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ついに動画生成AI王者企業が動いた!?OpenAI以上の時価総額バイトダンスが発表した「Goku AI」とは?
▶はじめに
まずはこちらをご確認ください。
もはやホンモノです(笑)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/174353707/picture_pc_9c12c6fa3eaecf51d935f0c0dc55ae35.gif?width=1200)
特にリップシンク技術がすごいと感じました。
リップシンク技術は、キャラクターや人物の唇の動きを音声や歌唱と正確に同期させる映像制作技術です。アニメーション、映画、バーチャルキャラクターなどで没入感を高めるために不可欠な要素として進化を続けています。
リップシンク技術の特徴は、数日前にバイトダンスから出ていた論文の中に出てきた動画生成AI「OmniHuman-1」にも記載されていました。
なので「OmniHuman-1」を元にした動画生成AIサービスに「Goku AI」と名前を付けたことが分かります。
今更聞けない「OmniHuman-1」に関する知識はこちら↓
実は、この「Goku AI」を発表したバイトダンスという企業、皆さんご存じの『TikTok』を運営していることで有名ですよね。
TikTokは世界的に爆発的ヒットを遂げ、グローバルの動画SNS市場を塗り替えた存在としてあまりにも有名です。
しかし、バイトダンスが凄いのはそれだけではありません。
実は同社は「未上場企業の時価総額ランキング」において世界1位とも言われるほど巨大な評価を受けている企業でもあるんです。
「OpenAIよりも時価総額が高いの!?」と良く聞かれますが、OpenAIよりも時価総額は高いです。
こちらは日経の記事ですが、未上場企業時価総額ランキングは以下の通りと
されています。改めて名だたる企業で全て経済の中心ともいえる企業です。その中でもトップということはあまり知られていない事実ですね。
Byte Dance
OpenAI
スペースX
また、「TikTok以外にもなにかやっているの?」と思われる方も多いかもしれませんが、それがまさに今回ご紹介しているGoku AI、そして同時期に話題になったOmniHuman-1のような最先端のAI技術です。
バイトダンスはSNSだけでなく、人工知能(AI)研究に莫大なリソースを投じており、その成果の一端が今回の「Goku AI」というわけなんですね。
その他にも多岐にわたる事業戦略でOpenAI以上の時価総額に成長した企業ですが、今回はAIに特化した情報だけピックアップします。世に出ていない情報も多い企業なので要チェックです。
▼ ByteDance(バイトダンス)とは?
まずは、この企業についておさらいしておきましょう。バイトダンスは中国発のテック企業で、2012年に創業されました。創業わずか10年余りで世界的に大ヒットしたTikTokを手掛け、瞬く間にユーザー数を拡大。その結果、莫大な広告収入を得るようになり、いまやChatGPTでお馴染みのOpenAIを凌ぐ未上場企業で世界最大級の時価総額を誇るまでに成長しています。
同社は動画SNSだけにとどまらず、ニュースアプリや学習アプリなどさまざまな事業を展開していますが、その根底にあるのは膨大なビッグデータを活用した「AIによるレコメンデーション(ユーザー推薦)技術」です。
私たちがTikTokを開いていると、まるで勝手に好みに合った動画が次々と流れてくるのは、この高精度なAIアルゴリズムがあるからこそ実現できるものなんですね。
こうした強力なAI技術をベースに、多角的なサービスを生み出してきたのがバイトダンスなのですが、今回の「Goku AI」や「OmniHuman-1」は“レコメンドの先”を行く、**生成AI(ジェネレーティブAI)**の分野に本格参入した象徴的プロダクトと言えます。
ちなみに今話題のdeepSeekの開発者の出身もこのバイトダンスです。
世界に革命を起こしたdeepseekの開発者が天才過ぎる。
— ろじん(湯川新太郎) (@BuzzLogicCEO) January 27, 2025
・元ByteDanceのAI研究者
・2ヶ月でAI革命を起こすアプリを開発→時価総額世界2位のエヌビディア暴落
・開発費用たった8億円
ここで漫画村開発者星野ロミというダークヒーローが1週間でdeepseekを超えるAIソフトを開発する胸熱展開に期待 pic.twitter.com/PgPbbirDAb
世界で936社のユニコーンがいるらしい。
— Tetsuro Miyatake (@tmiyatake1) December 30, 2021
時価総額ランキングだと、ByteDance、SpaceX、Stripe、Klarna、Canva。
最もユニコーン率が高いカテゴリーはフィンテック(20.4%)。
そして51%のユニコーンはUS企業、中国は18.1%。https://t.co/pJzZUIvhgM pic.twitter.com/oL4yMHoXED
▼ “Goku AI”がもたらすイノベーション
