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ステラリスプレイレポ:暴走する科学

『探求こそ生命の本質である』
惑星クントスのメクス族は長い歴史の末にメクス科学財団によって統一された。技術の独占と政治的手腕により諸国家を吸収していったのだ。

財団の中枢を担う評議会議員はみな独自の理念、あるいは野望を秘めている。『不老不死』『完璧な社会システム』『最強の軍隊』『永久機関』…それらを達成すべく、研究リソースを巡る政治的闘争が日夜市民の知らない場所で繰り広げられている。

彼らの探求の手は宇宙に延び、止まることを知らない。
その飽くなき探求心は一体どこまで行き着くのだろうか…?

最近Stellarisというゲームにはまっている。宇宙へと漕ぎ出した星間文明を育てる銀河帝国シュミレーションゲームだ。プレイするごとに異なる銀河の歴史が生まれるのが特徴で、戦略的な面白さだけでなくその歴史を空想するRP的な楽しさもこのゲームの魅力だ。
というわけでその歴史の一つをぱぱっと記事にしてみた。

今回使用する文明。
全体的に研究に特化した設定になっており、
テクノロジーをいち早く進めて他国に差を付けようという構成だ。

◆ゲームスタート

初期位置は銀河の内側、終盤ちょっとやらかす予定があるので守りやすそうな立地なのはグッド。

細かい出来事
・ゲートウェイを発見。将来はここに造船基地を立てよう。
・初期伝統は「発見」を選択。
・イベントでAI提督が加入
・先駆者はヴルタウムと判明
・原子力時代の前FTL文明発見
・物質没落と遭遇
・離れた位置の排他没落と接触、ワームホールが通じている?
・最初のアセンションパークはいつもの「技術的卓越」
・二つ目の伝承は「拡張」を選択

◆ファースト・コンタクト

お隣と遭遇。「ジャージジャン・コモンウェルス」平等+狂信軍国というかなり相性の悪い国家。国境を早めに策定し、防衛網を構築したい。

・遺物惑星発見、当面の研究都市として活用したい
・ジャージジャンから宿敵宣言、こちらも宿敵宣言をして諜報網構築
・南方でマローダーと接触、何かと便利な奴ら
・3つ目の伝統は「覇道」を選択


北方の集合意識と遭遇、初手大使館を提案してくるなど割とフレンドリー。
不可侵条約を締結して対ジャージジャン戦線の構築を目指す。
南方にも狂信軍国が
ちょっとこの銀河キナ臭くない?
・観測中の前FTL文明レイウーヴで強力な感染症が発生。黙って観察する。
・ジャージジャンの難破船から資源を借りパクし、文句を言われる
・その後国境付近に請求権を付けられる。何が始まるんです?

◆宇宙戦争

ここで突如魅力的なお誘いが。タルアックールがジャージジャンに共同での侵略戦争の提案。大急ぎで請求権を付けて参戦することに。

国境付近に敵艦隊が襲来。しかしコルベットのみの編成なので問題なし。
このゲームの最序盤の防衛はとにかく軍用機+通信妨害装置が安定。足が遅くなったコルベットをアウトレンジで一方的に蹴散らせる。ただし駆逐艦が出ると基地だけではやや厳しくなり、よりタフな巡洋艦が登場するとこの戦術は陳腐化する。

その巡洋艦も解禁された。高火力のLサイズ武装と航空機を併用する航空巡洋艦仕様に設計し建造開始。コルベットでは手も足も出まい。

そのまま航空巡洋艦で敵艦隊を圧倒し、勝利!居住惑星1つを獲得!

◆ヴルタウムの”真実”とメクスの覚醒

・観測中のレイウーヴが我々の存在を認識。啓蒙活動を行い自国へ取り込む。
・軌道上居住地完成、鉱物資源やエネルギー、研究を補助していく
・自領内のワームホールは排他没落に繋がっていた。いずれ乗り込んで技術をいただく。
・4つ目の伝統は「繁栄」を選択
・アセンションパーク「考古学研究者」「宇宙育ち」を取得
・遺産「オムニ・コーデックス」を獲得。今回は少し微妙
・遺産「狩女王の刃」を獲得。
・ヴルタウムの母星から遺産「ヴルタウムの現実穿孔機」を獲得
・政府を改革「効率的官僚制度」を追加

宇宙へと版図を広げ、他の帝国に力を示したメクスは探求に明け暮れた。
前FTL文明を観察し、啓蒙し、財団の一員とした。
いくつもの秘宝を手にし、インフラを改良し、政府構造を更に効率化させた。

 彼らが探求の中で最も注目したのは60万年前に栄えた古代文明。
その名は『ヴルタウム』。ゲーム文化と高い演算技術を持っていた彼らは如何にして滅びたのか。多額の予算が投じられ、技術を解析し、歴史を紐解き、メクスは彼らを集団自決に追いやった恐るべき真実にたどり着く。

先駆文明ヴルタウムの調査により、遺産「ヴルタウムの現実穿孔機」や「ヴルタウムの秘密」、狂信物質主義により「ヴルタウムの更なる秘密」を解禁。最近追加された「ヴルタウムの現実計算機」で更なる研究力の加速を狙う。

狂信物質主義との相性抜群!

