
中継ぎ投手の簡単な指標を考えてみました
ホールドって使ってます?
現在中継ぎ投手を評価する指標として「ホールド」というものがあるが、
獲得条件がすらすら言えるひとは、野球に詳しい人でもそんなに多くはないだろう。
もっと簡単で試合見ながらでも計算、認識できるような指標はないか?簡単=偶然の要素などに左右されやすいことは承知の上で中継ぎ投手の能力を表す指標を考えてみた。
セイバーメトリクスに詳しい方や野球好きな方の修正案等聞かせていただけるとうれしいです。
プラスマイナス、という指標
私が考えたのは「プラスマイナス(仮称)」という指標だ。アイスホッケーのプラスマイナス(滞氷時に点が入るとプラス、入れられるとマイナス。直接ゴールに関与したかは関係なし)を参考にしたのだが、
中継ぎ投手がマウンドに上がったときに
塁上にいた走者の数だけプラス(満塁なら+3、回の頭からなら0)
マウンドにいる間に
取られた得点の数だけマイナス(ヒット、エラー等理由は関係なく)
回の頭から一イニング無失点だと「0−0で0」満塁でマウンドに上がって無失点で終われば「+3−0で3」ホームランを打たれたら「+3−4で−1」といった感じだ。
とにかく登板したときに「点を取られないこと」が大事なリリーフでは現状の防御率的な考え方だと
満塁でホームランを打たれても前の投手が残した走者は前の投手の自責点、ホームランの打者の分だけがリーリーフの自責点になってしまい、どちらかといえばランナーを出した投手の責任の方が高くなってしまう。
問題点
この指標の考え方の一番の問題は「投球イニングが反映されない」ということだ。
例えば、無死満塁で登板してワンポイント(ひとりだけ)抑えても「+3」。三者三振でも「+3」。なんならその後、回またいで次の回抑えても「+3」しかつかない。もちろん長いイニング抑えれば防御率などに反映されるので、そこはそちらの数字にお任せしたい。
もうひとつ、シーズンを通してみれば登板時にランナーがいる数より得点を取られることの方が多いだろうから最終が「−10」の投手が最優秀とかになりかねない。これは気持ちの問題だが最優秀ならプラスの方がすごい感が伝わりやすい(笑)
これは最後の数字に登板数をプラスにすれば(たとえば−10で50登板していれば+40)見栄えの良い数字になる気がする。さらに登板数が多くなればシーズンを通して働いたという中継ぎの大事な力も反映させることが出来る。
おまけで先発も
ついでといっては失礼だが、現在の先発の勝ち投手負け投手の条件もかえたい。
中継ぎや抑えに勝ち負けがついてるのは「試合を動かした、ということなので実は勝ち星が多くてもあんまりうれしくはない。0勝0敗が中継ぎが上手くいった証明」とどこかのインタビューで聞いた覚えがある。
ならば、勝ち負けはすべて先発投手に回してしまおう。今の条件では、勝っていても中継ぎが逆転されると勝ちが消えたり、無失点で交代しても0−0の同点だと勝ちが付かないとか、打線の援護や継投投手のできに左右されることが多いといわれる。
ならばいっそ「先発投手にその試合の勝敗を全部かぶってもらう」といった意味でも、先発投手の投球内容・回数、降板後の試合展開一切関係なく
勝った試合の先発に「勝ち投手」負けたら「負け投手」をつけてみてはどうだろうか?
先発25試合で必ず勝敗がつけばエースなら18勝7敗くらいの数字になるとおもうので昭和のエースとも比較しやすい。先発投手のファンが「勝ちを消された」と自軍のリリーフや打線を攻めることも回避できる(笑)
エースを立てて勝ちに行った試合にしっかり勝てているかどうかの指標にもなりやすいと思うがいかがでしょうか?
今季お試しで集計してみます
90%の思いつきと10%の熟考で考えたことなので、まだまだ穴はあると思いますが、ぜひご指摘お願いします。
ただ「すぐ計算できる簡単な指標>正確な指標」が最重要ポイントなので電卓たたかなくても試合見ていれば(できればスポーツ新聞のスコアテーブルだけで)集計できるレベルの修正だとうれしいです。