。まさか日本でこんな曲がでていたとは。ご存じでしたか?ヨーロッパで大ヒットしたので、プロデュースした人の先見の明は感じますが、当時の日本人には全く刺さらなかった模様。最初の「ムァ」からのchuがドギツすぎますね。
原曲はこちら。けんたろうお兄さんはほぼ完コピと言ってもいいでしょうか。でも迫力はやはり原曲の方か。ドギつさはトルコ語な分(私にとって母語でない分)まだマイルドに感じます。確かタルカンの一番のヒット曲だったと思います。
私が大学に入学したころは、トルコの音楽なんてタルカンのCDが日本に売っていたくらいで、とりあえず聞いてみようと買った覚えがあります。特にファンということはないのですが、留学中に偶然近所の大学に来ていたので、コンサートにも行ったことがあります。有名なだけあって、曲はそれなりにいいですよ。キャラはきつそうだけど…。
シュマルック(Şımarık)が入っているアルバムはこちらです。(中古なら安いのがありますね。)
以上が、私の知るところの日本で聞いたことのあるトルコの曲紹介でした。他にもご存じの方がいればぜひ教えてくださいね。