なんでもない日常
今日は休日だった。
親も兄もずっと家にいて私も家に居る珍しい一日。
久しぶりに母親と一緒に料理した。
春巻きを作った。
中身を作って、巻いて、揚げて。
久しぶりに母親とたくさん話した気がする。
コーヒーを入れ一緒に一休みしたり、味見をしたり、何気ない日常がなんだか愛おしく感じた。
幼い頃はよくお手伝いしていたが、今ではたまにしか手伝わない。バイトや遊びがあると家でご飯を食べることも少なくなった。家にいてもリビングにいる時間は少なく、自分の部屋に篭る。
これも成長の一種だろうがちょっと悲しい。
小学生の頃、親がいなくなったらどうしようと泣いたことがある。誰もが一度は経験したことがあるのではないだろうか。
あの頃よりも自分は歳を取った。親だって歳をとる。
永遠なんてないってことは分かってる。だからもっと日常を大切にしないと。失った時に、その特別さを痛感するのだろう。
世界の別の国では戦争が起こっていて、いつ死ぬか分からない環境に生きている。私だっていつそうなるか分からないし、いつ地震が来て日常が崩れるかも分からない。
世界は残酷で平等なんて言葉だけで、起こってしまったことは運命だと受け入れるしかない。
そうなった時に後悔しないように。
もうちょっとだけ、日常を大切にしようかな。