自己啓発や仕事、あるいは、何かが上手くいかない人には、ちゃんとした理由がある。
😊いわゆる、「自己啓発」などが上手くいかないのには、ちゃんとした理由があるのですよ。
一般的に「自己啓発」というものは、「目的志向型」なんだけど、
でも、それをやろうとする人は大抵、「問題回避型」であることが、ほとんどなんだよね。
(これ実は、セミナー講師なんかもわかってなかったりする)
「問題回避型」の人が「目的志向型」のやり方でやろうとして、これ上手くいく訳がないでしょう。
つまりこれが、上手くいかない理由である。
NLP(Neuro Linguistic Programingの頭文字。日本語訳では「神経言語プログラミング」。セラピーの現場で天才と称された三人のセラピスト達の分析から生まれた手法。)の発展系である、LABプロファイリング(Language and Behaviorの頭文字。)によると、人の動機づけに関する方向性の傾向を大別すると、「問題回避型」と「目的志向型」に分かれるという。
しかしながら、分かれると言っても、キッチリ分かれる訳ではなくて、時によって、環境によって、あるいは状況によっても、その割合は変わってくることがある。(まぁ、これはしょうがないよね)
とは言え、大体の傾向はある訳だし、それがコロコロ変わることもない。
たとえば、作家さん。
一般的には「目的志向型」に分類されると思うだろう。
ところが、締切を守れない、あるいは、締切間際にならないと仕事をしないタイプの人が結構、居たりする。
これがいわゆる「問題回避型」なのだ。
「問題回避型」の特徴は、危機的状況や問題を解決することに、やる気を見出すところにある。
逆に言えば、問題や危機的状況が生じるまで、やる気が起きないのだ。
ここに落とし穴がある。
「自己啓発」は、夢や目標を持ち、実現した時の状況を想像し、モチベーションや熱意を持って行うのが基本だ。
ところが「問題回避型」は、夢や目標に対してではなく、問題や危機的状況を解決することにこそ、モチベーションや熱意を燃やすのだ。だから、最初の数ヶ月か半年(あるいは、危機的状況が無くなるまで)は上手くいくが、その後が続かない。
そして、上手くいかない自分を責めているところへ、次のセミナーのお誘いがやってくる。…という仕組みな訳だ。(笑)
同様にこれは、仕事に対しても起こりうる。
イケイケの経営者は、「目的志向型」である。
社員に夢と希望と目標を持たせ、仕組みを作り、自分の思い描くビジョンや伝えたいことをしっかりと伝えさえすれば、すべては上手くいくと信じて疑わない。
そう。確かに社員が「目的志向型」なら、それに大いに同意して、上手くいくのは間違いない。
じゃあ、社員がもし「問題回避型」だったならどうなる?
きっとその社員は、社長から、ダメな社員の見本のように言われ、
仕事が遅い、要領が悪い、なぜ目標を達成できない!
などと罵られることだろう…。
ところが、イケイケの社長の会社というものは、いずれ必ず頓挫する。
なぜなら、危機管理がまるでなっていないから。
問題解決や危機管理にこそ、「問題回避型」の人間は活きる。
たとえば、セールスも同じ。
「目的志向型」の人間というものは、しっかりとした目的を持たせ、それを達成した時の報酬が魅力的であれば、そこにやる気を見出して、売上を上げる。
対して、
「問題回避型」の人間はどうだろう?
彼らは、「問題や危機的状況を回避することにその能力を発揮する」にも関わらず、普段は、本当に困らない場合、基本、問題を避けたがる傾向にある。
厄介だ。これは実に厄介だ。
なので彼らには、最低限の目標をクリアできなければ、クビ。
とか、あるいは、「減給」とかのペナルティを課すと、やる気を出すのだ。
また、実際のセールスに関しても、
「目的志向型」と「問題回避型」では、
セールスのやり方に向き不向きがあるし、
それぞれの型と同じ顧客にアプローチした方が、成約率は遥かに上がるものだ。
これらは売り手のお話。
で、
買い手にも当然、「目的志向型」と「問題回避型」が居る訳で、
そうなると必然的に、セールスの仕方も、「目的志向型」と「問題を回避型」で変わるのだが、セールスマンはそのことを知らない。いくらメリットやベネフィットでまくし立てても、「問題を回避型」には、それはむしろ逆効果だったりするものだ。
それぞれのタイプが、同じ傾向の顧客にアプローチすることが、一番良い結果を生む。(最も、双方を理解して、それを使いこなすことができれば、どちらであれ、最良の結果が生まれるのだが…)
ここまで来ると、傾向(動機づけの方向性)としては、
「問題回避型」よりも「目的志向型」の方が良いんじゃね?
と、思ってしまいがちだが、
じゃあ、「目的志向型」はどうか?
というと、彼らの方が一見、良いように思えるが、
彼らが危機的状況にある時のことを考えてみて欲しい。
彼らは、夢や希望、目標や目的を叶えることには長けているが、
危機的状況や問題を解決することには長けてはいない。
というよりも、まったく向いてないのだ。(最もこれは、極端に偏っている場合の例だが…)
なので、その傾向にある彼らが、「危機的状況」にあった場合、
救世主(容易な助け舟)を求める傾向にある。
身近な例で言えば、もしその彼がイケメンならば…ヒモになることだろう。
(これが女性でも同じこと)
あるいは、メンターや成功法則を探し回ったり、
そういったセミナーなどに、多額の資金を投入するかもわからない。
(最もこれは、「問題回避型」の人にも、同様のことが言えて、彼らは問題を解決したり、危機的状況を脱するために、メンターや成功法則を頼り、それに資金を投入する傾向があるのだが…)
なのでこれは、どちらが良い悪いということでは無いのだ。
世界は陰陽で成り立っている。
小さな種が地中で育ち、やがて根を張り、大きく広がった根が栄養を吸収すること(陰の働き)で、初めて地上に芽が出ることが可能となり、やがて幹ができ、大きく枝を広げ、花を咲かせて実を成らすように(陽の働き)、陰と陽は必ず、持ちつ持たれつの関係にある。
「目的志向型」と「問題回避型」も然り。
人と人は言うに及ばず、自分自身の中でも、それが起こっていることを、忘れないようにしたいものである。
あ、そうそう。
ちなみに、
お金に困らないくらいのお金持ちの人というのは、
「問題回避型」
が実は多かったりする。
(なぜって、お金を奪おうとする人が、多く寄ってくるから)
んで、発展途上のお金持ちは、「目的志向型」が多い。
一方、貧乏人は「問題回避型」がほとんどで、
「目的志向型」の貧乏人は、良き人材に出会わない限り、大抵は周りに迷惑をかけて、最悪なまま終わる傾向にあるようだ。
なので、会社を起こす場合は、
「目的志向型」の人が社長になり、
参謀には、「問題回避型」の人物を一人は必ず入れること。
この二つを対立させずに、タッグを組ませれば、
まさに鬼に金棒!
に、なるかもしれないね?
😉