あいつと脳内再生された私の声と、ずとまよ
懐かしいあいつから連絡が来て、
近況とかじゃなくて先に言われたのが、
「ずとまよのボーカルがましろの声に
激似なので、是非聞いてみて欲しい笑
一瞬本人かと思った笑」
だった。
ずと、、まよ、、?
マヨネーズ?
マヨネーズは嫌いです…
あんたもそれ知ってるでしょ。
いや、とりあえずボーカルって言ってるから
バンドか何か?
そんな変換を頭の中でして、
すぐにYouTubeで検索をかけた。
ずっと真夜中でいいのに。
通称ずとまよ
なるほど。
名前だけは聴いたことはあって、
一曲再生した瞬間に「約束のネバーランド(通称 約ネバ)」の人と認識した。
それと同時に
私はこんな高音出ませんけど。
私はこんなに声可愛くないですけど。
と思った。
てか、大前提で似てないでしょ。
それを伝えたら、
「その曲はあんまり似てないかも!笑
「脳裏上のクラッカー」のサビ(特に最後のサビ)
「秒針を噛む」のサビ
「勘冴えて悔しいわ」のサビ
あたりが全部激似笑」
とすぐ返信が来た。
どんだけ笑ってるのかなと思ったし、
久しぶりの連絡でこれだけすらすら出てくるって、数年会ってないのに、この人の脳の思い出の中の私の声はどうなってるんだろ、
と冷静に心でつっこんでみた。
そこまで言うなら聴いてみるかな、
と思いつつ数日放置して、
昨夜ふと色々2,3回ずつ聴いてみた。
特に「秒針を噛む」。
1回だけだと全然、歌詞が入ってこない。
YOASOBIやAdoもそうだけど、
一音に言葉が詰め込まれ過ぎて、
歌詞を見ないと言葉が聞き取れない。
それだけに留まらず、
歌詞が意味深過ぎて、解釈が簡単に出来ず、
頭にサッと言葉を並べさせてくれない。
ないない続きのずとまよは、
33歳の脳を掻き乱す。
言ってきたあいつも同い年だけど。
ただ私は合唱団でそこそこに培った耳がある。
楽譜はさっぱり読めないが、
「3回聴いて音を覚えて」という教えに習い、
耳をそこそこに鍛えてきた。
(私にとっての楽譜は音の上がり下がりを見るのと歌詞を見るための紙なのだ。)
だから最近の曲だと歌詞より先に、
音に耳が慣れてくれる。
"このまま奪って 隠して 忘れたい
分かり合う○1つもなくても"
音は入ってくるのに、
それでも歌詞に意味を、解釈を乗せらない。
並べられた言葉に意味が、解釈が欲しくなる。
何度も歌詞を見つめても、
ずとまよは私に答えをくれそうにない。
ああ、夜のギブアップ。
その勢いのまま、すぐにあいつに返信。
「ずとまよ、聴いてみたよ。
あんな声可愛くないでしょ!
高過ぎて出ないよ!
自分で似てるか分からないけど、
他の人と間違ってると思う。」
「聞いてくれたんだ!ありがとう!!
いや、カラオケの時のましろは
あんな感じだったよ、間違いない笑
高音のところは激似だから!
他の人に意見を求めてみて!笑」
また笑ってる。
昔よく一緒にカラオケ行ったもんなぁ。
私は全然上手くなくて、
歌うまなあいつが羨ましかった。
懐かしい。
あいつに聴かせることはもうないだろうけど、
私は今夜もずとまよを聴いて、
その意味を、解釈を求めてはいけないと知りながら、いつか知らず知らずに口ずさむのだろう。
腫れた最愛の人
晴れた夜
"ハレタレイラ"
私をサポート?!素直にありがとうございます。あなたのサポートは、真っ赤で、真っ黒で、時に真っ青なましろが真っ白になれるよう、note内で活かされ続けます。