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トルクメニスタンの独立記念式典に潜入してみた

私の一度目のトルクメニスタン訪問は大学の日本語教師としての赴任でした。大学教員は学生を行事に引率する仕事があるのですが、私は外国人ということで義務ではなかったのですが、一生に一度の経験だろうということで、できるだけ多くのイベントに参加しました。トルクメニスタンに旅行に行く人は少しずつ増えていると言っても、独立記念式典に参加した日本人は数少ないはずです。今回はその様子を写真と共にレポートします。

その中でも最も感動したイベントが独立記念日の式典でした。トルクメニスタンがソ連からの独立を宣言したのは1991年10月27日です。私が参加した2013年も含め、以前は独立宣言の日にイベントが行われていましたが、2018年からは独立記念日は9月27日に移動し、毎年大規模なイベントが行われています。

国内全国で様々な形で祝われますが、私が参加した首都アシガバットの独立記念式典は国内でも最大級のものであり、大統領を始め、閣僚も参加しました。プログラムは行進やマスゲーム、歌や踊り等です。観客は旗を振ったり声を出して応援します。

本来は観客席のドレスコードとしてスポーツ着というものが設定されていたのですが、私は赴任してあまり時間がたっていなかったのでよくわかっておらず、祭典でテンション高めだったのもありトルクメン人の民族衣装(しかもおじいさんのもの)を着て会場に行ったので、入場口のセキュリティで止められてしまいました。しばらく教員だと説明していると同僚の先生がちょうど通りかかって助けてくれたので入場できました。今考えてみると私は怪しい外人だったと思います 笑

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入場前のダンサー。(念のためぼかしています)黄色い衣装は確かレバップ州だったと思います(間違ってたらすみません)。行進や踊りをするのは、トルクメニスタンの5つの州全てからプロのダンサーや歌手です。あちらも外国人が珍しかったようで、たくさん写真を撮られました。真ん中は私で、これが例の怪しまれた原因の民族衣装です。

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一糸乱れぬ入場行進は圧巻です。見ていて気持ちが良いです。

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馬術は本当にハイレベル。これを機に馬を見に行く機会が増えました。

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イベントの最後はやっぱり定番のクシュ・デプディ(Kuşt depdi)を踊って締めます。観客のテンションもマックスです。輪を作って男女で踊る、勢いのある踊りです。元はバルカン州の伝統的な踊りですが、今では全国的にとても人気があります。結婚式でもよく見かける踊りです。

イベントが終わると解散ですが、帰りは人が集中するので大混雑。たとえるなら日本の花火大会の帰りみたいな感じでした。そんな中、学生たちと話しながら車どおりがある道まで歩いて帰ったのはいい思い出です。それも含めて貴重な経験でした。