Aマウント→マイクロフォーサーズマウントアダプターの改造
mashiroa(真城亜)(https://twitter.com/omispduser)です。
今回は、K&F ConceptのKF-AAM43(Aマウント→マイクロフォーサーズのマウントアダプター)にクローズアップレンズを内蔵させて、焦点距離を縮小させる改造です。
一般的に、マイクロフォーサーズにおいては、センサーサイズの都合上、35mm換算するとレンズの焦点距離は2倍になります。その分望遠には強いです。
で、これをAPS-C相当に縮小するには、天体望遠鏡でよく行われるフォーカルレデューサーの改造手法を用いてみようということです。
用意するもの
クローズアップレンズ No.5相当
K&F Concept KF-AAM43
黒のUVレジン
ガラス・レンズクリーナー・ブロワー(ホコリ除去用)
墨汁(レンズの縁・外側に塗る、作業に余裕があれば)←コバ面への墨塗り加工のこと
精密+ドライバー vesselがおすすめ
原理
フォーカルレデューサーとかで検索してみればわかると思います。
合成焦点距離とか検索していくと、1/2縮小するのにNo.5相当のクローズアップレンズが候補として上がってくると思います。
参考にしたサイト
(1)ED80Sfのレデューサを自作する
https://muroix.com/syumi/reducer2.html
(2)クローズアップACレンズを使う
http://oozoradigital.web.fc2.com/sakugo/AC/AC.htm
以下引用部分
数式でいうと、以下の条件において
・合成焦点距離(f)
・望遠鏡の焦点距離(f1)
・レデューサの焦点距離(f2)
・焦点からレデューサまでの距離(d)
1/f = 1/f1 + 1/f2 - (f1-d)/(f1*f2)
または
f = (f1 × f2) ÷ (f1 + f2 - d)
f1 = 望遠鏡の焦点距離
f2 = レデューサ(レンズ)の焦点距離
d = 主鏡からレデューサ(レンズ)までの距離
バックフォーカス(s)の計算式は下記のようになります。 バックフォーカスとはレデューサ(レンズ)から合成焦点位置までの距離のことです。
s = (f2 × (f1 - d)) ÷ (f1 + f2 - d)
で算出できるそうです。サイト(1)(2)より引用
引用終わり
最初、マルミ光機のMC +4 46mmのみだとうまく機能せず、追加でMC +1 40.5mmを入れました。これで、4+1で、No.5相当になります。
実際には、レンズの大きさでマウントアダプターのどこに配置されるか決定されるという要因もあるので、バックフォーカス等の計算も必要です。
kenkoのACクローズアップレンズNo.5という手もあります。レンズの径の都合上実際に試してはいませんが。
KF-AAM43に入る寸法は、レンズが40.5mm~46mm以内で、この範囲内でないと固定ができず脱落する可能性が高いです。
作業工程
画像でご覧ください
写真を撮り忘れましたが、中央の、銀のレバーの付いた環を外し、その下にクローズアップレンズを固定します。このときにUVレジンを使って硬化させます。接着剤はおすすめしません。瞬間接着剤を用いるとレンズが変色します。裏側には小さな銀のボールとばねがあるので紛失注意。
あとは組戻します。
注意事項
レンズをとにかく汚さないこと。拭き取りが面倒なのと、この作業は傷がつきやすいため。
作例は今後準備します
このページの情報は以上です
更新履歴
2023/11/09 22:26 新規作成
2024/12/31 16:37 注意事項追記