
長期インターン
実は私は長期インターンを2週間で辞めた。
いや、正直に言うと出社したのはそのうちの3日だからたった3日で辞めたとも言える。
ぜひ長期インターンを探してるって人に読んで欲しい。
1.長期インターンを始めた訳
就活の早期化が叫ばれる中、私にはコロナ禍の大学生活でガクチカなんてなかった。書けるとしたらアルバイトのことだけ。しかしそれでは勝てない。私は就活という見えない敵がとても怖かった。
そんな中、友達が就活に有利になる長期インターンに誘ってくれた。私は「ガクチカが作れるなら」と入社を決めた。
2.ブラックインターンって何?
業務内容はテレアポ。完全歩合制の交通費無し。
普通に考えれば完全なブラックインターンだ。しかし、就活に不安すぎた当時の私には正常な判断ができなかった。
何かがおかしいと感じ始めたのは、「インターン先を友達に紹介しろ」と指示された時である。仲の良い友達を誘って欲しいと言われた。しかし、インターンのことはその友達に相談済みでその子は長期インターンに不信感を持っていたため、私は「インターンに興味がないらしい」と適当に嘘をついた。すると社長は、「その子やばいぞ、そのままだと死ぬぞ」と言った。
え、死ぬって何?長期インターンしないと死ぬっておかしくない?
冗談だったかもしれないが私には衝撃的だった。
そこで気づいた。この会社はちょっと宗教的なところがある。
スラックで発信される社長の言葉に学生たちが賛同する。会社に打ち込みすぎて、大学を留年したり、辞めたりした学生がいる。さらに留年して会社で働く時間が増えたことを讃える文化がある。
明らかにおかしい。
私はブラックインターンに入ってしまったと気づいた。
3.本当に辞めるべき?
ここにいてはいけない。でも今月のシフト出しちゃったし、どうしよう。
私は大人を頼ることにした。
大学のキャリアセンターや無料で労働関係の話ができるNPO法人に相談した。
親や先輩にも相談した。
みんな口を揃えて「辞めた方がいい、長期インターン先は他にもある」と言った。
確かに、ここの長期インターンに人生を捧げる訳にはいかない。辞めよう。
人に相談するってとっても大切だ。私はすぐに社長に連絡し、2週間で会社を辞めた。
4.2週間の経験で得た物
実は、たった2週間のインターンだったが一つの成果を得ることができた。
テレアポを始めて2日目で3件のアポを取ることができたのである。
初めてテレアポをした日から次の出勤まで2日間空いた。その間に辞めたいと考えた。しかし「せっかく始めたからには1件アポイントを取って、この機会を利用してやる」そう思った私は、2日間必死にテレアポの研究をした。この時の私は相当インターンを辞めたかったらしい。努力は実り、次の稼働時に3件ものアポを獲得することができた。
つまり、私は2週間のインターンで交通費と時間を奪われたが、テレアポでアポイントを取るという経験を得ることができたのである。
だからこのインターンを始めた後悔も、辞めた後悔もない。いい経験になったと思う。ただ、長期インターンはいまだに探し続けている。
長期インターンを探している人に言いたい。
「その会社にやりがい搾取されていないか見極めろ」
また既に悪条件で働いているのなら
「その会社を利用できるところまで利用しろ」
そして最も忘れないで欲しいのは
「長期インターンが全てではない。自分の夢への踏み台である」ということ
間違っても大学生を辞めて人生全てを賭けると言う選択肢はしてはいけないと私は主張する。