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トルクメン絨毯の世界・部族ごとに違う文様

トルクメニスタンで重要視されている文化の一つに絨毯織があります。トルクメニスタンの絨毯は日本でこそあまりなじみがありませんが、世界にはコレクターも少なくないと聞きます。

かの有名なマルコ・ポーロも「最も精巧で美しいもの」と記述しているとかいないとか。見たことのない方はイメージしにくいと思いますので、まずはこちらをご覧ください。

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私がトルクメニスタンに住んでいたときの賃貸物件に敷かれていた絨毯です。大家さんはこれ1枚で数千ドルはくだらないと言っていました。各部屋に敷き詰めてあったので、確実に1万ドルは超えますね。ひょえー。

絨毯に描かれている丸い模様みたいなものはgöl(ギョル)と呼ばれ、部族ごとに異なる形を持っています。各部族に一つというわけではなく、部族ごとの特色が出るという意味です(上の写真は最も主流な首都周辺に住むテケ族のもの)。

トルクメニスタンの国旗にも現在のトルクメニスタンの主要五部族のギョルが描かれており、このおかげで世界で最も描くのが難しい国旗とも言われているほどです。確かに、子供のお絵かきでは手に負えないかもしれません。

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一番上から、teke(テケ族)、ýomut(ヨムット族)、 salyk(サルック族)、çowdur(チョウドゥル族)、 ärsary(エールサーリ族)です。

teke(テケ族)のギョルは4つに分かれていますが、一周は一年の四季、つまりは時間の流れを、半周は1日の時間の流れを(左右と左で色が変わっているのは朝と夜を表している)表しているらしいです。

ýomut(ヨムット族)はカスピ海の近くに住んでいる部族です。そのため碇のマークが多く用いられています。

salyk(サルック族)は遊牧民の移動式住居であるユルタ(トルクメン語ではgara öý ガラオイ)がモチーフです。(上から見ている?)

çowdur(チョウドゥル族)は忘れました。(見つけたら追記します)

ärsary(エールサーリ族)はアルファベットのHみたいなものがたくさんありますが、二首の鳥を表しているらしいです。

絨毯博物館のお姉さんの説明を覚えている限り書いてみました。ちゃんと知りたい人は調べてくださいね。

英語で読めるトルクメンのカーペットに関する書籍は何種類か出版されているようです。私もこれを機に2016年出版の一番上の書籍を購入してみました。

今日はこの辺で終わりにします。今度は私が見て来た絨毯の写真やトルクメンの部族についてご紹介したいと思います。