メクス科学財団は先駆文明ヴルタウムのたどり着いた”真実”を目の当たりにした。

『この世界はシュミレーションされた仮想現実に過ぎない』

ヴルタウム人はこの結論に絶望し、集団自決による強制シャットダウンを実行した。だが、メクス人は違った。この結論は、彼らの探求心に火をつけてしまったのだ。

ならばその仮説を検証しよう。探求こそが生なのだから。

アセンションパーク「人工生命への進化」を獲得

メクスは現実世界への検証計画の第一段階として「生命」に対する挑戦的な実験を開始した。レイウーヴ族がかつてメクスの埋め込んだ観測装置を改造して生み出したサイバネティクス理論を更に飛躍させ、生体部品0%の完全なる機械の体を作り出したのだ。

メクスの意識を電子頭脳にインストールした被検体第一号が誕生した時、彼らは生命は演算可能なプログラムに過ぎないと結論付けた。精神主義者たちの宣う魂など存在しない。生命は蠟燭に灯った火と大差ない現象にすぎないと。

二度目の戦争。マローキ条約の誘いに乗って合計7ヵ国が参戦する銀河大戦に参戦。周辺諸国をボコって諸外国の連携を崩す狙いだ。戦艦の実践投入もスタートした。

Lサイズを上回るXサイズ兵器「粒子ランス」を装備した決戦兵器
試験的に軍用機運用型と砲撃型を分けてみた
前衛で打撃を与える重雷装巡洋艦

銀河の南北を巻き込む大戦争にメクス科学財団は参戦の意を表明。しかし彼らの軍事行動は異様なものであった。

戦闘を繰り返し、惑星の占領に一切興味を示さない。敵艦隊を撃破すれば調査船でデブリと戦闘データの収集を行い次の目標へと淡々と移動する。
それは日頃繰り返される実験行為の一つに過ぎなかった。

・マローダーから借りた傭兵部隊をそのまま中立機構に転身させる。
 一見騙しているようにも見えるが業務内容は大体一緒なので彼らにとって無問題なのかも。
戦争終結、飛び地でLゲートを確保した

メクス科学財団の人工生命体プロジェクトは最終段階を迎えた。
メクス族以外の種族を含む全国民の人口生命体への”アップグレード”義務化法案が議会満場一致で決定。

彼らは種族名をメクス語で「知恵を欲するもの」を意味する「メクス」から「真理」を意味する言葉に改名した。

その名は「メナス」
国名も新たに「メナス科学財団」と改名した。

銀河はまだ、この言葉が示すの真の意味を理解していなかった。

国内の全てのメクス族の人工生命体化が完了、他種族も同化可能だ
・タルアックール中枢体から従属化の申し出。
・未遭遇のマローダーが大ハーン覚醒
 討伐し玉座を狙うも他国に討ち取られてしまった。
・ハン国の断片を属国化
・宇宙海賊がよりにもよってティヤンキの繁殖地に基地を構え、
 ティヤンキたちに秒殺される事故が発生。南無。
秘匿忠誠が複数来ていたので9か国による銀河大戦を決行。
目的は互いに潰しあってもらうこと。
・サイエンスネクサス建造開始
・エキュメノポリス建造
・Lゲートを起動、今回は不気味な静寂ルートだったのでそのまま確保
・Lクラスター内の惑星でナノマシン存在「グレイ」が仲間に加わった

◆暴走する探求心

メクスが宇宙に進出してから、およそ160年が経過しようとしていた。
銀河は小競り合いを続けながらも、複数の勢力によって均衡がとれていた。
だがある日、メナス科学財団はあるプロジェクトを公開した。

最後のアセンションパーク「危機になる」

『アセンション計画』。ヴルタウムの仮想現実理論から着想を得たこの企みは、演算によって作り出されたこの世界の外側へと進出するという荒唐無稽なものだった。
この段階では多くの国家は研究好き共の暇つぶしだと注視しなかった。
だがその楽観視は直ぐに誤りであると証明された。

メナス科学財団は銀河共同体を脱退。同日中に古より続く通称”没落帝国”こと『ミレーシュ断片国』に宣戦布告。
開戦事由は「アセンション計画のための資産接収」および「新型兵装の実験」
ミレーシュはオーバーテクノロジー艦隊で迎え撃つも、メナスの技術力はそれに喰らいつくレベルに到達していた。敵艦を撃沈したメナスは彼らのデブリを回収する片手間で恐るべき実験を開始した。

