細く長く

二十代のころ、仕事大好きでがむしゃらにやってたら、
公務員は細く長くだよ、と大先輩に言われた。
そんな人生つまらないと、無視した。
それ以来それ自体忘れてた。

初老になり、ピロリ菌やらなんやらで体調を崩し、仕事への不満でまさに心身ともにやられそうな今こそ、自分に言う。

心身壊しても誰も責任とらない。
だったら、細く長く続けられるように日々精進しなかい、と。
そして幸せの基準を低くしなさい、と。

あたりまえの毎日が本当にいちばん幸せなのだ、と。

その時にならないと響かない言葉があるのは仕方ないけど、これからは先人の言うことに耳を傾けたいと思う。

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