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「アーティスト」長澤知之
長澤知之はALの曲も素晴らしいものばかりだけど、ソロの「アーティスト」は特にいい。
変わることを恐れないで 今より善く生きれるなら
無理をやって繕うよりも 自分を認められるなら
自由ってなんだろうといつも考える。
中学生の頃ロックを好きになったのは自由だと思ったからだ。何にも縛られない奔放さがかっこいい。みんなそう思って中学生の頃ロックを聴いてたんじゃないかな。
でも、いつしか自分が自由を履き違えてるような気がしてきた。
「既存のルールには従わない」
常に大多数に背を向けマイノリティーに潜り込もうとする。アンチ精神。
だけどだんだんそんな精神に息苦しさを感じるし、なんだか自分で自分の首を締めてるような気がしてきた。
「全然自由じゃなくない?」
本当の自由とは、「どこでも、いつでも、なにをしても楽しめる」ことだと思う。
「舗装された道じゃなく、僕らは砂利道を進む」みたいな歌があるけど、変なこだわりは捨ててどっちも進めばいい。
「制限されてる」という意味では舗装された道だけ進むのと変わらないのだから。
自分よりもっと大切な存在に出会えたときに
かつて抱いてた憧憬やロマンたちは席を譲った
このあいだ娘が生まれて可愛くて仕方がない。
でも少し前までは子どもを持ちたいと思えなかったし、結婚も思い切り踏み切れない気持ちがあった。
それはまさに、あまりに普通でつまらないと決めつけた「舗装された道」みたいな人生が嫌だったのだ。
砂利道に固執する人たちからすると「日和った」俺はかつての自分からも確実にそう言われるなあ…と思いつつ、またひとつ自由になれたと感じる。