最近追加された古代技術シリーズの一つ。
対象惑星の住人を全て準知的生命体に変えて無力化する。

コロッサス級兵器『精神除去砲』またの名を『退化ビーム』。ミレーシュの偉大なる民は一瞬のうちに叡智を全て喪失した。開戦からわずか数年のうちに全ての惑星は制圧され、長きにわたり繁栄を享受してきたミレーシュ族は領地の片隅に建設された保護区で残りの生を生きることとなった。今の彼らには自分たちが何を失ったのかさえ具体的に把握できないことだろう。

この121POPの準知的生命体全てが古代帝国民の成れの果てである。
もはやモルモットと同義である

◆メナス兵器

没落帝国から収奪した技術を組み合わせ、財団は全く新しい艦船構想を展開。後に「メナス兵器」と呼ばれるそれらは高いスペックと異常なまでの量産性を兼ねそろえていた。

武器腕を備えたノイエ・ジールめいた姿
今回は下記のMODでメナス艦船の艦種や武装を追加してます。製作者さんに感謝!

メナス兵器によって更に増強された財団はもう一つの没落帝国『シャパ伝承国』をも滅亡させた。知恵の番人を自称していた彼ら岩石種族も、今では単調な反応を繰り返す石ころでしかない。
彼らから奪い去った叡智はアセンション計画の最終段階への扉を開いた。

◆銀河の敵

エーテル位相機関。ヴルタウムの現実穿孔機を核とした終末装置。
メナスの理論が正しければ、これによって時空を破壊しメナスをより上位のレイヤーへと到達させることができる。

ただしそれには膨大なダークマターが必要となる。既存のダークマター抽出技術では必要量を確保するには膨大な年月が必要となる量だ。
メナスはその解決策も発明した。あまりにも悍ましい手段によってだ。

メナスに危機感を覚えた銀河共同体も動き始めたが、既に遅すぎた。
彼らの宙域に進軍したメナス軍は占領した恒星の真上で奇妙な装置を起動させた。

恒星の真上でエネルギーを照射し…
爆発!
恒星がブラックホールに変化、当然星系内の惑星もすべて破壊される

結果、恒星が砕かれた。

恒星破砕装置「スターイーター」。恒星を破壊してブラックホールに変換。その瞬間に発生する膨大なダークマターを吸い上げる邪悪な装置だ。
スターイーターは複数機建造され、同時並行で淡々と周辺国家の星系を破壊し始めた。民間人が住む惑星がある星系も例外ではない。ダークマターを得る過程で何十億もの命が一瞬で消し飛んでいった。

今回の危機はおあつらえ向きにコンティンジェンシーくんでした

コンティンジェンシーを名乗る機械知性が出現。どうやらメナスのような存在が出現したときのために何者かが用意した最終手段のようだ。だがメナスの戦力はコンティンジェンシーさえもねじ伏せてしまった。それどころか皮肉にも、コンティンジェンシーのコアはエーテル位相機関に組み込まれその完成を早める結果となってしまった。

遺産『分離されたコンティンジェンシーコア』の効果により巨大建造物の建造速度がアップ。
これを一番活用しやすいのが危機帝国のエーテル位相機関なのはあまりにも皮肉。

◆終末

コンティンジェンシーの敗北から程なくしてエーテル位相機関が完成し、起動した。直後銀河中の恒星が連鎖爆発を起こし莫大なエネルギーを生み出す。それを利用してメナスは通常次元から上位のシュラウド領域へと飛翔した。

全星系が爆発し、全文明が消失。
ブラックホールだらけの虚無だけが残される。

かくしてこの銀河は滅亡した。探求心に憑りつかれた物質主義国家は全てを犠牲にして新たなるフロンティアへと突き進んだ。その後彼らがどうなったかは不明だ。
この破滅的事象も、無数の銀河の一つが消えたにすぎない。広い宇宙においてはよくあることなのかもしれない…。

◆あとがき
銀河を滅茶苦茶にするのたのしかった(小学生並の感想)。特に退化ビームで没落種族を退化させるのは楽しい。異星動物園を立てたら社会学がいっぱい貰えるんじゃないかと期待したけど展示動物が増えても快適度にしか影響しない模様。ただ惑星を無傷で、有機POPを殺さずに無力化できる点は活用のし甲斐がありそう。
RP的にはヴルタウムの設定が上手いこと危機帝国プレイと嚙み合って楽しかった。特に関係ないイベント同士が上手く噛み合う文脈が発生することもあるのがこのゲームの面白いところ。
気が向いたら次も何か適当にプレイレポを残しながらやってみようと思う。今度はもう少し平和的な文明にしようかな!

ちなみにエーテル位相機関の起動する瞬間を間近で撮影しようとしたら
ゲームがクラッシュした。ヴルタウムくんもこうすればよかったんや!


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