
廻花について、腑におちた話。
[念のため前書き]
この記事は考察とか検証とかは1mmも無くって、ただただ自分の体験と感情を書いているだけなので、そこんとこヨロシク。
ライブで受けた衝撃
先週開催された『神椿代々木決戦』、ホントに凄いライブでしたね。
自分は『忘れてしまえ』のMVで花譜を知り、その頃は「へぇ~、こんなVもいるんだ~」くらいの認識だったんですけど、
VWPが結成されたあたりから本格的にハマり始め、ジョチョ理芽春ココの順に沼っていき、不可解参からSINKA LIVEシリーズも追い、今回の『現象Ⅱ』『怪花』までたどり着いた訳です。はい。
今回のライブは両日とも、自宅から配信で楽しませていただきました。
現地も楽しそうだけど、最近の配信での音楽ライブ視聴が快適過ぎてな。
地方民にはホントありがたい。
ライブの内容について細かく話始めると本当にキリがないので、要点に移りましょう。
ライブ終盤、オリジンに近い姿で現れた『廻花』の登場に、
私はめちゃくちゃ衝撃を受けた。
ショックを受けたと言ってもいい。
どのぐらいショックだったかというと、次の日丸1日寝込むくらいには
衝撃的だった。
いや、これは元々の体調不良とか、長時間ライブの疲労とかが主な原因だけど。ライブ4時間みっちりを2日連続ってすごいッスね。マジで体力不足を痛感した。配信でコレなんだから現地の人らはもっと疲れただろうな。
ただ、今まで『花譜』として認識していた女の子が、いきなり現実的なシルエットで現れたことに対する精神的なダメージも確かにあった。
寝込んでいる間、ずっと廻花のことをぐるぐる考えていた。
頭では理解している。理解できているし、納得できている。
花譜として表に出せなかった感情たちを表現する為に廻花として歌う。
オリジンに近い姿のバーチャルシンガーソングライター。
これから花譜としても活動は続けるし、どちらも全力でやる。
彼女が自分の言葉で、声で、説明してくれたのがすごく良かった。
後日出たPさんのnoteもわかりやすくて、なるほどなぁと思った。
落としどころとして良い形だし、発表するタイミングもおそらくこの時しかなかったと思う。
けれども、それでも、なにかモヤモヤとした拒否反応のようなものがずっと心の中を巡っていた。
頭ではわかっていても感情が追いついてこない、この感覚。
ライブが終わって一晩経っても、気持ちが『廻花』を受け入れられてない。
自分でも不思議だった。なんでこんなに心が拒絶する?
彼女の歌は、声は、想いは、変わらないのに。
自分はこういう変化や新しいことに寛容というか、すぐに適応できる人間だと思ってた。
なのになんで認められない?なんで心が離れようとしている?
自分で自分がわからない。
そんなことを布団にくるまりながらず~~~っと考えていた。
バーチャルの距離感
ところで、自分は普段Vtuberのオタクもやっているんですけど、(唐突な自己紹介)
Vtuberって存在のいいところ・メリットの1つに、『距離感がちょうどいい』っていうのがあると思うんですよ。
バーチャルっていう、仮初の、嘘の、フィクションの仮面を被る。
名前も顔も正体も偽物で覆う。
見せたくないところは隠して、見てほしいところだけ上手く伝える。
そうすることで、発信する側はプライバシーやコンプレックスを守り、
視聴する側は安心して楽しめる。
芸能界のスキャンダルやら騒動やらにうんざりしている、私みたいなオタク人間にとってちょうどいいコンテンツだった。
顔出し配信とかも、やけに距離が近くて苦手だったし。
バーチャルっていう御簾を通して、面白い人や才能あふれる人の魅力に触れられる。
本人と視聴者が持つ共同幻想を介して、適切な距離感を保つことができる。
それがバーチャルであることの1つのメリットだと思う。
よくよく考えてみると私は現実の人間関係でも、かなり他人と距離をとる人間かもしれない。
ありがたいことに自分の周りには仲のいい友人はけっこう居るんだけども、
自分の本当に好きなものを共有できる友人や、本音を話せる友人って実はいないように思う。
それこそ、花譜やVWPが好きだっていうことは、周りの友人には話していない。理解してくれなさそうだし、馬鹿にされたら嫌だし。
まぁ、そこまで親密になれる友人というのは本当に貴重なのかもしれないけれど。
ネット上だってそう。SNSは基本ROM専。
誰かと交流するためのツールではなく、情報を閲覧し、時々溢れる妄言を発信するためのツールとして使ってきた。
つまるところ、私はずっと誰かと深く関わることを避けてきた。
他人とは一定の距離を置いて、上手いこと人間関係をやってきた。
そのことをあまり悪いことだとは思ってないし、自分の性分だと受け入れている。
バーチャルという薄膜を隔てて、お互い安心して楽しめる距離感が、
『心地よい距離感』だと思っている。
けれど花譜は、廻花として、そこに1歩踏み込んで来たんだ。
嘘じゃない自分の深いところにある気持ちを歌いたくって、伝えたくて、
この『心地よい距離感』を破って近付いてきたんだ。
私はきっと、それが怖かったんだ。
そのことに思い至った時、やけに腑におちた気がした。
そうか、私はビビってたんだ。
遠目から応援していた才能溢れる女の子に、急に距離を詰められて、
反射的に離れようとしたんだ。感情的に拒絶しようとしたんだ。
そのことを自覚したら、なんだか心の中にあった拒絶感のようなものは、
自然と崩れて、溶けていった。
廻花という存在に、ようやく向き合えた気がした。
まったくもって恥ずかしい話だ。二十歳になったばかりの女の子が
勇気を振り絞って、聴いている人たちに踏み込んできたのに。
本当に、本当に勇気が必要だったと思う。MCで話している姿を見ても、
それは伝わってくる。オリジンに近い姿を晒して、自分の想いを伝えるのはきっと、すごくすごく怖かったと思う。
それでも踏み出した彼女の姿を見たのなら、観測したのなら、
こちらもきちんと受け取るべきなんじゃないの。って思った。
この「べき」は義務感で言ってる訳じゃなくて、
自分がそうしたいと思ったから言ってます。はい。
花譜ちゃん。お疲れさま。最高のライブをありがとう。
これからもずっと応援しています。
廻花ちゃん。はじめまして。素敵な歌をありがとう。
あなたがこれから創っていく音楽が、今から楽しみです。
いままであんまり自分の気持ちとか好きなものについて語ってくることはなかったけど、これからはもっと声に出していこうかなって、これを機に思いました。
現地ライブも行きてぇ~~~。デカい箱だとあんまりだけど、Zeppなら行きてぇかもだ。
以上です。それでは。