トルクメニスタンの住宅事情3・日本とこんなに違う!?アシガバットでの賃貸マンション契約
これまで私が住んだことのあるアシガバットの住宅についてご紹介してきました。
これらは実際に住んだ場所の話なので、良くも悪くも私の個人的な感想が強めでしたが、今回はそのまとめとして、トルクメニスタンの首都、アシガバットでの賃貸物件探しについてご紹介したいと思います。
賃貸物件探し
記事を読んでくださっている方々の中にどれだけアシガバットで賃貸マンションを借りる人がいるのか(いや、いないだろう)と思っていますが、日本の賃貸とは全く考え方が違っていて面白いのでポイントを絞ってご紹介します。
まずは箇条書きでトルクメニスタンの賃貸物件探しのフローを見てみましょう。日本とどう違うか考えながら見てみてください。
①不動産屋というものはないが、不動産業をしている世話役を探す。
②自分の条件を伝え、条件に合う物件を見せてもらう。
③気に入った物件があれば大家と条件の話し合いを行う。
④折り合いがつけば入居。
大まかな流れとしては③で直接大家と交渉する以外はそんなに特別じゃないですよね。じゃあどんなところが変わっているのかをここからご紹介していきます。
家具、家財、日用品は全て大家さん負担
これは嬉しいポイントです。家具、家電付きくらいなら海外には多いと思いますが、フライパンからスプーン、タオルなどの消耗品に至るまで全て大家さんが負担し、修理なども対応してくれるところがほとんどです。どこまで対応してくれるかは人によって異なるので、自分が得するように交渉しましょう。
貸すための物件ではなく、住んでいるところを貸す
日本だと考えられませんが、内見に行くと大家さんの家族がそこに住んでいることが多いです。最初はちょっと引いていましたが、慣れてくるといつまでに退去できますかと聞けるようになります。家の設備がフルで試せるので、日本よりもいいかもしれません。大家さん家族はどうするかというと、安い家を借りてそちらに住むのだとか。差額がもうけになるということですね。
家賃が決められてない
これは先ほども書きましたが、家賃は大家との交渉です。相場あってないようなもの。初めてのアシガバットでどう決めたらわからないと思う方は、自分の借りたい値段を決めておくことをお勧めします。あとはそれにどれだけ近づけられるかが勝負です。
賃貸探しのポイント
・内装が大事か機能が大事か
内装は豪華絢爛、きらびやか、成金スタイル、ギラギラな家が多いです。そのため、多くの場合日本人の趣味に合いません。一方でシンプルすぎると今度は機能面で十分とは言えないことがあります。住むのは自分だけだからと見た目には目をつぶるもよし、落ち着かないからシンプルなところにするのもよし、長期戦覚悟で両方満たしている物件をさがすのももちろん選択肢にいれてよいでしょう。
・すぐに対応してくれる大家が大事
これが一番大事と言えるかもしれません。家の設備が故障したり交換したりと大家さんを呼ばなくてはならないシチュエーションは相当多いです。日本のように壊れないのが前提でいると痛い目を見ます。大家さんだって仕事をしていたり、他の用事があるので、人によってはすぐに対応してくれないようです。最初に見抜くのは難しい部分もありますが、できるだけ評判を聞くなどして快く迅速に対応してくれる大家さんの家を借りることをお勧めします。
・最初の交渉は粘り強く
大家さんとの交渉は家賃だけではありません。どこまでを家賃に含めるかという問題があります。私の場合は家の絨毯、キッチン用品、シーツや布団の準備を最初にお願いしましたが、交渉次第ではもっといろいろなものを含めることもできます。今考えると、定額制のインターネットや家政婦さん(掃除や料理)も家賃に含めてもらうと良いかもしれません。
日本とはちょっと違って面白いですよね。主体的に考えていかないとあれよあれよと大家さんの言いなりになってしまいます。言葉の面もありますので、一人で交渉するよりも事情が分かっている(欲を言えば弁の立つ)トルクメン人に付き合ってもらった方がいいと思います。私の見た範囲での情報でしたが、何か参考になれば幸いです。
思いついたままに書きましたので、何か肝心なところやご質問があればお気軽にご質問ください。