さて、「Goku AI」はその名からもどこか力強さを感じますが(笑)、実際にこの技術はさまざまなイノベーションを引き起こす可能性を秘めています。特に注目されているのが、“テキストやイメージ、あるいは音声”といった入力情報から、極めてリアルな動画コンテンツを生成できるという点です。
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既存のアニメーション制作や実写映像のポストプロダクション(編集作業)では、多くの人手と時間、コストがかかるのが一般的でした。それを、AIが一括してサポートし、大部分を自動化できるようになるとしたら――たとえば、短いスクリプトから数分間の動画を自動で描き出し、しかも人物の動きやリップシンク(口の動き)まで完璧に仕上げる。こうしたことがGoku AIやOmniHuman-1の技術で次第に現実味を帯びてきています。
特にリップシンクはアニメ制作でも多大な工数を伴う部分ですし、実写ベースの動画であってもセリフとの口パク合わせは難易度が高い作業とされてきました。ここをAIが補完または完全自動化できるとなれば、映像制作の現場が根本から変わりそうですよね。
▼ OmniHuman-1との関係
では、冒頭から何度か話題に上がっている「OmniHuman-1」とは何か、もう少しだけ触れておきましょう。OmniHuman-1は、実在の人物やアバターキャラクターを超写実的に動画化するAI技術として、バイトダンスが独自に
研究してきたものです。
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顔の表情や体の動き、さらに音声に合わせて口元を自然に動かすなど、“人間らしさ”の再現度合いが非常に高いのが特徴。こうしたリップシンクをはじめとする“人物再現”のノウハウをOmniHuman-1が担い、そこにGoku AIが持つさまざまな映像生成技術を掛け合わせることで、誰でも高品質な動画を作れてしまう世界が目の前までやってきた、というわけです。
言い換えれば、OmniHuman-1は人物の動きに特化したAIであり、一方のGoku AIは背景や小物、全体の動きなど、動画全般を包括的に生成できる汎用AIという捉え方もできます。まだ公式の詳しい発表やサービス連携の情報は限られていますが、二つを合体させた総合的な動画生成プラットフォームを構築する可能性は十分考えられます。
▼ どんな用途が期待されている?
エンタメ・広告の世界
バーチャルYouTuberやバーチャルインフルエンサーの生成が一瞬で済んでしまう
キャラクターを動かすアニメ制作のコスト削減・効率化
広告映像をAIだけで完結できることで、制作費用が劇的に下がる
リモート会議・オンライン教育
リップシンクと合わせ、アバター化した先生が授業を進めたり、社員研修動画を自動生成したりできる
多言語化の際に口パクまで自然に変換することで、国や地域を超えたコミュニケーションを滑らかに
ゲーム開発・メタバース
キャラクターの動きやNPC(ノンプレイヤーキャラクター)の振る舞いを自動生成し、リアルな世界観を作りやすくなる
メタバース空間でアバターが自然に会話し、イベントを演出する際のコストダウンが期待できる
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これらの用途が見えてくると、まさに「AIが動画を創る」時代が本格化するんだな、とワクワクしますよね。以前は画像を生成するAI(Stable DiffusionやMidjourneyなど)が大きな注目を集めましたが、すでに動画にまで範囲が広がってきています。バイトダンスのように潤沢な資金と大規模なユーザーデータを持つ企業が本腰を入れると、新たな標準やムーブメントが生まれる可能性は非常に高いと言えます。
▼ バイトダンスが世界中で評価される理由
そもそもどうして、ここまでバイトダンスが高い時価総額を誇るのでしょうか? もちろん、TikTokの成功が大きな要因ですが、それだけではなく、次のようなポイントも挙げられます。
莫大なユーザーデータ
TikTokや抖音(中国版TikTok)をはじめとして、世界中から動画やユーザーの行動データが集まり続ける
AI開発に必要な学習データ量が圧倒的に多く、モデルの性能向上につながる
高度なアルゴリズム研究
レコメンデーションエンジンの開発で培った機械学習のノウハウが豊富
大学や研究機関との提携も進めており、最先端のAI技術をビジネスに取り込む体制がある
グローバル戦略と巨大資金
米国・欧州・アジアなど世界各地に事業を展開し、ネット広告で巨額の収益を得ている
これを研究開発に再投資できるため、さらに強力なAI技術が生まれる好循環
その結果、同じく急成長企業だったOpenAIなどを超える時価総額を実現しているとの見方が強い
このように、バイトダンスは**「AIファーストな超巨大テック企業」**の側面を持っているのです。TikTokはあくまでその成果物の一つであり、研究開発面では既に世界トップクラス。今回のGoku AIを見ても、まさに“AI王者”と呼ばれても不思議ではない存在感を放っています。
▼ Goku AIが引き起こす未来
Goku AIをはじめとする最先端の動画生成AIが普及していくと、私たちの生活や社会はどのように変わっていくでしょうか?
