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小説やブログを通勤中にスマホで書ける人 【単色日誌 250128】
小説やブログを通勤中にスマホで書ける人がちょいちょいいるが、そういう人らの生態を知るたびに感心というか驚愕というか羨望というか、とにかく信じられない気持ちになる。何故、そんな状況で、バスや電車の中で文章が書けるのか?天才か?と。天才達は「通勤退勤の時しか書くヒマ無いだけだよ」と苦笑するが、ヒマがあっても無くても書けない人間はいて僕が正にそれ。
仕事のメールであれ私的なブログであれ、自宅の自分の部屋で、自分のイス(『人間工学に基づいた』でおなじみの不格好なゲーミングチェア)に座り、扱い慣れたパソコンの前で、なんなら飲み物とお菓子でも傍らに置かないと僕は何も書けない。ここに書く日記レベルの拙文ですらコーヒーとアルフォートが必要である。バス電車で書ける人に、周囲の音とか邪魔じゃないのと問うと「イヤホンつけて好きな曲聞いてるし」とか答えてくる。やはり天才。恥ずかしながら僕は音楽聴きながら文章が書けない。通勤中バス電車で書ける人は天才。
今日の福岡は降ったり止んだりで、しかもその降ったり止んだりが雨だったり雪だったりころころ変わる天候だったけど、そういう状況はむしろ好物で、雨なら雨の、雪なら雪活かしの、臨機応変即決即興な撮影っぷりの僕に、共に働くスタッフ達も「さすがですね」「カリスマですね」と口には全く出さなかったがきっと多分そう思っていた(ような気がする)。
そういう自己暗示と臨機応変は得意なんだが、それも仕事の現場のみに限定されたものなので能力や天性では無くただの慣れだろう。25年以上同じ仕事してればそりゃあ慣れる。
雪中での撮影から帰宅した体はカップ麺を欲した。
![](https://assets.st-note.com/img/1738053888-3dn96SIX1RcqUxoTL5CjKgkh.jpg?width=1200)
仕事柄、たとえそれがカップ麺でも一応写真に撮り、パソコンに取りこみチェックはする。そのルーティンに従い、何の映えも無いカップ麺写真を虚無顔で眺めていたら、段々と違和感が大きくなり、その正体を考えるうちにレンゲが原因だと気づいた。カップ麺なんてものはスチロールの器に直接口つけて流しこむようにチャチャっと食べ干すものだろうに、自分はレンゲを必要とするのだな。
カップ麺といい文章といい、自分好みに場を整えないとスタートしたがらない融通の利かなさが顕在化している。「ひとまず量のない質はない」という森山大道の言葉を信じるなら、シャッターを切りさえすれば(質はともかく)とりあえず量を残せる写真が自分には向いていたのかもしれない。
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