【感想】ドキュメント「シン・仮面ライダー」
ドキュメント「シン・仮面ライダー」を観た。
若干の残業が発生したため最初の10分くらい見逃してしまったのが悔しい。
まず思ったのは池松壮亮がすごい。
トレーニングもすごいし怪我して自分が演じられなくてもスーツアクターの方に自分の思う表現を伝えたり...…何より監督をどんどん理解していっているのがすごい。彼のプロ根性というか情熱というか本郷威を、仮面ライダーを演じるという覚悟を感じた。
特にクモオーグとの戦闘シーン、彼が演じ始めた途端空気が変わったのが素人目にもはっきり分かって震えた。力強さと怖さがあって、圧倒的に迫力が違った。
はじめに指導?リハ?をしていた人の方がアクションはこなしてきてきるんだろうけど、仮面ライダーを演じるということへの熱意の違いだろうか。
役者自信がライダーも演じるのって本当に大変だろうなって思ったけど、この迫力と表現力は本人が演じるからこそだなと感じた。
改造されたばかりで行き過ぎた力を抑えきれていない本郷威が変身した仮面ライダーそのものだった。
最後の3人の戦闘のところも、あの雰囲気でも考え出しあって実際に色々やってみて...…役者ってすごいなと小学生みたいな感想が出てきた。
監督が何度も言っていた殺陣は段取り、気持ちは分かるけど自分が言われたらたまったもんじゃないな。アクション監督からすると段取らないと危ないし、そちらはそちらでやり方やプライドもあるだろうし。
みんな、じゃあもう本当に殴り合うしかねえだろ!!ってキレたりしなくてすごいなと思いながら観ていた。演技やアクションを仕事にしている方々なんだからそんなこと言わないのは当たり前なんだろうけど。
監督のイメージするものを越えていけるよう模索している彼らの姿は苦しそうだったけど格好良かった。3人が最後の戦いを始めたときは本当だ、確かにこれは本物だ……と感激した。ちょろい。
あとこの泥試合について3人で話し合うことになったときに柄本佑が池松壮亮と森山未來を上目でちらっと見る感じがシンの一文字っぽくて良かった。
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前評判からだいぶしんどい内容を覚悟していたけど思ったほどでもなく面白かったし、またシン・仮面ライダーがすごく観たくなった。
まぁこのドキュメントは序の口で実際はまだまだこんなもんじゃなかったんだろうなというのは容易に想像できるけど。笑
庵野監督についてはエヴァもインタビューの類いも観たことが無かったので人となりをほぼ知らなかったけど、監督ってこだわり強くて横暴に見えるやりかたする人も多いイメージだったから言うほどひどい印象は受けなかった。それが良いか悪いかは別として。
私はこのドキュメントで監督とか現場の雰囲気云々とかよりも池松壮亮、主役としての重圧とか仮面ライダーを演じることの重圧とか、様々な重圧を背負って本当に大変だっただろうにやりきってすごいなというのを一番感じたしそこに感動した。
あと番組観た全員が言ってると思うけど、このシーンもあのシーンも劇場で観てないぞ!?ってところばっかりで本当に制作に関わった全ての方々お疲れ様でした!!と言いたい。
今回のドキュメントを観た上でまた劇場に行くのを今一番楽しみにしている。絶対行くぞ。
そういえばシン仮面ライダーは劇場で3回観てるけど感想書けていないので、次観たら書きたいな。
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