誰でも映像クリエイターになれる
ちょっとしたアイデアをテキスト入力するだけで、高品質な動画を生成。SNS投稿やプレゼン資料、教育動画など、プロのスキルがなくても創造的なコンテンツを生み出せる時代へ。映像制作コストの大幅ダウン
従来ならプロのカメラマンやアニメーター、スタジオなどが必要だった分野が、AIによって自動化され、制作時間やコストが劇的に削減される。エンターテインメントの多様化
1ユーザー1AIで、独自の動画体験を提供することも夢ではなくなる。音楽やゲーム、映画など既存の業界構造が変革し、新しいビジネスチャンスが生まれる可能性大。課題・リスクへの対策が必須
反面、ディープフェイクなどの偽造映像が氾濫するリスクは高まるため、AI生成コンテンツと実写の違いを見分ける認証技術や規制の必要性も増してくる。
▼ まとめ:「OpenAI以上の時価総額」の底力
今回ご紹介したように、バイトダンスが発表した「Goku AI」は、動画生成という新たな領域で大きな注目を集めています。すでにOmniHuman-1と組み合わせて“リップシンクの最先端技術”を実現するなど、映像制作の在り方を変革する可能性を大いに秘めたサービスと言えるでしょう。
バイトダンスは未上場企業ながら、その時価総額は世界一ともいわれ、OpenAIをはじめとする他のAI企業を凌ぐレベルと評価されています。その背景には、圧倒的なユーザーデータ量や高精度なレコメンド技術のノウハウ、潤沢な資金力があるのは先ほど説明した通り。まさに「強大なAI基盤」がこの会社の強みであり、「TikTok以外にもこんなことをやっているんだ!」と驚く方も少なくないでしょう。
ここ数年、画像生成AIの進化には目覚ましいものがありましたが、今度はそれが動画に広がり、そして人間の動きすら自由自在に操る段階に移っています。今後はさらに多くの企業や研究機関が参入し、AI生成のクオリティや効率は一層向上するはず。その中でも、バイトダンスのように巨大なデータと資金を持つ企業が果たす役割はますます大きいものになっていくことでしょう。
まだ正式な商用サービスとしてはベールに包まれた部分も多い「Goku AI」ですが、OmniHuman-1との組み合わせにより、何らかの形で近いうちに一般ユーザーが体験できる日が来るかもしれません。「AIが動画を創る」という時代が、いよいよ現実のものとなりつつあります。これからのニュースやリリース情報にも注目しながら、その革新の波に乗り遅れないようにしたいですね。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 以上、OpenAI以上の時価総額を持つバイトダンスが送り出す「Goku AI」の魅力と、背後にあるOmniHuman-1との関係性についてご紹介しました。驚くべき技術の数々が、エンターテインメントや広告、教育、さらには私たちの日常のコミュニケーションまで大きく変えていく可能性があります。映像とAIの未来は、想像を超えたスピードで進化を続けているようです。ぜひ今後の動向もチェックしていきましょう!